歯科医院や歯科健診で「歯肉炎」と言われたことはありませんか?
歯肉炎は歯周病の初期段階にあたる状態で、自覚症状が少ないまま進行することがあります。
しかし、放置すると歯周炎へ進行し、歯を支える組織に影響を及ぼす場合があります。
ここでは歯肉炎のセルフケアや歯科医院での治療について解説します。
この記事の目次
1.歯肉炎の症状と毎日のブラッシングで改善を目指す方法
歯肉炎とは、歯垢(プラーク)に含まれる細菌によって歯ぐきに炎症が起きている状態です。
主な症状
・朝起きたときに口の中がネバつく
・歯磨き時に出血する
・歯ぐきが赤く腫れる
・歯と歯ぐきの境目が腫れて見える
これらの症状がある場合は歯肉炎の可能性があります。
ただし、症状だけでは判断できないため、気になる場合は歯科医院で診察を受けましょう。

歯肉炎の主な原因はプラークです。
そのため、毎日の適切なブラッシングが重要になります。
◆代表的な歯磨き方法(スクラビング法)
スクラビング法は一般的なブラッシング方法の一つです。
ポイント
・歯ブラシの毛先を歯面へ当てる
・小刻みに動かす
・強い力をかけない
・歯と歯ぐきの境目も意識して磨く

大きくゴシゴシ動かすのではなく、小刻みに動かすことが大切です。
歯ぐきを傷つけないよう軽い力で行いましょう。
2.歯肉炎 ― セルフケアのポイント
2-1. 歯ブラシは毛先が細いタイプも選択肢
歯肉炎では歯と歯ぐきの境目に付着したプラークを除去することが重要です。
毛先が細い歯ブラシは歯周ポケット周辺へ届きやすい場合があります。
ただし、歯ブラシ選びは口腔内の状態によって異なります。
歯科医院で自分に合った歯ブラシを相談することもおすすめです。
また、
・デンタルフロス
・歯間ブラシ
を併用することで、歯ブラシだけでは届きにくい歯間部の清掃も行えます。
電動歯ブラシと手磨きについては、それぞれに特徴があり、正しく使用できればどちらも口腔ケアに活用できます。
2-2. 歯磨き粉の選び方
歯磨き粉は補助的な役割を担います。
磨き残しが気になる場合は低発泡タイプを選ぶ方法もあります。
発泡が少ないことで磨いている部分を確認しやすくなる場合があります。
また、フッ化物配合歯磨剤はむし歯予防に役立つとされています。
歯肉炎がある場合でも、基本は丁寧なブラッシングとプラークコントロールです。
歯磨き粉だけで歯肉炎を改善することは難しいため、セルフケア全体を見直すことが重要です。
3.歯科医院での治療
歯肉炎は歯周病の初期段階であるため、比較的早期に対応することで改善が期待できます。
歯科医院では、
・歯石除去(スケーリング)
・プラーク除去
・ブラッシング指導
などが行われます。
これらは多くの場合、保険診療の対象です。
また、炎症が強い場合や歯周病が進行している場合には、状態に応じた追加治療が検討されることもあります。
治療内容は患者さんごとの状態によって異なります。
4.まとめ
歯肉炎のセルフケアのポイントは次のとおりです。
・丁寧なブラッシングを行う
・歯と歯ぐきの境目を意識して磨く
・デンタルフロスや歯間ブラシを活用する
・定期的に歯科医院で検診を受ける
歯肉炎は歯周病の初期段階ですが、放置すると歯周炎へ進行する場合があります。
毎日のセルフケアと歯科医院での定期管理を継続し、口腔内の健康維持に努めましょう。
また、近年では歯周病と糖尿病や心血管疾患など全身の健康との関連も報告されています。
口腔内の健康維持は全身の健康管理の一環としても早期対応が重要です。
【参考サイト】
・日本歯周病学会
https://www.perio.jp/
・日本歯科医師会
https://www.jda.or.jp/
・厚生労働省 e-ヘルスネット
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/
・日本口腔衛生学会
https://www.kokuhoken.or.jp/
・日本臨床歯周病学会
https://www.jacp.net/
1968年 東京歯科大学 卒業
1968年 飯田歯科医院 開院
1971年 University of Southern California School of Dentistry(歯内療法学) 留学
1973年 University of Southern California School of Dentistry(補綴学・歯周病学) 留学
1983年~2009年 東京歯科大学 講師
現在に至る

執筆者:
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