東京銀座にある飯田歯科医院は長年入れ歯治療に力を入れている歯科医院です。
患者さまとのコミュニケーションを重視し、同時間帯に複数人を診察せず、一人ひとりと向き合った治療を行っています。
この記事では院長の飯田先生に治療のこだわりやこれまで印象的だった治療などを詳しくお伺いし、そのお人柄に迫ります。
総入れ歯の作製はお任せください。患者さま一人ひとり合わせた治療を提供します
例えば入れ歯治療一つを取っても、患者さまのお口に合わせたものを作製するために入念にヒアリングを行い、生活背景や癖、噛むときの力加減などをチェックしています。
また「痛みを抑えた治療を提供すること」も当院が重視していることです。
私自身も痛みが苦手です。自分が痛い思い、怖い思いをしたくないからこそ、患者さまにもできる限り痛みのない治療を受けていただきたいと考えています。
麻酔の際に針のないペンシル型の注射器を使用するなど、不安を増幅させないよう配慮しています。
昔、自分の力で歩くことができない方の入れ歯を作製したことがあります。その方はリハビリをしても自力で歩くことが難しかったそうなのですが、入れ歯を変えた後から杖を突きながらではありますが、歩けるようになったと聞きました。
「噛む力」は食事を楽しむだけでなく、立ち上がる力、歩く力など、健康に生活する上で必要な「力」に直結するのだと、改めて実感した経験でした。
当院では院長である私が患者さまの問診、入れ歯作製、調整までを一貫して行っています。患者さまとのコミュニケーションを通して話し方の癖や噛み癖などを把握し、生活環境なども考慮しながら治療を行います。
特にこだわったのは「目線」です。
歯科医院に来られる方は痛みや悩みがある方で、少なからず不安を抱いていらっしゃることでしょう。診療台に座ったときの目線の先に、怖そうな器具や散らかったところがあるとその不安が大きくなるかもしれません。
この「視線」については設計士さんよりも、実際に医療現場で働いている私たちにしかわからないことです。
当院では患者さまが診療台に座った際、目線の先に窓があるように設計しました。少しでも心を落ち着けて治療に臨んでいただけたらと思います。
飯田 尚良先生の経歴
1968年 東京歯科大学 卒業
1968年 飯田歯科医院 開院
1971年 University of Southern California School of Dentistry(歯内療法学) 留学
1973年 University of Southern California School of Dentistry(補綴学・歯周病学) 留学
1983年~2009年 東京歯科大学 講師
現在に至る
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歯の教科書では、読者の方々のお口・歯に関する“お悩みサポートコラム”を掲載しています。症状や原因、治療内容などに関する医学的コンテンツは、歯科医師ら医療専門家に確認をとっています。