歯科医院を選ぶとき、どんなポイントで選んでいますか?「優しい先生がよい」「設備が整っているほうがよい」「痛いのは嫌だ」といった希望はあっても、初めての歯科医院は行ってみるまでわからないと思っていませんか。
歯科医院の公式サイトや予約サイトに書かれている情報を読むことで、ある程度は自分に合った歯科医院を見極める参考になります。この記事では、今日から役立つ「歯科医院の選び方」を紹介します。
1.設備でわかる!歯科医院の選び方10のポイント
歯科医院選びは、以下にかかげる5つのキーワードに着目してみるとよいでしょう。
・治療中、痛みに配慮してくれる
・丁寧で、再感染リスクに配慮した治療を提供してくれる
・どんな治療をするのか、わかりやすく説明してくれる
・院内が衛生的で、前向きに治療を受けられる
・多くの人が通いやすいように工夫してくれる
これら5つのキーワードを満たしているかどうかは、公式サイトや予約サイトで、「院内で使用している医療機器」「院内設備」を確認することが1つの指標となります。
これから説明する「10のポイント」をチェックしましょう。
1-1 「痛みに配慮した麻酔」を導入しているか?
治療の痛みを抑えるためには、麻酔が重要です。
痛みに配慮している歯科医院は、「麻酔を注射するときの痛み」にも配慮していることがあります。
●表面麻酔:注入時の痛みの軽減を目的に使用される
●電動麻酔器:麻酔液が入るときの不快感の軽減を目的に使用される
●33Gの注射針:髪の毛くらいの細さの注射針で刺すときの刺激を抑える目的で使用される
●無針麻酔:注射針を使わず歯ぐきに噴射させる麻酔(深部には通常の麻酔と併用されることもある)
1-2 「鎮静」に対応できるか?
【痛みに配慮した治療】
鎮静法は、不安や緊張に配慮して治療を受けるために用いられる方法です。
鎮静法に対応している歯科医院であれば、患者さんの不安や恐怖の軽減を目的に相談できます。
●笑気吸入鎮静法:笑気を吸入し、不安や緊張を和らげる目的で使用される
●静脈内鎮静法:点滴から鎮静薬を投与し、うとうとした状態で治療を受ける方法
1-3 マイクロスコープや拡大鏡はあるか?
根の治療や外科手術などは特に細かく慎重な作業が求められます。マイクロスコープは治療中に録画できるものもあるため、どのような治療を行ったのか、どのような状態なのかが自分の目でも確認しやすくなります。
●マイクロスコープ:視野を拡大できる歯科用顕微鏡
●拡大鏡:肉眼よりも拡大して作業できる器具
1-4 ラバーダムを使用しているか?
歯の内部の治療中に唾液が入ってしまうと、唾液に含まれる細菌が治療部位に入り、再感染のリスクが生じることがあります。
ラバーダムを使うことで、治療中の歯の内部に唾液が入るリスクを抑えることができます。
●ラバーダム:治療する歯を除いて、他の部分を覆うゴム製のシート
1-5 カウンセリングルームはあるか?
専用のカウンセリングルームや、テーブル・イスのある別室で相談できる歯科医院なら、プライバシーも守られ、疑問や不安を相談しやすくなります。
1-6 タブレット・モニターは使っているか?
言葉だけの説明で専門的な話を理解するのは難しいことがあります。
タブレット端末やモニターを使い、目で見て分かる情報を交えて説明してもらえると、理解しやすくなります。
1-7 医療器具を滅菌処理しているか?
医療器具の滅菌・消毒など、院内感染対策に取り組んでいるかも大切です。
衛生面に配慮している歯科医院であれば、治療を受ける際、感染面での不安軽減につながります。
1-8 口腔外バキュームはあるか?
歯を削ると、「歯の粉末」「唾液の飛沫」などが出ます。
非常に細かい粉末や飛沫のため、空中を舞うことがあります。
口腔外バキュームという設備があれば、細かい粉末や飛沫の飛散を軽減できます。
1-9 キッズスペースはあるか?
