親知らず

炎症した親知らずを放置するのは危険!腫れた歯茎の応急処置まとめ

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今回は親知らずの炎症をどうにかしたい皆さんの為に、親知らずを放置する危険性とそれぞれのケースに合わせた対処方法をご紹介致します。

親知らずの炎症は放置することで全身へ影響を及ぼします。また、細菌による炎症なのか、回復に向けて働きかけている炎症なのかで対処方法が大きく異なります。自宅で出来る応急処置には限界がありますので、なるべく早く歯医者さんに行くことをおすすめします。

■目次

1.炎症した親知らずを放置する危険性
2.抜歯後の親知らずの炎症はどうして?
3.自宅でできる応急処置
4.抜歯後の親知らずの炎症の予防法とは
5.歯医者さんでできる治療手順
6.まとめ

1.炎症が起きた親知らずを放置する危険性

1-1腫れて痛みが出てくる

親知らずの痛みの原因

親知らずの炎症は、徐々に腫れが強くなり、痛みを伴います。親知らずは磨きにくい位置にある為、注意して磨かなければ、磨き残しが多くなります。歯と歯茎の間にある歯周ポケットに汚れが溜まることによって歯茎が炎症を起こし、痛みを引き起こします。

腫れは、心身全体がもつ防御・免疫機構の働きによって起こります。腫れてしまう期間はおおよそ1ヶ月ほどです。しかし、再発を繰り返す可能性が高い為、1ヶ月以上かかってしまう方もいます。また、再発が多い方の場合、抜歯するケースもあります。

1-2噛むことが出来ない

炎症が強くなると、食べ物が親知らずに当たり、痛みで噛めなくなります。食事でなくても、歯茎が大きく腫れてしまうと、噛み合う歯に当たり、歯茎が痛みます。

1-3口を開ける事が出来ない

噛むこともできなくなると、口を開く事さえ痛みで出来なくなります。抜歯をしようとしても、口が開かないのであれば炎症を抑えてから治療しなくてはなりません。

1-4喉がいたくなり、飲み込む事が出来ない

親知らずの炎症は、放置してしまうことで喉(リンパ線や扁桃腺)まで細菌が感染してしまいます。その場合、唾を飲み込むことさえ痛みが生じる為、脱水症状等の危険も伴います。炎症が肥大化することで顔面も腫れてきてしまう恐れもあります。

1-5発熱・頭痛・呼吸困難が起きる

更に炎症が広がり、細菌が喉など身体の広範囲に広がってしまうと、37℃を超える発熱が起こり、それに伴って全身倦怠感や頭痛なども起こってきます。また、喉の酷い腫れから呼吸困難を起こす可能性もあります。ここまで細菌が全身へと広がってしまっている場合、自然治癒はかなり難しくなっていると言えますので、急いで歯医者さんへ受診されることをおすすめします。

親知らずによる歯茎の炎症(智歯周囲炎)とは

更に炎症が広がり、細菌が喉など身体の広範囲に広がってしまうと、37℃を超える発熱が起こり、それに伴って全身倦怠感や頭痛なども起こってきます。また、喉の酷い腫れから呼吸困難を起こす可能性もあります。ここまで炎症が強くなってしまうと、発熱の原因の特定も難しくなってきてしまうので、早急な受診が必要になってきます。

関連記事:親知らずの炎症でリンパが腫れる恐れが!智歯周囲炎の症状・治療法

2.抜歯後の親知らずの炎症はどうして?

2-1【ドライソケット】内部の骨が剥き出し状態

ドライソケットとは、親知らずを抜歯した後、抜歯して穴があいた内部の骨がむき出しになっている状態のことをいいます。本来はむき出しの骨の上に、かさぶたの役割をする血餅(けっぺい)が作られますが、血餅が剥がれてしまい、歯茎を作ることが出来ず、内部の骨がむき出しのままになり、骨に直接細菌が感染を起こして続けて、軽い骨髄炎が起こってしまっているのです。

ドライソケットの症状

・飲食すると痛みがひどくなる。
・親知らず抜歯後より徐々に痛みが強くなっている。
・親知らず抜歯後、1週間以上経っても治らない。
・何もしなくとも痛む
・傷口である穴が、白っぽくみえる
・腐敗臭を伴う

