自分で白くする歯のマニキュアの実践法と歯医者で行う塗り方

自分で白くする歯のマニキュアの実践法と歯医者で行う塗り方

皆さん、歯のマニキュアってご存知ですか? 歯を白くするための手段は、歯磨き粉を使ったブラッシングや、歯医者さんで行うホワイトニングだけではないのです。ホワイトニングよりも手軽で、ブラッシングよりもすぐに歯を白くすることができるのが、このマニキュアを使った方法です。

歯のマニキュアは、まさに“ここぞ”というとき、あなたが『勝負』をかけたデートの当日や、人生の『大舞台』である「結婚式」の日に美しい白い歯で臨みたい、そんな希望に応じてくれるアイテムです。

歯のマニキュアは市販で売られているものを使って、自分で歯を白くすることができます。自宅で爪に塗るような感覚で歯を白くさせることができます。また、歯医者さんの技術による綺麗でムラのない塗り方で、白くしてもらうことも可能です。これからこの2つの選択肢の中身について紹介していきます。ぜひ最後まで読んでみてください。

この記事の目次

1.市販のマニキュアで上手に歯を白くする実践法

1-1 歯のマニキュアの効果

マニキュアを使った歯を白くする方法に興味はあるけど、実際、『市販のものでどのくらい効果があるのか?』『上手に塗ることはできるのか?』といった懸念もあるのではないでしょうか。

歯のマニキュアは、ホワイトニングのように薬剤を使って歯を漂白させるものではなく、白く美しい歯に憧れる方が、もっと手軽にその願望を叶えるためのアイテムです。その効き目は半日から1日と短いのですが、オシャレに敏感な女性を中心に注目され、市販の製品も誕生しました。

1-2 歯のマニキュアを上手に塗る方法

歯のマニキュアを使ってみたいと思っても、『上手に塗れるのか心配』という人、『使ってみたけど“ムラができてしまった”』などの経験をされた人もいると思います。そんな方のために、ここで歯のマニキュアの上手な塗り方について説明していきます。動画もご覧になることができますので、ぜひ塗り方の参考にしてみてください。

ボトルタイプの塗り方の流れ

①事前に歯磨きを行って歯の汚れを落とし、マニキュアを塗りやすくしておく

②キャップを閉めたまま、カチカチと音がしてから「15秒以上」振り続ける

③歯の水分は「ムラ」ができる原因となり、また、剥がれやすくなってしまうため、ティッシュやコットンで歯の表面の水分を拭き取る(唇と歯茎の間にコットンを挟むと良い)

塗り方①

④ボトルの口で液量を調整し、歯に塗る前に液体の量は少なめにして塗っていく

塗り方②

⑤1本の歯に対して2~3回、歯の付け根から歯の先へとサッと一塗りで行い、(ネイル用のマニキュアよりも)薄く塗っていく

塗り方③

⑥同じように、続けて3~4本の歯を一気に塗っていく

⑦乾くまで「約10秒」そのままにしておく(薄くなり過ぎて重ね塗りするときは10秒後乾いてから)

ペンタイプの塗り方の流れ

①事前に歯磨きを行って歯の汚れを落とし、マニキュアを塗りやすくしておく

②キャップを閉めたまま、カチカチと音がしてから「15秒以上」振り続ける

③歯の水分は「ムラ」ができる原因となり、また、剥がれやすくなってしまうため、ティッシュやコットンで歯の表面の水分を拭き取る(唇と歯茎の間にコットンを挟むと良い)

ペンタイプ塗り方①

④キャップを外したら、液体が全体に滲むように押す

⑤液は少なめに使い、多く出た場合は、ティッシュで拭くなど調整する

ペンタイプ塗り方②

⑥1本の歯に対して2~3回、歯の付け根から歯の先へとサッと一塗りで行い、(ネイル用のマニキュアよりも)薄く塗っていく

ペンタイプ塗り方③

⑦同じように、続けて3~4本の歯を一気に塗っていく

⑧乾くまで「約15秒」そのままにしておく(薄くなり過ぎて重ね塗りするときは15秒後乾いてから)

2.歯医者さんでマニキュアを塗ってもらう

歯医者さんでは、歯科用のマニキュアを使った「ホワイトコート」という方法で歯を白くしていきます。ホワイトコートとは、爪にジェルネイルを塗る感覚で歯を白くしていくので、ホワイトニングよりも簡易的に行えるのが魅力です。銀歯や差し歯を白くしたい場合も可能です。ホワイトコートの色は、自然な色から真っ白なものまで用意されていて、自分好みの白さを実現させることができます。

