歯の異変

歯が変色する6つの原因と歯医者さんで行う治療法+自宅ケア

878view

人間の歯の色は真っ白ではありません。象牙質とエナメル質の色とが組み合わさって多少黄みがかっているものですし、人によって個人差も大きいです。しかし、あまりにも茶や黒に変色しているようならば、歯に異変が起こっていると考えられます。

この記事では、歯が変色する原因を解明していき、それに合わせた歯医者さんでの治療法やセルフケアも紹介していきますので、ぜひ最後まで読んでみてください。

1.歯が変色する6つの原因 

1-1 虫歯がある

虫歯があると、歯のエナメル質に含まれるリンやミネラルが抜けてしまうので歯が黒ずみます。一見ひどい虫歯には見えない場合でも、実は内部で大きく侵食されていることもあります。

1-2 歯の神経が死んでいる

歯の神経が死んでしまっていると、歯が水分を失ってしまうので歯が黒ずみます。

1-3 嗜好品による着色

紅茶やコーヒー、赤ワイン、ウーロン茶、カレーなど色素の濃いものを食べたり、タバコを吸ったりすると歯に着色してしまうことがあります。子どもの乳歯でも麦茶などの飲用で着色することがあります。

1-4 歯石の付着

歯茎の根元が黒く変色している場合は、歯茎から出血していることを示しています。白い歯石は赤ちゃんでもできることがあるもので除去すれば問題ありませんが、歯石が黒くなっている場合は危険です。すでに歯周病が進行していることを表しています。

1-5 銀歯など詰め物の劣化

虫歯治療で入れた歯の詰め物が劣化すると、歯が黒ずんできます。一般に歯の詰め物の寿命は10年程度といわれています。

1-6 抗生物質の服薬

テトラサイクリンという抗生剤を子どもの頃に服用したことで歯が変色することがあります。この薬には蛍光粒子が含まれており、8歳くらいまでの歯の形成期に服用すると歯に取り込まれて変色の原因となります。

2.歯の変色を改善する歯医者さんでの治療法

2-1 虫歯が原因の場合

まずは虫歯治療を行います。それから、コンポジットレジン、セラミック(インレー・クラウン、ラミネートベニア)、ダイレクトボンディングなどを使うことができます。歯内部での虫歯の進行具合をチェックするには、レーザー虫歯診断器(ダイアグノデント)という専用のルーペを使います。

