この記事を見ている方の多くは、自身が歯周病を患っていたり、ご家族が歯周病を患っていたりする方が多いのではないでしょうか。
「8020運動」の普及などで、高齢になってもご自身の歯が残っている方も増えていますが、その分お口の中のトラブルも増えていると聞きます。
歯ブラシの専門店「Megadent(メガデント) 銀座店」に伺い、歯周病予防におすすめの歯ブラシについて調査しました。メガデント銀座店とは、日本では珍しい歯ブラシ・デンタルグッズの専門店です。今回は、店長の酒向淳(さこうじゅん)さんに、歯ブラシの種類について教えていただきます。
歯周病の方、ご家族が歯周病の方は参考にしてみてはいかがでしょうか。
歯周病予防の歯ブラシ
歯茎からの少量の出血や冷たい物がしみるなど、歯周病予防をしたい方におすすめの歯ブラシです。
毛束の中に長い毛と短い毛があるような、毛が段差になっているものを推奨しています。
毛束の中の短い毛は普段使用する歯ブラシの毛の太さと同じですが、長い毛の先端はとても細い毛になっているので、歯と歯茎の間の汚れをしっかり落としやすいです。
“もふもふ”の歯ブラシ
歯周病が進行してくると歯と歯の間に隙間ができたりして、歯茎が弱ってくるので、普段使用している歯ブラシでは歯を磨きづらくなります
歯茎が弱っている方には、やわらかい毛がたくさん植毛されている歯ブラシを推奨しています。
毛がかたいと弱った歯や歯茎を傷つけてしまうため、やわらかい毛が推奨されますが、毛がやわらかすぎると汚れが十分落ちないため、そのぶん毛の量を増やして汚れ落ちが悪くなるのを補っています。
一本一本の毛の太さは細かいのですが、毛の量がとても多いため、磨いてみると“もふもふ”でとても気持ちいいです。
ただ一点、気をつけないといけないのは、歯ブラシの交換時期です。植毛の密度が高いので、毛の間に汚れが残り不潔になりやすいので、普段使用している歯ブラシよりも交換時期を早めないといけない分、コストもかかります。
歯の教科書 編集部まとめ
歯周病予防用の歯ブラシがあることを初めて知りました。特に歯茎が弱っている方が使用する歯ブラシの手触りの良さに感動しました!もちろん、歯周病になる前から口内環境を整えることが大切なので、いいかげんに歯ブラシを選ぶのではなく、自分の口の中の状態に合わせた歯ブラシを使用するようにしましょう。
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歯の教科書では、読者の方々のお口・歯に関する“お悩みサポートコラム”を掲載しています。症状や原因、治療内容などに関する医学的コンテンツは、歯科医師ら医療専門家に確認をとっています。