親知らずは何歳までに抜くのが理想的?年代別に気を付けるべきお口の症状を解説!

親知らずは何歳までに抜くのが理想的?年代別に気を付けるべきお口の症状を解説!

5回にわたり東京歯科大学 水道橋病院口腔外科 山本信治先生に口腔がんやインプラント、顎関節症など口腔外科の診療内容についてお話しいただきました。

最終回となる今回は、年代別に気を付けるべきお口回りの症状・病気についてのお話をお伺いします。

前回までの記事:
歯科口腔外科ってどういう診療!?口内炎と口腔がんの見分け方も解説
インプラントや入れ歯のメリット・デメリット!抜けた・欠けた歯をどう対処する
顎関節症4タイプの症状と治療方法!予防方法や避けるべき食べ物についても詳しく解説
受け口や出っ歯の治療は保険適用になる!?噛み合わせのセルフチェック方法についても解説
「親知らずの抜歯で小顔になる」は本当?抜歯後に腫れる原因や腫れやすい人の特徴を解説

この記事の目次

山本先生からのアドバイス~各年代のオーラルケアについて~

青年期(15~24歳)のオーラルケア

だいたい20歳前後の方は親知らずが生えてきます。やはり親知らずというくらいですから、16~18歳くらいから生え始めます。

親知らずは歯茎から顔を出し始めたくらいが一番痛くて、炎症を繰り返します。痛くて歯磨きができなかったり、食事をした後に「今日は疲れたから」と歯ブラシを怠ったりもあるかと思います。親知らずのケア、若年性の歯肉炎の予防も含めて、しっかりとプラークコントロールをして(歯垢を取って)、口の中をきれいにメンテナンスすることが大事です。

親知らずは、学問的には25歳くらいまでに抜いておくことが理想的といわれています。なぜかというと、まだ骨が軟らかいですし、治りもいいためです。それ以降ですと、骨がだんだんと硬くなっていきますので、それだけ骨を削る量が多くなり、体力的にも大変になります。半分生えてきているような親知らずにかんしては、25歳くらいまでに抜いておくことをおすすめしています。

壮年期(25~44歳)のオーラルケア

25~44歳の壮年期の方は、大学を卒業して社会人になって、一番働いている世代だと思いますので、とにかく忙しくて歯医者さんに来院できないという方が多いです。疲れで口内炎ができやすい、お酒をたくさん飲んで、タバコを吸って…といった社会背景もあります。付き合いでお酒を飲むこともあるかとは思いますが、歯ブラシをしっかりしていただいて、歯周炎・歯周病にならないようにするための予防が大切です。

あとは、歯並びにかんしても、歯並びが悪くて同じような所で何度も噛んでいるとき、欠けている虫歯があるときには、治療中の虫歯を放置せず治療しなおす、辺縁の合っていないクラウンなども調整した方がいいと思います。

口腔がんは、50代、60代以降の方が多いですが、最近の傾向では若年化してきて、20~40代でも発症される方が増えてきています。昔は3対1で男性が多かったのですが、最近は3対2で、女性の口腔がんの発症も増えています。女性の社会進出が大きく影響していて、女性がお酒を飲む機会なども増えていますので、壮年期と呼ばれる世代の方も、口腔がんという粘膜疾患についても、歯周病と同様に気を付けていただければと思います。

中年期(45~64歳)のオーラルケア

中年期も、仕事真っ盛り、役員・幹部クラスの年齢の方かと思います。口腔がん・歯周病・口腔粘膜疾患や、歯ぎしりや食いしばりなどの悪習癖(悪い癖)で、歯がすり減り噛み合わせが深くなることによる顎関節症が出てきます。

あとは、歯が揺らいできて抜けてくるような年代にもなってきますので、そういったときには放置せずに、速やかにインプラントを植えるとか、欠損部補綴を行った方がいいかと思います。

高齢期(65歳~)のオーラルケア

高齢期の方にかんしては、一本でも多く自分の歯を残していただきたいです。最近では「口腔機能低下症」という病名も保険導入がされましたが、やはり噛み合わせや歯の本数が、認知機能に関与しているといわれているので、一本でも多く自分の歯を残すために口の中を清潔に保ってください。

合わない入れ歯を放置しておくと、慢性刺激が口腔がんの発症や認知機能にも影響しますので、合わない入れ歯はかかりつけの先生に受診して入れ歯の調整、新しい義歯の作り直しを行って、噛み合わせを治していただきたいと思います。

まとめ

6回にわたり山本先生に口腔外科系疾患や治療についてのお話をお伺いしました。今まで気になる症状があってもどこの診療科に行ったらいいかわからなかったという方は、ぜひ参考にしていただけたらと思います。

監修日:2019年11月18日
東京歯科大学 水道橋病院 口腔外科
山本信治講師監修
経歴・プロフィール

東京歯科大学 口腔顎顔面外科学講座 講師
東京歯科大学 水道橋病院口腔外科 医局長

【略歴】
東京歯科大学卒業
東京歯科大学大学院歯科学研究科(口腔外科学専攻) 修了
東京歯科大学口腔外科学第一講座 病院助手
東京歯科大学口腔外科学講座 助手
学命により中国北京大学口腔医学院顎顔面口腔外科講座に研究留学
東京歯科大学口腔がんセンター 講師
東京歯科大学口腔外科学講座 講師
東京歯科大学口腔外科学講座 准教授
神奈川歯科大学大学院歯学研究科歯学教育学講座 准教授
神奈川歯科大学 客員教授 臨床教授
東京歯科大学口腔顎顔面外科学講座 講師
現在に至る

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執筆者:歯の教科書 編集部

執筆者:歯の教科書 編集部

歯の教科書では、読者の方々のお口・歯に関する“お悩みサポートコラム”を掲載しています。症状や原因、治療内容などに関する医学的コンテンツは、歯科医師ら医療専門家に確認をとっています。

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親知らずは何歳までに抜くのが理想的?年代別に気を付けるべきお口の症状を解説! 2019-11-25T16:34:33+00:00
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