コンポジットレジンのメリット・デメリット

コンポジットレジンはプラスチック製の詰め物です。保険診療では虫歯を削ったあとに詰めるのは銀歯が多いですが、レジンは白いプラスチックの詰め物を使用します。

メリット

  • 自然の歯に近い色で修復できる
  • 金属アレルギーの心配もない

デメリット

  • プラスチックのため劣化が早い
  • 黄ばむ場合もある

セラミックのメリット・デメリット

セラミックは陶製の白い詰め物です。

メリット

  • 見た目を損なうことなく白い歯に修復できる
  • 金属アレルギーの心配もない
  • コンポジットレジンと比べ、耐久性にすぐれている

デメリット

  • 自由診療で行うため高価である
  • 人の歯よりも固いため、欠けることがある

セラミッククラウンのメリット・デメリット

インレーは詰め物ですが、クラウンは被せ物のことです。歯をすっぽり覆う場合に使用します。

メリット

  • 削った部分が大きくても白い歯を再現できる
  • 歯の形を変えることもできる

デメリット

  • 自由診療で行うため高価である
  • 人の歯よりも固いため、欠けることがある
  • 歯を削る量が比較的多い

ラミネートベニアのメリット・デメリット

ラミネートベニアは、汚れが気になる表面部分をごく薄く削り取り、薄いセラミックのチップを貼ります。つけ爪のようなイメージです。

メリット

  • セラミッククラウンよりも歯を削る量が少ない
  • 歯の色や白さを変えることが可能
  • セラミックなので変色しにくい

デメリット

  • 歯がすでに1/3~1/2以上無くなってしまっている場合は行えない
  • 技術力のある歯科医院を選ぶ必要がある
  • 歯の形を変えることはできない

ダイレクトボンディングのメリット・デメリット

ダイレクトボンディングは、 専用の合成樹脂(レジン)を歯に塗っていく方法です。ラミネートベニアと異なり歯を削る必要がありませんが、再着色する場合があります。

メリット

  • 必要最低限しか削らないので、歯へのダメージが少ない
  • 歯の形も比較的自由に変えられる
  • 欠けても修復しやすい
  • セラミックよりも安価

デメリット

  • セラミックよりも柔らかいので欠けやすい
  • 数年で変色する

2-2 歯の神経が死んでいる場合

まずは神経治療を行います。それから、コンポジットレジン、セラミック(インレー・クラウン、ラミネートベニア)、ダイレクトボンディングなどを使うことができます。

神経を抜いてしまうと歯の寿命が短くなるのでなるべく抜かない方がいいのですが、どうしても痛みがある場合は抜くこともあります。その上で、コンポジットレジン、セラミック、ダイレクトボンディングといったもので歯を修復していきます。

2-3 嗜好品による着色の場合

治療方法としては、PMTC、オフィスホワイトニング、セラミック(クラウン、ラミネートベニア)、ダイレクトボンディングなどがあります。

PMTC(プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニング)

歯科のプロによる機械を使ったクリーニングのことです。ふだんの歯磨きでは除去しきれない歯間の汚れや表面の着色を、歯科衛生士や歯科医が専用の機械で取り除いていきます。

着色や歯石が少ない方なら1回できれいになります。超音波は、タバコのヤニのような歯に強力について取れにくい着色の場合に使用します。

ホワイトニング

過酸化水素や過酸化尿素といった成分で歯の有機質部分を白くします。歯科で受けられるホワイトニング治療を「オフィスホワイトニング」といいます。歯に専用の薬剤を塗って光を当てて歯を白くします。

また、自分に合った歯型のマウスピースと薬剤を使い自宅でホワイトニングを行う「ホームホワイトニング」というやり方もあります。

2-4 歯石の付着の場合

スケーリングとフラップ手術

治療法としては、スケーリングという超音波の機械で歯石を粉砕しながら取り除いていきます。黒い歯石の場合は白い歯石より硬く歯にこびりついているので、ディープスケーリングを行っていきます。

歯茎の奥まで歯石が広がっている場合は、フラップ手術という切開手術を行います。白くて柔らかい歯石の場合には治療は一回で済みますが、黒くて硬い歯石の場合には治療は2〜6回、あるいはそれ以上かかります。

2-5 銀歯など詰め物の劣化の場合

治療法としては、詰め物の研磨、コンポジットレジン、セラミック(インレー・クラウン、ラミネートベニア)などがあります。

2-6 抗生物質の服薬の場合

治療法としては、オフィスホワイトニング、セラミック(インレー・クラウン、ラミネートベニア)、ダイレクトボンディングなどがあります。

3.家庭でできるセルフケア

歯科医で専門的な治療を受けるほかに、自宅でも歯の変色を改善させるさまざまな方法があります。

3-1 ホワイトニング専用歯磨き粉 

さまざまなメーカーから複数販売されており、通販や歯科医で購入することができます。成分は共通していて、歯の表面の汚れを落とす研磨剤と、ステインを浮き上がらせる成分が含まれています。

この歯磨き粉を上手に使うコツは二つあります。まず、歯医者さんでクリーニングを受けてから使用すること。この歯磨き粉だけでは着色を完全に取り除くことは難しいので、専門的なクリーニングも必要です。

次に、ゴシゴシこすりすぎないこと。研磨剤で傷がつくと、ますます着色しやすくなってしまいます。

3-2 歯の消しゴム

歯の着色を取る「歯の消しゴム」というものが市販されています。研磨剤を含んだシリコンゴムでできており、歯の汚れをこすり取るものです。こちらも歯磨き粉同様、ゴシゴシこすってしまうと歯の表面に傷がついて着色しやすくなりますので注意が必要です。

3-3 ホワイトニングペン

塗って歯を白くするもので、こちらも市販されています。

4.まとめ

歯が変色してしまう原因はたくさんあります。歯の色が気になったら、まず歯医者さんを受診して原因を突き止めましょう。その上で、適切な処置を行っていきます。

歯の白さを生み出すためには、歯が健康であることが大前提です。歯が変色する前に、定期的に歯医者さんで歯のクリーニングを受けることをおすすめします。

ページトップへ