ホームホワイトニングと最近耳にするけど、どのような方法なんだろう…誰もが黄ばんだ歯よりは、白い歯になりたいですよね。ホームホワイトニングは、白さを長く保つことができ、自宅で行えます。
ホームホワイトニングを行うには、歯医者さんに一度来院し、マウスピースを作成してもらいます。自分のマウスピースを作成してもらったら、自宅で薬剤を塗布して装着します。なので、好きな時間に行うことができます。
今回の記事では、ホームホワイトニングの治療方法や予算、注意点、メリットなどを詳しく紹介しています。ぜひ読んで、一度試してみてください。
この記事の目次
1.ホームホワイトニングの特徴
ホームホワイトニングでは、約1週間で最低でも1段階は白くなります。2週間程度経てば、4段階近く変わっていきます。ホームホワイトニングの特徴として、自分の望む白さまでホワイトニングを行うことができることです。薬剤がなくなった場合は、歯医者さんに相談しましょう。
2.ホームホワイトニングとは何か
ホームホワイトニングとは、 歯医者さんでマウスピースを作成し、自宅で作成したマウスピースに薬剤を入れて装着し、歯を白くする方法です。ホームホワイトニングは、自分の望む白さまで行うことができて、自分のペースで続けることができます。
3.ホームホワイトニングの治療法について
ホームホワイトニングを行うには、一度、歯医者さんでマウスピースを作成するために来院する必要があります。その後、自宅でホワイトニングを行いますので、歯医者さんと自宅での2つのホワイトニングのやり方を紹介致します。
3-1 歯医者さんでのホームホワイトニングのやり方
◆初めて歯医者さんにホワイトニングをするときに用意する物
特に、用意するものはありませんが、お金と保険証は持っていきましょう。虫歯がある場合は、治療してからでないとホワイトニングで使う薬剤によって痛みを伴うため、虫歯治療を優先する場合があります。
①カウンセリング
どのように歯を白くしたいのか、ホワイトニングの説明をします。
②歯のクリーニング
ホワイトニングをするには、口内の歯石や歯垢を除去します。
③レントゲンや口内の写真撮影
歯の状態を確認、虫歯があると痛みが出るので検査をします。
④マウスピースの作成
歯型を取り、マウスピースを作ります。3~4日程度でできあがります。
⑤マウスピースの装着
装着したときに、違和感がないかチェックします。
⑥ご自宅で使用する、マウスピースと薬剤の受け渡し
使い方や注意点を聞いて、自宅でホワイトニングを開始します。
2-2 自宅で行うホームホワイトニングのやり方
◆用意するもの
・歯医者さんで作成したマウスピース
・ホワイトニング用の薬剤
・ティッシュ
①歯磨き
ホワイトニングを行う前に、汚れをしっかりと落としましょう。
②マウスピースの唇側に薬剤を入れる
薬剤の量は、米粒大程度になります。
③マウスピースを装着をする
薬剤が垂れてしまったらティッシュで拭き取り、強く噛まないようにしましょう。
④2時間でマウスピースを外す
口を良くゆすいで、マウスピースを水洗いしてください。病院によって推奨する装着時間が異なります。
⑤歯磨き
最後に優しく歯を磨いてください。
⑥メンテナンス
1週間程度したら、歯医者さんでシミが出ていないか、効果が出ているかを確認します。
◆使用する時間とホワイトニング期間について
ホームホワイトニングはオフィスホワイトニングと比べると、濃度が10~20%と薬剤が弱いので、白さを実感するまでに1日2時間装着して2週間程度掛かります。初めての場合、ホワイトニングをして白くなっても、色が戻りやすいので継続して続けるのが良いでしょう。
※病院によっては4時間推奨であったり、6時間以上就寝時につけて寝ることをおすすめしている医院もありますので、ホワイトニングを行う歯医者さんで説明を受けましょう。
4.ホームホワイトニングの費用について
ホームホワイトニングに掛かる費用は、20,000~50,000円程度になります。自費治療になりますので、ホワイトニングをする前のチェックや、メンテナンス費用などで価格は違ってきます。
