口角炎が治らない!?原因・治療法などの知識を総まとめ

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口角(口の両端)が炎症を起こしていると、食事・会話に困難を感じることがあります。「口を開けると痛い」「切れるのが怖くて、口を開けられない」といった症状をきたすからです。口角の炎症は一般に「口角炎」と呼ばれており、口内炎・口唇炎とは区別して考えるのが普通です。

こちらの記事では、「口角炎の原因・一般的治療法」をまとめることにしました。口角炎と間違いやすい症例についても触れていますので、ぜひ、「口の端が痛い」と感じたときの基礎知識としてお役立てください。なかなか治らない口角炎は、ひょっとしたら、別の病気かもしれません。

【関連記事】口角炎の治し方!真菌?細菌?原因別に一般的な対処法を紹介

1.なかなか治らない口角炎!原因は何…?

口角炎では「口の両端」が炎症を起こし、「腫れ」「亀裂」「かさぶた」などを生じます。口を開けると痛みがあるので、食事・会話がやや困難になります。無理に口を開けると、口の両端が切れることもあります。

さて、口角炎を引き起こす原因は、複数存在しています。この章では、まず「口角炎の原因」をまとめることにしましょう。

1-1 カンジダ菌への感染(カンジダ性口角炎)

カンジダ菌は真菌(カビ)の一種で、口腔内に棲んでいる常在菌の1つです。常在菌ですから、何も炎症を起こしていない人の口腔内にも棲んでいます。健康な人であれば、そう簡単に感染することはありません。しかし、次のような要因があると、カンジダ菌に感染するリスクが高まります。

ドライマウス(口腔乾燥症)

唾液には「リゾチーム」「ラクトフェリン」などの抗菌物質が含まれています。つまり、唾液は「口腔内の衛生状態を保つ働き」を持っているわけです。そのため、ドライマウスで唾液の分泌量が減ると、細菌が増加しやすくなります。カンジダ菌が増加すれば、それだけカンジダ性口角炎を起こすリスクは増加します。

抗生物質の多用

長期間にわたって抗生物質を連用していると、カンジダ菌に感染しやすくなります。抗生物質は細菌には効きますが、真菌(カビ)には効果がありません。ですから、抗生物質を多用すると「細菌が激減し、口腔内の細菌バランスが崩れる」という現象が起こります。ライバルの細菌がいなくなった口腔内は、真菌であるカンジダ菌が大量増殖できる環境です。結果、カンジダ感染症を起こしやすくなるのです。

免疫力の低下

疲労・睡眠不足・体調不良などで免疫力が低下していると、「健康なら感染しないレベルの常在菌」に感染するリスクが出てきます。免疫力が低下した状態であれば、カンジダ菌に感染する恐れもあります。

1-2 細菌への感染

細菌感染による口角炎も存在しています。口角炎を引き起こす細菌としては、「黄色ブドウ球菌」「連鎖球菌」などが知られています。「口角炎=真菌」と説明しているwebサイトも多いですが、細菌による口角炎も存在しているのです。

1-3 アトピー性皮膚炎・接触性皮膚炎

アトピー性皮膚炎・接触性皮膚炎が口角に現れた場合、口角炎の症状が現れます。アレルギー体質の人は、アトピー性皮膚炎・接触性皮膚炎を起こす確率が高いです。

2.治らないなら、医療機関へ!一般的な口角炎の治療法

多くの場合、口角炎は時間経過で治癒します。しかし、なかなか治らないケースもあるので、心配なら医療機関を受診しましょう。目安として2週間経過しても改善の兆候がなければ、医療機関を受診するべきです。皮膚科のほか、一部の歯科口腔外科でも口角炎の診察をしてもらえます。

2-1 カンジダ菌による口角炎

カンジダ菌は真菌(カビ)ですから、「抗真菌剤」による治療がおこなわれます。前述のとおり、真菌に抗生物質は効きません。むしろ、ほかの細菌を抑えることで、間接的にカンジダ菌の増殖を促してしまいます。治らないばかりか、悪化させる要因になるので「自己判断で市販の抗生物質を塗る」ということがないように注意してください。

基本的に、自己判断で塗るなら「保湿剤(白色ワセリンなど)」にとどめましょう。軽度の口角炎なら、「石鹸で患部を清潔にしてワセリンで保湿する」というのが基本です。それ以上の治療を望むなら、医療機関で原因菌を検査してもらってください。

2-2 細菌感染による口角炎

細菌感染の場合、抗生物質による治療をおこないます。原因が「カンジダ菌なのか、細菌なのか」によって、治療方針がまったく変わることに注意してください。ただし、経過観察するなら、カンジダ性口角炎と同じく「石鹸で患部を洗って、白色ワセリンを塗る方法」で構いません。

2-3 アトピー性皮膚炎・接触性皮膚炎に起因する口角炎

アトピー性皮膚炎・接触性皮膚炎に起因する場合は、基本的に「ステロイド(副腎皮質ホルモン)」で炎症を鎮めます。

3.要注意!口角炎と間違いやすい症状

口角が炎症を起こしているように見えても、必ずしも口角炎とは限りません。口角炎でないなら、口角炎の治療をしたところで治らないでしょう。この章では、「口角炎と間違いやすい症状」を紹介したいと思います。

3-1 口唇ヘルペス

口角の周囲に水ぶくれが生じた場合、口唇ヘルペスを疑ってみてください。「口角付近に異常がある=口角炎」とは限りません。ジンジンした痛みが生じた後に赤く腫れ、水ぶくれが形成された…という経過をたどった場合は、口唇ヘルペスが強く疑われます。

口唇ヘルペスは「単純ヘルペスウイルス」と呼ばれるウイルスが原因ですから、治療には「抗ウイルス薬」が選択されます。具体的には「アシクロビル」「ビダラビン」といった抗ウイルス薬でヘルペスウイルスの増殖を抑え、回復を待ちます。

3-2 乾燥によるひび割れ

口角炎ではなく、乾燥によるひび割れ…という場合もあります。乾燥が原因であれば、患部を保湿することが第一です。とりあえずは、市販の外用薬で様子を見ても良いでしょう。なかなか治らない場合は、念のために医療機関を受診してください。

4.まとめ

「口の端が切れる」「口角が炎症を起こしている」という場合、第一選択は「患部を石鹸で洗い、白色ワセリンで保湿すること」です。ただ、2週間が経過しても治らないなら、念のために皮膚科・歯科口腔外科を受診するようにしてください。

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