その口臭、胃腸の不調が原因かも?口臭と胃腸の関係や予防法を解説

    その口臭、胃腸の不調が原因かも?口臭と胃腸の関係や予防法を解説

    口臭に悩んでいる方は非常に多く、他人を不快にさせていないか心配になりますよね。口臭の原因は口腔内の問題だけでなく、胃腸の状態も関係していることがあります。

    この記事では、口臭と胃腸の関係や口臭を引き起こす生活習慣、その予防法について詳しく解説していきます。

    この記事の目次

    口臭と胃腸の関係

    胃腸の不調が口臭の原因になる

    口臭は口の中に原因があると思っている方が多いと思います。しかし、口の中の治療はしているのに、まだ口臭が気になる場合は胃や腸などの消化器に問題がある可能性があります。思わぬ病気が関係していることもあるので注意しましょう。もし、胃が痛い、胸焼けするなどの自覚症状があれば、何らかの疾患が進行しているサインかもしれません。必ず病院を受診しましょう。

    口臭の原因となる病気

    口臭の原因となる病気は、以下のような疾患が考えられます。

    ・胃炎、胃潰瘍
    ・十二指腸潰瘍
    ・胃がん
    ・逆流性食道炎
    ・ピロリ菌感染

    口臭がすでにある場合や、食前や食後にみぞおちあたりに違和感がある場合は、すぐに内科や消化器科で調べてもらったほうが安心です。がんなどの重大な疾患であることもありますので、早めに対処しましょう。

    また、ピロリ菌は胃がんの原因になると言われています。今のうちに調べてピロリ菌を駆除しておけば、将来的にも安心です。

    口臭の原因になる生活習慣

    朝はコーヒーだけ

    朝ごはんを食べずにコーヒーだけを飲むのは口臭を発生しやすい生活習慣です。空きっ腹にコーヒーを飲むと、胃酸が大量に分泌されて胃を痛める可能性があります。すると、胃腸の機能が低下して、消化不良を発生させやすい状態になります。それが胃からくる口臭につながっている可能性もあります。

    また、生活習慣が乱れている場合は、コーヒーの刺激でさらに胃腸の状態が悪化するかもしれません。コーヒーを飲むなら、食後に飲むようにしましょう。

    毎日お酒を飲む

    お酒を飲むときに一緒に食べる食事やおつまみなどは、栄養バランスの偏ったものになりがちですので注意が必要です。アルコールが胃に負担をかけるのはもちろんですが、栄養バランスが偏って身体の調子も崩れやすくなるので、さらに口臭が発生しやすくなります。

    他にも、たくさんお酒を飲むと、熟睡できなくなります。これが原因で睡眠不足の状態に陥ることもあります。栄養バランスの乱れや睡眠不足など、これらが重なって胃腸の調子を乱し、口臭を発生させている可能性もあります。

    無理なダイエット

    ダイエットをしていると、カロリーを気にして食べる食材が偏ったりします。カロリーばかりを気にして食事を選べば、必要な栄養素が不足しがちになったり、胃に良くないものばかりを食べている可能性もあり、体調が悪化してしまうことも考えられます。

    また、食事の量や回数が減れば、それが原因で咀嚼回数も減ってしまいます。そうなれば唾液の分泌が減って、口の中に雑菌が発生しやすくなり、口臭が発生しやすくなってしまいます。

    胃腸の調子を整える!すぐにできる口臭予防

    消化器系の機能低下で発生する口臭の一番の改善策は、胃腸の調子を整えることです。そのためには、以下のようなポイントに気をつけながら生活しなければいけません。

    ストレスを溜めない

    ストレスが溜まると、胃酸が多く分泌されて胃での消化機能が低下してしまいます。ストレスは溜めすぎると胃潰瘍などの別の疾患にも繋がりますので、口臭予防のためだけでなく、普段からストレスを溜めないように気をつけましょう。

    胃腸に負担のかかる食事をしない

    消化の悪い食べ物を食べると、胃腸に負担をかけて消化不良を起こします。油もの、甘いもの、冷たいもの、酸味の強い果物や野菜、食物繊維が豊富なもの、唐辛子などの刺激物は、胃腸に負担をかけるものです。他にも、ファストフードやインスタント食品も消化に悪い食べ物です。

    暴飲暴食をしない

    たくさんのものを食べたり飲んだりすれば、胃に負担がかかります。暴飲暴食は消化不良の大きな原因になりますので、食べ物でストレスを発散するなどの行為も注意しましょう。

    栄養バランスのいい食事にする

    消化器系の機能低下を防ぐためには、そもそも身体の機能が整っていることが大切になります。そのためには、普段から栄養バランスの整った食事を食べるようにして、身体の調子を整えることが大切です。偏った食事をしている人は、まずはバランスの整った食事をするように心がけてください。

    アルコールや喫煙は控える

    アルコールや喫煙は胃腸に負担をかけます。疲れているとき、ストレスがたまっている時は、とくにアルコールや喫煙の影響を受けやすくなるので注意が必要です。胃からの口臭を感じたら、まずはアルコールや喫煙を控えるようにしましょう。

    睡眠をしっかりとる

    睡眠不足は、身体の調子を崩す原因になります。そのため、まずは睡眠をしっかり取って、身体の調子を整えましょう。睡眠不足は、それ自体が身体にとってはストレスです。精神的なストレスがない人でも、睡眠不足などの身体的なストレスを感じることがあります。日頃から自分の体調に気を配り、注意することが大切です。

    まとめ

    口の中をきれいにしているのに口臭が気になる場合、胃からの口臭の可能性があります。胃からくる口臭は硫黄のような強いニオイが特徴ですが、自分では気づきにくいこともあります。もし口臭が気になる場合は、胃腸の状態を調べてみましょう。

    すでに胃腸に違和感がある場合は、内科や消化器科を受診することをおすすめします。また、口臭が気になる場合は、歯科医院の口臭外来で相談してみましょう。大きな病気が隠れている可能性もあるので、軽視しないようにしましょう。

    鄭 尚賢顧問監修

    2005年  東京歯科大学卒業
    2005年~ ドルフィン歯科(千葉県佐倉市)勤務
    2007年  駿河台下デンタルオフィス開業(東京都千代田区)
    2008年  アイボリー歯科クリニック開業(東京都八王子市)
    2010年  医療法人社団パーフェクトスマイル設立
    2014年  三鷹駅前デンタルオフィス開業(東京都三鷹市)
    2016年  荻窪駅前デンタルオフィス開業(東京都杉並区)
    現在に至る

    執筆者:歯の教科書 編集部

    執筆者:歯の教科書 編集部

    歯の教科書では、読者の方々のお口・歯に関する“お悩みサポートコラム”を掲載しています。症状や原因、治療内容などに関する医学的コンテンツは、歯科医師ら医療専門家に確認をとっています。

    ページトップへ