口内炎が白い場合に注意すべき特徴とは?4つの種類別・症状+治し方

口内炎_白い

1,648view

口内炎がひどくなると、食事をすることも困難になります。それどころか、口腔内のあちこちに口内炎ができた場合などは、言葉を話すことさえ苦痛に感じることも…。少なくとも、痛みに悩んでいる当事者からすれば、「たかが口内炎」と軽く扱うことはできません。

こちらの記事では、口内炎の中でも頻繁にみられる「白い口内炎」について解説しています。治療法・予防法などにも触れていますので、ぜひ、参考にしてください。

1.白い口内炎は4種類!それぞれの特徴まとめ

「白い口内炎」には、いくつかの種類が存在しています。見た目が似ていても、それぞれに原因・治療方針が異なるのです。まずは、白い病変を生じる口内炎のバリエーションを確認することにしましょう。

1-1 アフタ性口内炎

もっとも頻繁に見られる口内炎です。実際、「口内炎」と聞いたとき、多くの人が想像するのは、「アフタ性口内炎」だと思います。灰白色~黄白色の病変が生じ、多くの場合、大きさは2~6mm程度です。同時に発生するのは1~3個くらいですが、重症例では多発することもあります。「物理的刺激」「酸味」「塩味」などに対して、鋭い痛みを覚えます。

原因・メカニズムははっきりしていませんが、アフタ性口内炎の発症確率を増大するリスクファクターは存在しています。

《アフタ性口内炎のリスクファクター》
睡眠不足
ストレス
疲労
鉄分・ビタミンの不足
口腔内の不衛生
ドライマウス
物理的刺激

「ビタミンの不足」に関しては、ビタミンB群(特にビタミンB2、B6、B12)の欠乏が大きな要因になり得ると考える人もいます。また、物理的刺激に関しては、同じ個所が慢性的に刺激されると、顕著にアフタ性口内炎を誘発します。具体的には「欠けた歯に突起がある」「入れ歯の金具が食いこんでいる」などの問題を抱えていると、発症率が増大します。

1-2 カンジダ性口内炎

カンジダ菌と呼ばれる真菌(カビ)に感染すると、カンジダ性口内炎を引き起こします。カンジダ菌そのものは口の中に棲んでいる常在菌の一種で、それほど感染力は強くありません。免疫力が低下したり、ほかの菌が減ってカンジダ菌が過剰に増加したりすると、感染を起こすことがあるのです。

カンジダ性口内炎には「偽膜性カンジダ症」「萎縮性カンジダ症」「肥厚性カンジダ症」の3種類がありますが、白い口内炎を生じるのは偽膜性カンジダ症だけです。偽膜性カンジダ症になると、口蓋(口腔の天井にあたる部分)や頬粘膜に白い苔状のものが付着します。白い苔状の部分がガーゼなどで摩擦すると剥がれます。下に発赤・びらんなどの炎症が見られることが多いです。

白い苔状の病変が見られる段階なら、特に痛みはありません。しかし、悪化すると赤く腫れたり、痛みを生じたりすることもあります。

1-3 ニコチン性口内炎

名前のとおり、喫煙に由来する口内炎です。口腔粘膜のうち、特に口蓋が白く変色していきます。白く変色する部位は円形・楕円形になることが多いです。あまり痛みを生じることはありませんが、刺激の強い食べ物がしみることがあります。

タバコに含まれる有害物質のほか、高温の煙で「頻繁に軽いやけどを繰り返すことが要因になる」という考え方もあります。また、「口蓋ニコチン性白色角化症」という別名が存在します。稀(まれ)に癌化することもあるので、注意が必要です。

1-4 白板症

歯茎・頬粘膜・舌の一部が白く変色して盛り上がってきます。だんだんと白い病変が拡大する傾向があり、痛みを伴うこともあります。通常の口内炎とは異なり、1~2週間が経過しても治癒しません。「最初に白くなる範囲」「表面が平らか、デコボコか」「しわの有無」などはさまざまで、一概には言えません。

白板症は前癌病変の1つで、将来的に癌化する恐れがあります。だいたい3~5%が癌化すると考えられているので、注意深く経過観察する必要があるでしょう。

2.白い口内炎の治療法とは?

白い色の口内炎ができた場合、どのように対処すれば良いのでしょうか? 口内炎の種別ごとに、一般的な対処法・治療法を解説したいと思います。

2-1 アフタ性口内炎の治療法

重症例でなければ、自然治癒を待っても構いません。おおむね1~2週間で治癒します。医療機関では、治癒を早めるため、ステロイドを用いた外用薬を処方されることが多いです。そのほか、半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)・黄連解毒湯(おうれんげどくとう)などの漢方薬に一定の作用を認める医師もいます。

また、ビタミン欠乏が疑われる場合はビタミン剤を投与したり、口腔内の慢性的刺激が疑われる場合は詰め物・入れ歯を調整したりすることがあります。

2-2 カンジダ性口内炎の治療法

真菌感染症なので、「抗真菌剤」を用いて治療します。カンジダ感染症の場合、ステロイド・抗生物質は逆効果で、むしろカンジダ性口内炎を引き起こす原因になります。

また、不衛生な入れ歯の使用は、カンジダ性口内炎のリスクファクターです。入れ歯を使用している場合、清掃方法などを見直したほうが良いでしょう。

2-3 ニコチン性口内炎の治療法

もっとも有効な治療法は禁煙です。タバコをやめれば、数週間~数か月でニコチン性口内炎は軽快します。禁煙が難しい場合、「喫煙後にうがい薬でうがいをする」など、有害物質を洗い流す習慣をつけると良いでしょう。

2-4 白板症

白い口内炎が2週間以上経過しても治らない場合は、白板症の恐れがあります。特に、だんだん大きくなっている…というケースでは前癌病変が疑われるので、早めに歯科口腔外科に相談してください。「経過観察」または「外科的切除」になりますが、癌化する前に対処すれば、問題なく根治することができます。

3.まとめ

白い口内炎にはいくつもの種類があり、中には口腔癌に変わる恐れのある前癌病変―白板症も存在しています。白い口内炎を経過観察する場合、2週間を目安にしてください。2週間が経過しても改善の兆候さえ見られない…という場合、迷わず歯科口腔外科を受診しましょう。白板症のうちに対処すれば問題なく治癒しますから、むしろ「早期発見のチャンス」と考えるべきです。

ごうデンタルクリニック_口内炎_白い

ページトップへ