ホームホワイトニングは、歯医者さんで薬剤を塗布して光を当てるオフィスホワイトニングよりも費用は安く、マウスピースに薬剤を入れて、ゆっくりと全体的に白くできるので、歯に掛かる1本当たりのホワイトニング費用は最も安いといえるでしょう。ちなみに、オフィスホワイトニングの場合は、1本の歯に対する価格になります。
5.ホームホワイトニングの注意点
◆ホワイトニングができない、適していない方
・妊婦さん
ホルモンバランスが崩れているので、体調の影響を考えると適していません。
・虫歯がある
薬剤の影響で歯が痛む可能性があります。
・歯周病の方
ホワイトニングよりも、歯周病を治療する方が、審美性だけでなく健康にも良いです。歯周病が悪化してホワイトニングした歯が抜けてしまったら意味がありません。
・歯並びが悪い
ホームホワイトニング用のマウスピースが装着できない可能性があります。
・未成年
成長する歯に影響する可能性があります。ホワイトニングできるかどうか歯医者さんに診てもらいましょう。
・無カタラーゼ症の方
ホワイトニングの薬剤には過酸化水素が含まれていて、無カタラーゼ症の方は飲み込んでしまった場合、体内に薬剤が残ります。ホワイトニングはできません。
・神経を抜いた歯、被せ物
神経がある歯でないと白くなりにくいので、他の歯と色素が目立ちます。被せ物や詰め物などの人工の歯はホワイトニングできません。
◆ホームホワイトニング中に気をつけること
①ホワイトニングの直後1時間は、歯の表面を傷付けてしまうので、食事は控えましょう。
②着色の強い飲食物は、色が付着してしまうので控えましょう。
③薬剤はきちんとキャップをして、暗い所に保管してください。冷蔵庫で保存する場合は、凍らせないように注意が必要です。
④薬剤の使用期限は約1年になります。
⑤歯磨きは毎日行いましょう
◆ホワイトニング期間中に控えるべき物
【食べ物】
キムチ、カレー、ミートソース、チョコ、ソース、味噌、ケチャップ、トマトソース、合成着色料の入っている物
【飲み物】
コーヒー、赤ワイン、コーラ、ココア、抹茶、ウーロン茶、ベリー系のジュースなど
【その他】
たばこ、口紅、色が付いている歯磨き粉
6.他のホワイトニングとの比較
※デュアルホワイトニングとは、ホームホワイトニングとオフィスホワイトニングを組み合わせたホワイトニングです。
ホームホワイトニング | オフィスホワイトニング | デュアルホワイトニング | |
白くなる早さ | 2週間程度 | 通院1回 | 通院1回 |
白さを保つ期間 | 1~2年 | 3~6ヶ月 | 1~2年 |
費用 | 20,000~50,000円 | 1歯当たり1,000~3,000円 全体 28,000~84,000円 |
50,000~100,000円 |
通院回数 | 約2~3回 | 約1~2回 | 約1~2回 |
ホームホワイトニングは、他のホワイトニングに比べると最も安いホワイトニングになります。薬剤も他のホワイトニング方法と比べると弱いので、安心して使用することができます。手頃に始めたい方であれば、一番おすすめの方法です。
7.ホームホワイトニングのリスク
ホワイトニング剤には、歯を白くする作用のある過酸化水素が含まれています。過酸化水素のホワイトニング剤としての使用は、厚生労働省でも認められています。ホワイトニングによるリスクや身体への影響の有無についても、各学会で研究や発表がされていますので、神経質になる必要はないと思います。
しかし、「ホワイトニングをしたら知覚過敏になった」「歯が脆くなった」という声があるのも事実で、その理由は使用方法が間違っているからです。薬剤の量や使用時間など、間違ったやり方をすれば、痛む可能性もでてきます。
ホームホワイトニングを始める前に、掛かりつけの歯医者さんで説明をきちんと受けましょう。
8.まとめ
ホームホワイトニングは自宅で好きな時間に始められて、費用も手頃なので始めての方におすすめの方法です。しかし、今すぐにでも歯を白くしたいのであれば、オフィスホワイトニングをおすすめします。ホームホワイトニングの効果を実感するには2週間程度かかるので、時間に余裕があり、歯を全体的に、自然な白さにしたい方が選ぶと良いでしょう。
執筆者:
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