歯のマニキュアを含めた歯医者さんで歯を白くする方法と、おすすめ歯医者さんを探せるコラムを下記のバナーからご覧いただけます。ぜひクリックしてみてください。

 

市販のマニキュアで塗る場合と比較したメリットとデメリット、ホワイトコートの流れを以下で紹介していきます。

◆メリット

・白さの持続が2~3ヶ月(市販の場合は半日~1日)期待できる

・自分で塗ることに自信がない人でも、プロの手で綺麗に仕上げてくれる

※仕上がりは歯医者さんにより異なります

・剥がれにくい

◆デメリット

・費用が高額

保険適用外のため、歯1本:約2000~4000円、上下の歯8本ずつ:約16000~32000円

・持続させるには歯医者さんに通ってメンテナンスが必要

ホワイトコートの流れ

①カウンセリングを行い、自分の好きな歯の色を選択し、試し塗りも行う

②歯の表面の汚れを落とすため、クリーニングを行う

③最初に「ベースコート」を塗る

④次に「ホワイトコート」を塗って、ムラなく仕上げる

⑤紫外線を含んでいない光を、歯1本に「約20秒」照射する

⑥ホワイトコートが固まりだし、歯の表面がツルツルになる

⑦最後に、表面の余分な液体を拭きとってから「トップコート」を塗り、再び光を当てていく

⑧歯にツヤと輝きが生まれる

ホワイトコートは基本1回で終了し、30分~1時間程で行ってくれます。塗って2~3日は、歯の表面に着色汚れが付きやすいため、喫煙の他、紅茶やコーヒー、赤ワインといった着色しやすいものを口にすることは避ける必要があります。

3.歯にセラミックを貼る「ラミネートベニア」

歯を白く見せる方法として、「ラミネートベニア」という方法があります。これは、歯の表面を「約0.5mm」削ったあと、セラミック製のチップを貼り付けることで白い歯を実現させることができます。歯と歯の間に隙間がある方など、歯並びを整える場合にも用いられます。

ラミネートベニア

マニキュアと比べた場合のメリットとデメリットも以下で紹介します。

◆メリット

・耐久性が高い(10年以上保つこともある)

・変色しない

耐久性については、接着が上手に行われずに半年程で取れてしまったというケースもあるようです。ただ、それはあくまで可能性の話しであり、全国には、高度な技術力の歯医者さんが多く存在します。

◆デメリット

・少しだけ歯を削らなければならない

・費用が高い

保険適用外のため、歯1本:約5~15万円

4.歯を白くする3つの方法を比較

歯を白くする方法は「マニキュア」以外に、「ラミネートベニア」や「ホワイトニング」を入れて3つの方法があります。3つとも目的は“歯を白く”することですが、そのやり方や有効度合は大きく異なります。その違いについて、この章で紹介していきます。

マニキュア

爪に塗るような感覚で歯にマニキュアを塗っていくため、自分でチャレンジできるのが利点

ラミネートベニア

歯を少しだけ削るのが欠点だが、セラミックを用いた、白色の微妙な色のバリエーションの中から選ぶことができ、付けてからの耐久性を考えると“白い歯”を持続させるにはこの手法がよい

ホワイトニング

ホワイトニング剤を使って、歯の黄ばみを落とし、歯を漂白していく。歯それ自体を綺麗にするという意味では、本格的に歯を白くしていきたいという方におすすめの手法

方法は「オフィスホワイトニング」、「ホームホワイトニング」、「デュアルホワイトニング」と3種類用意されている。効き目は種類によって異なるが、長くて約2年は持続できる。ただ、効き目が切れた場合、さらに持続させるためには、再度ホワイトニングをしなければならない

ホワイトニングについて詳しくは『歯の黄ばみを落とし白く美しい歯を保ちたい人のための対策法』を参考にしてください。

5.まとめ

この記事で紹介した歯のマニキュアは、手自分自身で歯を白くしたいという方には適した手法といえます。市販のマニキュアを使った実践法だけでなく、歯医者さんによる技術で綺麗に塗ってもらう方法も紹介してきました。輝く白い歯を目指すために、よりよい選択を自分自身で行ってみてください。

経歴

・2003年3月 日本歯科大学卒業
・日本歯科大学附属病院研修医
・2004年 開業医院勤務
・2008年 「ホワイトニング東京」勤務
・2010年 同医院理事就任
・2014年 麻布十番クレールデンタルクリニック開業 
現在に至る

執筆者:歯の教科書 編集部

執筆者:歯の教科書 編集部

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