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親知らずの痛みのピークはいつ?抜歯後の痛みを乗り越える対処法

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「親知らずの抜歯は痛い…」というイメージを持っている人も多いと思います。もちろん、抜歯をおこなうときには麻酔をしていますから、抜く瞬間に痛みがある…というわけではありません。むしろ、痛みがピークを迎えるのは「抜歯を終えて、麻酔が切れたとき」になるでしょう。

こちらの記事では「親知らずを抜歯したときの痛み」について解説し、「麻酔が切れたあとの痛みを抑える方法」をお伝えしたいと思います。

1.抜歯後の痛みと、親知らずの「位置・生え方」

親知らずを抜歯したあとの痛みは、抜歯の難易度に比例すると考えてください。抜歯が難しくなるほど、麻酔が切れてからの痛みも増大する傾向があります。まずは、親知らずの状況ごとに「抜歯後の痛みのレベル」を解説したいと思います。

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1-1 上顎の親知らず~普通抜歯

多少、斜めに生えているとしても、「抜歯が困難になるほどの問題」がなければ普通抜歯が可能です。上顎骨は下顎骨よりやわらかく、抜歯の際にかかる力が小さくなる傾向があります。そのため、上顎の普通抜歯は「親知らずの抜歯の中でもっとも痛みが小さい」と感じるのが普通です。

1-2 下顎の親知らず~普通抜歯

「歯根と骨の癒着」などが起きておらず、ある程度、普通に生えてきた親知らずならば、普通抜歯します。ただ、下顎骨は硬く、抜歯の際にはかなりの力がかかります。そのため、上顎に比べると強い痛みを訴える人が多くなります。

実際、歯科医院サイドも「上顎に比べて、下顎の抜歯は痛みが強い」と認識しているのが普通です。「通院回数を減らしたいので、複数の親知らずを同時に抜歯してほしい」と要望された場合、多くの歯科医院は「上顎の親知らず2本」または「同じ側の上下に位置する親知らず2本」ならOKしてくれます。

しかし、「下顎の親知らず2本」の同時抜歯は避ける傾向にあります。左右とも強い痛みが出てしまうと、食事を採るのが困難になるからです。この事実からも、「下顎の親知らずの抜歯は痛みが出やすい」という傾向が見て取れます。

1-3 埋伏智歯~歯茎切開

大きく傾いている親知らずは、きちんと生えてくることができません。結果、「一部が歯茎に埋まったまま」というケースが少なからず出てきます。「歯根と骨の癒着」があると難しい抜歯になりますが、歯茎に埋まっているだけならば、一応は普通抜歯の範囲内です。ただ、歯茎切開を伴うぶん、少しだけ抜歯後の痛みが強くなることがあります。

1-4 骨性埋伏智歯~骨開削

「歯根と骨の癒着」が起きている親知らずは、抜歯に困難を伴います。歯茎だけでなく、歯槽骨(歯を支える骨)に埋まっているケースを「骨性埋伏智歯」と呼んでおり、抜歯に「骨開削」を要します。骨開削は、「骨を削って癒着を剥がしながら抜歯する」ということです。歯茎だけでなく、骨を削っているので、抜歯後の痛みはかなり強まってしまいます。

特に、横向きになって埋まっている「水平埋伏智歯」の場合、「水平埋伏智歯抜歯術」と呼ばれる術式になります。歯は、生えている向きにしか抜けません。そのため、「横向きの歯を上に引き抜くこと」は不可能です。

やむを得ないので、歯茎を大きく切開し、「歯の頭」を切除してから、生えている方向に引き抜きます。「歯の頭があったぶんの隙間」を活用して、抜歯するわけです。骨癒着を起こしている水平埋伏智歯の抜歯は、「傷が大きく、骨も削っている状態」なので、特に痛みが強くなります。

2.抜歯後の痛みを緩和する!痛みのピークはいつ頃…?

抜歯を終えてから、1~3時間で麻酔が切れてきます。抜歯した傷跡がすぐに塞がるわけではありませんから、麻酔が切れると多少の痛みが出てきます。この章では、「痛みのピーク」と「痛みを抑えるための注意点」を解説したいと思います。

2-1 抜歯直後~麻酔が切れるまで

抜歯したとき、歯医者さんで痛み止めを処方されているはずです。麻酔が完全に切れる前に、1回目の服用をしておきましょう。痛み止めが効くまでには一定の時間がかかりますし、強い痛みを感じていると痛み止めの作用を実感しにくくなる傾向があるからです。

また、麻酔が切れるまでの間は食事をしてはいけません。感覚がなくなっているので、口の中を噛むなど、ケガを負うリスクがあります。また、水分は摂取しても構いませんが、熱い飲み物を避けるようにしてください。温感・冷感が鈍くなっているので、火傷する恐れがあります。

2-2 抜歯当日~翌日

抜歯当日の夜が痛みのピークと言われていますので、忘れずに痛み止めを服用しておきましょう。多少の出血が続いているかもしれませんが、この段階では気にしなくて大丈夫です。抜歯2日目までは「出血するのが普通」と考えてください。

痛みだけでなく、「腫れのピーク」も当日~翌日になります。見た目が気になる場合は、マスクで顔を隠すなど工夫すると良いでしょう。血行が良くなると痛み・腫れともに悪化しますから、なるべく安静を保ってください。

ちなみに、抜歯した傷跡には「血液がゼリー状になったもの」がはまっているはずです。これは「かさぶた」のような働きをするもので「血餅(けっぺい)」と呼ばれています。血餅が外れると、傷跡は「ドライソケット(骨までむき出しの穴)」になってしまいます。

ドライソケットになると、痛みが1か月近く引かないケースもあるので、血餅が外れないように注意しましょう。「過度なうがい」「ストローなどで何かを吸いこむ動作」「歯ブラシの接触」は血餅脱落の原因になります。患部に物理的刺激を与えないようにしてください。

2-3 抜歯2~3日目

抜歯から2日が経過するとピークを過ぎ、痛みはだんだん治まっていきます。「何かの拍子に痛む」程度の痛みは1週間ほど続くこともありますが、「何もしていないのにズキズキ痛む」といった大きな問題はなくなるでしょう。

逆に、抜歯2日を過ぎても「痛みがまったく引かない」「痛みが強くなった」という場合、すぐに傷跡を確認してください。血餅が外れてドライソケットになっている恐れがあります。

もし、ドライソケットになっていたら、抜歯した歯医者さんに連絡し、指示を受けるようにしましょう。ドライソケットが炎症を起こすと「骨炎」などの口腔トラブルを起こす恐れもあるからです。

3.まとめ

通常、親知らずの抜歯から2日過ぎれば、痛みのピークは過ぎ去ります。痛み止めを服用し、患部に刺激を与えないように気をつけていれば、耐えられないほどの痛みを感じる心配はないでしょう。

ただ、「骨開削を伴う下顎の抜歯」などでは、予想外の痛みを感じるケースもあるかもしれません。痛みが不安な場合は歯科医師に相談して、「痛み止めを多めに出してもらえないか」など具体的な対処法についても検討してもらいましょう。

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