小さな子どもがいる親御さんは、歯科医院を受診するだけでも大変です。
院内にキッズスペースがあれば、子ども連れでも通いやすくなるかもしれません。
また、医院によっては保育士が常駐する託児室完備の歯科医院もあるようです。
1-10 土日・夜間にも診療しているか?
社会人の方々は、通院時間を捻出するだけでも大変です。
土日診療や夜間診療に対応している歯科医院なら、継続的に通院しやすくなります。
2.症状&状況別!歯科医院の選び方~要点まとめ
歯科医院の設備や治療方針といった点も重要ですが、歯科医院に対して求めるニーズは人それぞれです。
この章では、患者さんの症状や事情といった観点から見た「歯科医院の選び方」を紹介します。
2-1むし歯治療のときの選び方
痛みが不安な方は、麻酔時の痛みに配慮した方法を導入している歯科医院を選ぶとよいでしょう。
表面麻酔や電動麻酔器を使用している、麻酔薬のカートリッジを体温程度に温め、注入時の違和感や痛みを軽減しているなど、歯科医院、歯科医師によって配慮の仕方はさまざまです。
笑気吸入や静脈内鎮静の選択肢も含め相談してみましょう。
2-2歯周病治療のときの選び方
歯周病治療に関しては、「日本歯周病学会認定 歯周病専門医」が在籍しているかどうかも選択肢の一つです。
歯周病の専門的な研鑽を積んだ歯科医師に相談することも検討しましょう。
2-3子どもの歯科治療のときの選び方
歯科治療で嫌な思いや怖い思いをすると、歯科受診に苦手意識を持ってしまうことがあります。
そうなると、将来的にも歯科医院に定期的に通うのが難しくなるかもしれません。
最近では、「治療中にアニメ映像を流してくれる」「子ども向けの説明ツールを導入している」といったように、子どもに配慮して対応する歯科医院も増えています。
2-4 口腔クリーニングのときの選び方
歯石を除去するためのスケーリング・ルートプレーニングといった処置は、多くの歯科医院で行われています。
また、むし歯・歯周病予防のために専門的な器具を用いて、プラークなどを除去するPMTCに対応している歯科医院を選ぶ方法もあります。
2-5 インプラントのときの選び方
インプラント治療を検討する場合は、手術環境や衛生管理、術前説明、メンテナンス体制を確認しましょう。
体内に人工物を埋めこむため、衛生的な環境が求められます。
また、長時間の治療になる場合もあるため、歯科治療に恐怖心がある人は鎮静法について相談することもできます。
静脈内鎮静法では、うとうとした状態で施術を受けることができます。
2-6 矯正やホワイトニングのときの選び方
矯正やホワイトニングといった施術は、「患者さんのニーズをどれだけ満たしてくれるか」が重要です。
見た目に関わる治療では、結果に納得がいくかどうかは患者さんの希望によるところも大きいためです。
専用のカウンセリングルームを設置している、時間をかけて患者さんのニーズをくみ取ってくれる、といった歯科医院を選びましょう。
3.まとめ
歯科医院を選ぶポイントは人によってさまざまです。
無理なく通えるか、希望を相談しやすいかや、どんな治療を受けたいか、何を優先させたいか、といったことも関わってきます。
この記事で紹介した「歯科医院の選び方」を参考に、自分に合った歯科医院を探してみましょう。
【参照サイト】
・厚生労働省「歯科医療機関における院内感染対策について」
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000176633.html
・日本歯内療法学会「歯内療法ガイドライン」
https://jea-endo.or.jp/materials/pdf/guideline.pdf
・日本歯周病学会「認定医・専門医名簿」
https://www.perio.jp/roster/
・日本歯科医師会「テーマパーク8020」
https://www.jda.or.jp/park/
設備、技術等々さまざま御座いますが、最終的には担当の歯科医師とご自身の相性とわたくしは考えます。これから治療してもらうに先立ち、この先生なら!と思える歯科医師と早く巡り合えるといいですね!
執筆者:
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