2-2ドライソケットになってしまう原因

ドライソケットになってしまう原因は複数ありますが、そのほとんどが下記になります。

・うがいのし過ぎ
・患部を触ってしまっている

うがいや患部を触ることで血餅が剥がれてしまい、なかなか傷口が修復されない為です。抜歯後は、極力患部に影響がない飲食や生活を心がけましょう。

2-3最短 3日、長くて1週間で痛み解消

ドライソケットになってしまったら、早めに受診をして正しい消毒処置をしましょう。そうすれば3日〜1週間程度で痛みが治まってきます。しかし、ドライソケットを放置したり、不衛生な状態にしたりすると、痛みは2~3週間と長引くことになってしまいます。

親知らずの抜歯は親知らずの位置や生え方によって変わります。上の親知らずよりも下の親知らずの方が歯槽骨がしっかりしている為、抜歯は難しくなります。また、まっすぐ生えている親知らずより、真横になっている親知らずの方が難しいと言われています。さらに、親知らずの歯が深く埋まっている場合は、歯茎を切開する必要がある為、最も困難と言われております。困難な抜歯になればなるほど、治療範囲が広く、痛みが長く続いてしまいます。痛みが2週間以上続く場合は、ドライソケットになっている可能性が高いでしょう。

2-4我慢せず歯医者さんへ受診してください

ご自身の症状よりドライソケットである可能性が分かっても自然治癒を待たずに歯医者さんへ受診しましょう。ドライソケットが長期間続くことでストレス・免疫力の低下にも繋がりますし、歯医者さんであれば口腔内の状態に合わせてお薬や消毒の処置を行ってくれます。

3.自宅でできる応急処置

歯医者さんに行きたくとも、なかなか都合がつかない方もいらっしゃいますよね。親知らずの治療前や治療後で出来る応急処置をご紹介します。

3-1冷やして抑える(治療前・治療後)

腫れて痛みを感じた際は、冷やしましょう。口に氷を含むような直接的な冷やし方は、血流の流れを悪くする為、冷やしたタオルや冷えピタ、氷のう等で冷やしてください。冷やすことによって炎症が抑えられ、痛みを軽減することが可能です。ただし、2.3日も冷やしてしまうと血流の流れを悪くしてしまう為、激しい痛みを感じる場合のみ行いましょう。

3-2歯ブラシは柔らかい物を使う(治療前)

親知らずに炎症が起きているときは、柔らかい歯ブラシで優しく磨きをしましょう。腫れている部分に硬い歯ブラシを強く当ててしまうと、刺激が強く、症状を悪化させてしまうので注意が必要です。

歯を磨くことで細菌を減らすことが出来ます。その際におすすめの歯ブラシがワンタフトブラシです。毛先が柔らかく、口内奥まで入りやすい細いタイプの歯ブラシは炎症を起こしている部分の汚れを落とすのに最適です。

3-3うがい薬で消毒(治療前・治療後)

刺激が少なく、殺菌作用が期待できるうがい薬で消毒するのも大変有効的です。アルコール成分の強いマウスウォッシュは痛みを感じやすい為、おすすめしません。無理なケアは口臭につながる場合もある為、適度に行いましょう。治療後のドライソケットの場合、うがいによって炎症を悪化させてしまう可能性がありますので、ご自身で頻度を調整しましょう。

3-4飲食を控える(治療前・治療後)

親知らずが重度の炎症を起こしている場合、飲食による刺激は大変つらいものです。刺激の少ないものを飲食するか、ご自身で調整をしましょう。

3-5痛み止め(治療前・治療後)

親知らずや歯茎の炎症によって痛みが強い場合は、痛み止めを飲むと良いでしょう。薬局で販売されている鎮痛剤も有効です。ただし、虫歯や歯周病になっている場合は放っておいても治りませんので、早めに歯医者さんへ行くことをおすすめします。

市販のお薬を探す際は下記の成分を参考に

歯痛に関しては、どのタイプの鎮痛剤であっても効果が期待できると言われています。しかし、一刻も早く痛みをどうにかしないと苦しいですよね。下記が歯痛に有効と言われている成分です。

