【教授に聞く】口臭予防にもなるマヌカハニー!何が含まれているのか、なぜ貴重なのかを解説

【教授に聞く】口臭予防にもなるマヌカハニー!何が含まれているのか、なぜ貴重なのかを解説

マヌカハニーというハチミツをご存じでしょうか。高額で売られているところを見たことがある方もいるかもしれません。

しかし、なぜこのハチミツは高いのでしょうか? ブランドものだから、天然ものだからという理由だけではないようです。

鶴見大学・歯学部・口腔微生物学講座・大島朋子教授にインタビューを行い、マヌカハニーの成分について解答していただきます。

また、口臭予防にもなるというマヌカハニーの作用について解説していただきました。

※前回の記事「歯周病と細菌の関係性!子供が歯周病になりづらい2つの理由

この記事の目次

口臭予防にもなる!マヌカハニーの成分

Q1.マヌカハニーは、口臭予防にもなると聞いたことがあります。ほかのハチミツではダメなのでしょうか?

マヌカハニーにはメチルグリオキサール(MGO)という抗菌成分が含まれているからなのですが、どのハチミツにも含まれているわけではありません。

メチルグリオキサールは、マヌカハニーとよばれるニュージーランド産のハチミツに多く含まれているんです。蜂が、マヌカとよばれる植物の花から蜜を集めてつくるハチミツなのですが、この中にメチルグリオキサールが高濃度に含まれているんですね。

かなり抗菌性が高いので、マヌカハニーは珍重されているんです。それ以外のハチミツには、それほど含まれていないと思いますよ。

なぜ貴重?マヌカの花を直接食べるではダメなのか・・・

Q2.マヌカハニーは、なぜ貴重なのでしょうか?

マヌカのお花というのは12月ころに開花するのですが、1カ月くらいの間しか咲いていないんです。その間に蜂が蜜を集めてつくる天然のハチミツなので、やはり貴重になってしまいますよね。

Q3.マヌカの花を直接、蜜ごと食べてしまうではメチルグリオキサールは摂取できないのでしょうか?

マヌカの花をじかに食べるではダメなんですね。マヌカの花の蜜を蜂が集めてきて、蜂の体内で代謝された“代謝産物”がマヌカハニーとしてできますので、そこまでやらないといけないんです。

抗菌性が高い!口内炎、傷にも作用

Q4.マヌカハニーは、ほかのハチミツと比べてどのように優れているのでしょうか?

ハチミツ全般にいえることですが、抗酸化作用があるんです。

抗酸化作用というのは、体の老化であったり、酸素によって受ける障害・酸素ストレスを緩和したりするので、加齢だとか、炎症だとかを抑える作用が知られています。

ただし、マヌカハニーはほかのハチミツと比べて抗菌性が非常に高いので、口内炎をはじめ、ちょっとした傷などにも良かったりするんですね。

Q5.マヌカハニーはどのように摂取するといいのでしょうか?

直接マヌカハニーを舐めることがとくにいい気はしますね。薄めてしまうと、効き目も薄まってしまうので・・・。

食事として摂取するというよりも、薬のように重宝して取っていただくことをおすすめします。

鶴見大学 歯学部 口腔微生物学講座
大島朋子教授監修
経歴・プロフィール

鶴見大学 歯学部 口腔微生物学講座 学内教授
【略歴】
1993年~2000年:鶴見大学歯学部 助手
2001年~2008年:鶴見大学歯学部 講師
2009年~2014年:鶴見大学歯学部 准教授

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執筆者:歯の教科書 編集部

執筆者:歯の教科書 編集部

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