虫歯の予防に乳酸菌!?口の中を健康に保つ新しい予防法を解説

虫歯の予防に乳酸菌!?口の中を健康に保つ新しい予防法を解説

「乳酸菌はおなかの調子を整えてくれる菌」というイメージを持っている人も多いのではないでしょうか?
それに加え「乳酸菌の中には虫歯や歯周病予防に役立つ菌がいる」ということも知られるようになってきました。

この記事では、虫歯や歯周病の予防効果が期待できる乳酸菌の種類、選び方を紹介するとともに、乳酸菌の持つチカラを生かすために心がけたいことも解説しています。

毎日の歯磨きにプラスしてできる虫歯や歯周病の予防法を探している人は、ぜひ参考にしてください。

この記事の目次

1.虫歯や歯周病の予防効果が期待されている乳酸菌とは?

一般的に「おなかによい菌」や「善玉菌」として知られる乳酸菌ですが、乳酸菌にはいくつもの種類があります。
そのうち、口腔環境を改善し、虫歯や歯周病予防に効果があることが分かってきた乳酸菌には「ロイテリ菌」「TI2711菌」「L8020菌」などがあります。

1-1 【ロイテリ菌】

ロイテリ菌は「ロイテリン」という物質をつくりだす働きを持っています。
ロイテリンには虫歯菌・歯周病菌の増殖を抑える作用があり、口腔環境の改善に力を貸してくれます。

予防歯科を重視している歯医者さんの中には、ロイテリ菌を含んだサプリメントを扱っているところもあります。

【関連記事】ロイテリ菌の力で虫歯を予防!お口の健康を守る善玉菌とは?

1-2 【TI2711菌】

虫歯菌のほか、歯周病菌のなかでも毒性が高く口臭の元にもなるジンジバリス菌をはじめ、複数の歯周病菌に対する殺菌作用が認められています。

口腔内も、腸内と同じように善玉菌と悪玉菌がせめぎあっていると考えられています。
TI2711菌には、悪玉菌を減らし、善玉菌優位の状態をつくりだす働きが期待できます。

1-3 【L8020菌】

L8020菌は、虫歯や歯周病になったことがない、健康な子どもの口の中から発見されたと言われている乳酸菌です。

虫歯菌や歯周病菌を減少させ口腔環境を健康に保つ働きが認められているほか、カンジタ真菌(カビ)を抑制する作用があることも知られています。

2.口腔環境を整えてくれる乳酸菌の選び方

2-1 乳酸菌が含まれている食品の代表はヨーグルト

「ロイテリ菌」「TI2711菌」「L8020菌」は、いずれもラクトバチルス属に分類されている乳酸菌です。
ラクトバチルス属はヨーグルト製造に使われることが多い乳酸菌で、ほかにもブルガリア菌、ガセリ菌といった種類があります(※)。

口腔環境の改善を目的にヨーグルトやヨーグルトドリンクを購入する場合「ロイテリ菌」「TI2177菌」「L8020菌」といった乳酸菌が含まれているものを選ぶとよいでしょう。
ロイテリ菌が配合されたサプリメントも市販されています。

なお、乳酸菌による目立った副作用はないと言われており、子どもから高齢者まで摂取できるとされています。

しかし、ヨーグルトなどの乳製品やサプリメントを摂取する場合、牛乳をはじめ食物アレルギーを持っている人は、自分が摂取しても問題のない成分かどうか、事前に確認しておくことをおすすめします。

※ヨーグルトに含まれる乳酸菌として有名なビフィズス菌は、ラクトバチルス属ではなく、ビフィドバクテリウム属に分類される乳酸菌です。

3.乳酸菌のチカラを生かすために!毎日の歯磨きと規則正しい生活を

3-1 虫歯予防の基本は毎日の歯磨き

乳酸菌は虫歯菌や歯周病菌が減らしてくれますが、歯垢まで除去してくれるわけではありません。
虫歯や歯周病予防の基本は、食べかすといった汚れを毎日の歯磨きで物理的に取り除くことです。

特に寝ている間は、唾液の分泌量が減少するため口腔内が乾燥しやすく、虫歯菌や歯周病菌が増殖しやすい環境になっています。
寝る前の歯磨きは丁寧におこないましょう。

3-2 規則正しい生活を心がける

不規則な生活が続くといったことで体調に変化があると、口腔内の菌のバランスが崩れてしまうことがあります。
虫歯菌や歯周病菌が増殖してしまうと、虫歯や歯周病になるリスクが高くなります。

睡眠をしっかりとるなど規則正しい生活を心がけるとともに、免疫力を低下させないために栄養バランスの整った食事を意識する、ストレスを溜め込まないように軽い運動をするといった工夫も取り入れましょう。

3-3 歯医者さんを受診して歯磨き指導してもらう

歯医者さんでは、自分に合った正しい歯の磨き方を指導してくれます。
自分の歯磨きに不安がある人は、この機会にぜひ歯医者さんを受診して、自分に合った歯磨きの仕方を指導してもらってはいかがでしょうか?

併せて、歯医者さんの定期健診に通うのもおすすめです。
定期的にチェックしてもらうことで、自分自身の虫歯予防に対する意識が高まったり、虫歯や歯周病の早期発見につながったりすることがあります。

4.まとめ

乳酸菌の中には、虫歯や歯周病の原因となる菌の増殖を抑えてくれる菌がいます。
上手に摂取することで虫歯予防に役立てることができます。

しかし、そうした乳酸菌だけで虫歯や歯周病のリスクを排除できるわけではありません。

まずは、基本となる毎日の歯磨きを丁寧におこなうことを心がけましょう。
その上で乳酸菌を取り入れ、口腔内の菌のバランスを保つことを意識しましょう。

執筆者:歯の教科書 編集部

執筆者:歯の教科書 編集部

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2019-09-25T16:23:22+00:00
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