・ロキソプロフェン
・イブプロフェン
・アセトアミノフェン

4.抜歯後の親知らずの炎症の予防法とは

できることなら、抜歯後の腫れは間逃れたいですよね。下記では、抜歯後の親知らずの炎症の予防方法をご紹介します。しかし、腫れは、心身全体がもつ防御・免疫機構の働きによって起る為、100%腫れを間逃れるとは言い切れません。

4-1圧迫して止血しましょう

傷口から出血が確認出来たら、止血をしましょう。一般的な方法としては、しばらくガーゼを噛み、止血します。詳しくは、歯医者さんにて手順を教えてもらいましょう。

4-2 血流の流れをよくし過ぎない

血流の流れが良くなり過ぎると血餅が出来にくくなってしまう恐れがあります。その為、長時間のお風呂や運動、飲酒等の体を温めてしまう行為は極局避けましょう。(※抜歯後1週間前後)

4-3 喫煙

喫煙は血液の循環を悪くします。血液の循環が悪すぎると返って血餅が出来にくくなってしまいます。(※抜歯後1週間前後)

4-4 風邪・睡眠不足等による免疫力の低下

免疫機構の働きによって回復するケースがほとんどです。従って風邪や睡眠不足等の不健康な状態だと免疫力も低下し、修復も遅くなってしまう可能性が高くあります。常に健康的な体をキープするように意識しましょう。

5.歯医者さんでできる治療手順

5-1抜歯をして親知らずの炎症を治す

親知らずを抜歯するかどうかは、親知らずの炎症が治まってから判断します。炎症が何度も再発する可能性がある場合には、抜歯を勧められるケースもあります。結論として薬で炎症を抑えることができない場合や、歯茎切除を行っても炎症を緩和することができない場合は抜歯を行うケースが多いと言われています。

5-2薬で炎症を抑える

炎症部分を綺麗に洗い流し、抗生物質で痛みや腫れを抑えます。重度の親知らずの炎症であると口が開かなくなり、治療自体が困難になります。その分、治療期間も長くなってしまう為、痛みが長引くでしょう。

5-3歯茎を切除する治療法

歯茎を切除することによって、親知らずの周辺に細菌を溜めず、炎症を繰り返さない環境を作ります。また、親知らずの上に歯茎がある場合も、炎症を繰り返す可能性がある為、同様に切除します。

6.まとめ

いかがでしたか。親知らずの炎症による痛みは治療前と治療後では症状が大きく異なります。その為に応急処置方法を誤ってしまうと更に悪化させてしまう恐れがあります。

炎症した親知らずを放置する危険性
L腫れて痛みが出てくる
L噛むことが出来ない
L口を開ける事が出来ない
L喉・リンパが痛み、飲み込む事が出来ない
L発熱・頭痛・呼吸困難が起きる
・親知らずによる歯茎の炎症(智歯周囲炎)とは
抜歯後の親知らずの炎症はどうして?
L【ドライソケット】内部の骨が剥き出し状態
Lドライソケットになってしまう原因
L最短 3日、長くて1週間で痛み解消
L我慢せず歯医者さんへ受診してください
自宅でできる応急処置
L冷やして抑える(治療前・治療後)
L歯ブラシは柔らかい物を使う(治療前)
Lうがい薬で消毒(治療前・治療後)
L飲食を控える(治療前・治療後)
L痛み止め(治療前・治療後)
抜歯後の親知らずの炎症の予防法とは
L圧迫して止血しましょう
L血流の流れをよくし過ぎない
L喫煙
L風邪・睡眠不足等による免疫力の低下
5.歯医者さんでできる治療手順
L抜歯をして親知らずの炎症を治す
L薬で炎症を抑える
L歯茎を切除する治療法

「奥歯が痛い…」「ドライソケットかもしれない」と症状に該当する方は、なるべく早めに歯医者さんへ受診しましょう。全国の歯医者さん・歯科・クリニックが予約・検索・口コミが見られるサイト「EPARK歯科」をご紹介致します。職場の近くや自宅の近くで自分にぴったりの歯医者さんを見つけることが可能です。

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執筆者:歯の教科書 編集部

執筆者:歯の教科書 編集部

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