お母さん、お父さんのみなさん。赤ちゃん用の歯ブラシは、どのような物を使っていますか?赤ちゃんの歯磨きはいつから始めればいいのか、どんな歯ブラシを使用したらいいのか悩んだことがある方も多いと思います。
今回は、赤ちゃんが歯磨きに慣れるために使用する「リング歯ブラシ」と「M歯ブラシ」を紹介します。
歯ブラシメーカーのファイン株式会社に伺い、リング歯ブラシとM歯ブラシについていろいろ調査しました。ファイン株式会社とは、約60年にわたり歯ブラシを扱っている歯ブラシメーカーです。今回は、代表取締役の清水直子(しみずなおこ)さんに、リング歯ブラシ、M歯ブラシについて教えていただきます。
赤ちゃんに使用する歯ブラシの種類や時期について気になる方は、ぜひ参考にしてください。
リング歯ブラシで口の中に歯ブラシを入れるトレーニングを!
リング歯ブラシは、リング型の持ち手にブラシがついている歯ブラシです。
のどをつつかないようにヘッドが短くなっていて、持ち手がリング状になっているので赤ちゃんでも持ちやすく、両手で歯ブラシをもって使用できます。
この歯ブラシは、赤ちゃんに歯ブラシが口の中に入ってくる感覚に慣れてほしいという思いで作られているため、歯磨きのトレーニングとして使用することができます。
写真の左にある歯ブラシですと、先端に毛のブラシがついているので歯の汚れを落とすことができます。また、写真右にあるようなシリコン歯ブラシですと、毛のブラシがシリコン髪なので、口の中に歯ブラシを入れるトレーニングをすることが目的となります。
素材がシリコンで先端も丸くなっているので、歯や歯茎を痛めづらいです。
うっとりしてしまう磨き心地?M歯ブラシとは
M歯ブラシとは、ヘッドは小さく、毛束がとても柔らかく、とてもソフトな磨き心地の1本です。
そのため、子供の仕上げ磨きのために使用されることが多く、お母さん、お父さんが使いやすいように基本のベビー歯ブラシよりも柄が長くなっているのが特徴です。
子供の仕上げ磨き用だけでなく、歯を細かく、優しく磨きたいという女性も多いため、M歯ブラシを愛用している方が多いそうです。
また、歯ブラシのネックの部分が柔らかく、押すとぐっと曲がり、望みの形に近づけられます。そのため、ご自分の口の状態に合わせて歯の裏側なども磨きやすくなります。
ほかにも、歯ブラシ自体がしなるということで、赤ちゃんの口内を痛めることを軽減し、ブラッシングを進めることができるという特徴があります。
赤ちゃんが歯ブラシを嫌がる理由の一つとして、上唇小帯(しょうたい)という上唇の裏側から、上前歯へ伸びる筋に歯ブラシがあたり、痛いと感じることで歯を磨くことが嫌いになってしまうことが多いそうです。
1度歯磨きが嫌いになった子供の歯を磨くのは至難の業なのですが、うまく仕上げ磨きができないでいると、どんどん虫歯のリスクが高くなってしまいます。
ですが、このM歯ブラシの磨き心地は、柔らかく、痛みを与える危険性が少ないため「子どもが喜んで口を開けるようになった」という声も挙がっているそうです。
歯の教科書 編集部まとめ
赤ちゃんは歯を磨くことに恐怖を感じるので、歯磨きが苦手だったりしますよね。歯磨きを始めるタイミングに悩むお母さん、お父さんは結構多いと思います。
子供が嫌がらなければ歯磨きを始める時期はいつからでもいいそうですが、1度嫌いになってしまうと、そこから習慣づけるのはなかなか難しいので、歯が生える前からシリコン歯ブラシでトレーニングを始めるといいかもしれません。
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歯の教科書では、読者の方々のお口・歯に関する“お悩みサポートコラム”を掲載しています。症状や原因、治療内容などに関する医学的コンテンツは、歯科医師ら医療専門家に確認をとっています。