歯周病は「サイレントキラー」と呼ばれています。知らないうちに症状が悪化するため、虫歯と違って自覚しにくい病気です。
初期段階であれば市販の薬で改善できる可能性がありますが、お口の中に歯石が蓄積したままですと、歯周病のリスクは少なからず消えることはありません。
歯石は自分の力で落とすことが難しく、歯医者さんできれいに取り除いてもらうしかないのです。もし歯茎に異変を感じ、こびり付いた歯石を発見した場合は歯医者さんで一度診断してもらうことを推奨します。
この記事の目次
1.歯医者さんで行う歯周病治療とその費用
歯医者さんで行う歯周病治療の基本は歯石取りです。歯石を取り除くことで、歯周病の悪化を防ぐことができます。
お口の中に歯石がベッタリついたまま放置すると、歯周病が進行して最終的には歯が抜け落ちてしまいます。歯周病は本当に怖い病気なのです。
この章では、歯医者さんで行われる歯周病治療の中身について紹介していきます。
1-1 歯石を取らなければ歯周病は治らない
歯医者さんで歯周病の治療を行う前に、まずは歯周病であるかどうかの検査を行います。詳細な検査を行ったあと、歯周病であると診断されれば保険内の費用で治療を進めていきます。
歯周病は歯垢が蓄積して、口内環境が劣悪な状態で発症します。歯垢の中にある歯周病菌が毒素を発生させ、歯周病を招くのです。そして、歯垢が溜まり48時間が経過すると、石のような固まりの歯石に生まれ変わります。
この歯石が歯にこびり付き、歯垢の“足場”となってしまうため、歯石を除去しなければ歯周病を治療することができないという訳です。
1-2 歯石取りは歯医者さんに任せる!
歯石は歯医者さんで取ってもらうのが得策です。歯医者さんでは「スケーラー」というフック状の特殊な器具を用いて、歯石を落としていきます。これをスケーリングと呼んでいます。スケーラーは手用のほかに、超音波スケーラーや、エアースケーラーなども用いられます。
スケーラーは市販で購入も可能ですが、安全面を配慮して歯医者さんでスケーリングしてもらいましょう。誤って自分の歯茎を傷付ける危険性は拭えないからです。
また、歯の根っこに歯石が付着してしまっている場合は、「ルートプレーニング」と呼ばれる方法を採用します。つまり歯石取りは、歯医者さんの技術なくしてきれいに取り除くことは不可能と考えるべきなのです。
1-3 外科手術で歯周病を治療
歯周病の治療には、外科手術を用いた治療法もあります。それが「フラップ手術」と呼ばれる方法です。フラップ手術とは、歯茎を切開して歯の根っこの歯垢や歯石を取り除き、きれいに清掃していく手法です。開いた歯茎は手術後に元に戻します。
2.全国主要都市の歯医者さんを予約できる
ここでは、全国主要都市の歯医者さんをネットで予約することができます。政令指定都市を中心に東西に分けてリンク先も提示していますので、「歯周病治療を行っている歯医者さん」を下記から探してみてください。
2-1 東エリアにある歯医者さん
2-2 西エリアにある歯医者さん
2-3 その他の地域の歯医者さん
東京都内にある虫歯治療を行ってくれる歯医者さんは下記から探せます。
上記以外の地域の歯医者さんは下記から探せます。
3.患者さん一人ひとりに合った歯周病治療
歯医者さんにはいろいろなタイプの患者さんが訪れます。歯医者さんは経験と技術を駆使して、患者さん一人ひとりに合った治療法を提案しています。
女性の場合はホルモンバランスの変化によって歯周病のリスクが高まり、30代後半の方は歯周病の予備軍ともいわれています。歯周病にならないようにするには、自分の立場や年齢などを気にしながら、歯医者さんでアドバイスを受けるのがよいでしょう。
1980年 岐阜歯科大学 卒業
1980年 (医)友歯会ユー歯科 箱根、横浜、青山、身延の診療所に勤務
1984年~1994年 アクアデルレイ ダイビングショップ 非常勤スタッフ
1985年 コージ歯科 開業
1996年 日本大学松戸歯学部生化学教室研究生
~2002年 歯学博士
2014年 昭和大学 客員講師
現在に至る
電話:03-3601-7051
執筆者:
歯の教科書では、読者の方々のお口・歯に関する“お悩みサポートコラム”を掲載しています。症状や原因、治療内容などに関する医学的コンテンツは、歯科医師ら医療専門家に確認をとっています。