たくさんの種類の歯磨き粉が販売されていて、どの歯磨き粉が自分に合っているのかわからずに迷いますよね。歯磨き粉は、歯周病に効くタイプや歯を白くする作用があるものなど、自分の求める効果によって選び方がかわります。歯磨きは毎日行うものなので、歯磨き粉選びは非常に重要です。
今回の記事では、歯磨き粉の選び方だけでなく、自分に合った歯磨き粉が見つかるように、効き目のある成分別にグラフでまとめました。また、どのような方がオススメなのかも記載していますので、ぜひ参考にしてみて下さい。
この記事の目次
1.知っておきたい6つのおすすめ歯磨き粉
歯磨き粉を選ぶ時は、虫歯、歯周病、ホワイトニング、清涼感、費用の5つのポイントを押さえて選びましょう。例えば、虫歯を予防したい方であればフッ素が配合されているタイプや、歯を白くしたい方であれば研磨力が強い歯磨き粉など、抑えておきたいポイントは違います。
また、子供用の歯磨き粉を選ぶ際には、研磨剤が含まれていなくて、虫歯予防に効くものがいいでしょう。香味が苦手で歯磨き粉が嫌いというお子様もいるので、味の多いタイプを選ばせてあげるのがおすすめです。
1-1 虫歯予防しながら、歯も白くなる歯磨き粉
ナノ粒子「薬用ハイドロキシアパタイト」成分を含む歯磨き粉です。このタイプの歯磨き粉は歯医者さんで取り扱いしています。ナノ粒子「薬用ハイドロキシアパタイト」成分は3つのうれしい作用があります。
「作用① 歯垢や口腔内細菌の吸着除去(虫歯関連菌を除去し、口腔内環境を整えます。) 作用② 歯面の微小欠損の充填(表面を滑らかにすることで、歯垢や着色汚れの再付着をしにくくします。) 作用③表層下脱灰部の再石灰化(初期むし歯を再石灰化します。)」(株式会社サンギホームページ http://www.sangi-co.com/apatite/mhap/index.html)
値段は、2000円程度になります。
1-2 歯肉炎(歯周病)に効果的な研磨剤なし歯磨き粉
ジェル状の歯磨き粉で口の隅々まで浸透して、虫歯予防だけでなく、歯周病や口臭予防にも効果がある商品があります。特徴として、フッ素コートの力で歯の再石灰化を促進し、塩酸クロルヘキシジンの高い殺菌力で口内を清潔に保ち、細菌の増殖を防ぎます。
研磨剤が無配合なので、お口への刺激が少なく、歯茎が腫れて歯ブラシが痛む方でも、無理なく使えます。値段は1000円程度で購入する事が出来ます。
1-3 毎日使う歯磨き粉なら、低研磨性の歯磨き粉
低研磨性の歯磨き粉は歯に優しいです。そしてフッ素の滞留性を高めて、口内の隅々までフッ素がいきわたり、虫歯予防や歯周病に有効なものもあります。辛みも少なく、スッキリとした香味が使用後に爽快感を感じさせてくれますので、毎日使う歯磨き粉におすすめです。値段に関しては、500円程度で購入できます。
1-4 イオンの力でホワイトニングできる歯磨き粉
ピロリン酸ナトリウムがイオンの力で、歯にこびりついたステインを浮き上がらせて着色を落とす歯磨き粉があります。ホワイトニング作用のある歯磨き粉において大きなシェアを占めている歯磨き粉です。香味もフルーティーな香味から爽快感のあるミントの香味などあります。値段は1本当たり1000円程度です。お好きな香味の歯磨き粉を試してみてはいかがでしょうか?
1-5 カルプロックス成分の歯磨き粉
カルプロックス成分が入っている歯磨き粉は、ステインを分解してくれて、エナメル質を傷付けることなく使用することが出来ます。また、フッ素も配合されているものもあり、虫歯や歯周病の原因となる歯垢を除去してくれます。値段は2800円程度で、他の歯磨き粉と比べると高いです。
1-6 電動歯ブラシにもおすすめ 発泡剤なし歯磨き粉
発泡剤や研磨剤が含まれていない歯磨き粉は、電動歯ブラシでも使用することが出来ます。甘味料はキシリトールを配合しているものもあります。泡立ちにくいため、歯磨きしやすいのが特徴でし、研磨剤が配合されていない点で歯を傷つける心配もありません。また、防腐剤は使用していないものもあります。歯肉炎や歯周炎などの方でも、痛みが少なく使用することが出来ます。550円程度で購入できます。
2.お子様は研磨剤が入ってない歯磨き粉を選ぼう
研磨剤無配合でフッ素が広がりやすいジェルタイプの歯磨き粉があります。研磨剤無配合なので歯を傷つける心配もありませんのでお子様におすすめです。子供向けにさまざまな香味の歯磨き粉があります。使用するときは、歯磨き粉と同様に、磨き終わったら口をゆすいでください。値段は1本当たり550円程度になります。
3.まとめ
自分に合った歯磨き粉を使う為には、何を目的としているかを重視しましょう。歯茎が腫れて、歯磨きする度に痛むのであれば、研磨剤を使っていないタイプなど、選び方は人によって違います。しっかりと成分を知り、歯磨き粉選びの参考にしてください。
1975年 東京歯科大学 卒業
1975年~1977年 新宿ビル歯科 勤務
1978年 早川歯科医院 開業
現在に至る
執筆者:
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