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口内環境を正常化させる歯のクリーニング3つの目的と中身

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毎日の歯磨きだけでは、どうしても磨き残しが生じます。朝の忙しい時間帯などは、念入りにブラッシングを行えないという方も多いかと思います。歯医者さんでは、普段のオーラルケアで除去できなかった歯垢を落とし、こびり付いた歯石やタバコのヤニ、着色汚れも解消できる「歯のクリーニング」を行ってくれます。

磨き残しによる口内環境の悪化は、口臭発生や虫歯、歯を失う可能性が一番高い歯周病のリスクも高まります。

この記事では、お口の健康を維持してくれる「歯のクリーニング」について、その中身や費用の説明を踏まえてわかりやすく紹介していきます。ぜひ最後まで読んでみてください。

1.「歯のクリーニング」の3つの目的と対処法

歯医者さんで行ってくれるクリーニングには、口内環境を改善し、維持するために大切な内容が盛り込まれています。クリーニングには3つの目的があり、それに応じた対処法が用意されています。その内容について以下の表にまとめてみましたので、ご覧ください。

目的 対処法 費用
歯周病治療 歯石除去(スケーリング)
SRP(歯周ポケット内の歯石除去)
保険が適用される
事前の虫歯・歯周病の検査代込み「約3500円」
着色汚れ(ステイン)を除去 PMTC(機械的歯面清掃)
ジェットクリーニング
保険外が原則であり、掛かる費用は医院によって異なる「5000~30000円程」
タバコのヤニ取り

 

※着色汚れ(ステイン)とタバコのヤニの除去に関しては、対処法は同じになります。その詳しい中身については「2章」をご覧ください

2.「歯のクリーニング」の詳しい中身

2-1 歯周病を治すために行う「スケーリング」

歯医者さんで行ってくれる「歯のクリーニング」には、歯周病を治すことを前提とした治療方針が組み込まれています。その中身には、歯周病の原因になる歯石を除去するための「スケーリング」と呼ばれる治療法(下記イラスト参照)があり、先の尖ったフック状の器具を使って、歯にこびり付いた歯石を除去していきます。

スケーリングは歯周病の治療を目的として行うため、保険が適用されることになっています。治療前に歯周病の検査をきちんと行い、掛かる費用は「約3500円」が相場だといわれています。

歯のクリーニング

2-2 「PMTC」で歯面に付いた汚れを落とす

歯石を取り除いたあとは、『PMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning)』と呼ばれる「機械的歯面清掃」を行います。「PMTC」は、歯科衛生士によって専用の機器を用いて歯の表面に付着した歯垢を除去していきます。

歯磨きで落としきれなかった歯垢を落とすことで、虫歯や歯周病の予防に効果的です。また、着色汚れ(ステイン)やタバコのヤニも除去することができるのが、このクリーニングの強みなのです。

「PMTC」に使われる器具には、「ラバーチップ」という歯と歯の間の汚れを取るものや、『ポリッシング(歯の研磨)』に使用するブラシなどが用意されています。お口の状態を把握してから、これらの器具を使い分けて歯をきれいにしていきます。

◆「PMTC」の主な流れ

①歯の表面にペーストを塗っていく

「PMTC」の主な流れ ペーストを塗る

②『ポリッシング』用のブラシで歯を磨いていく

「PMTC」の主な流れ ブラッシング

③「ラバーチップ」で歯と歯の隙間を掃除する

「PMTC」の主な流れ ラバーチップで歯間を磨く

④ペーストを洗い流したあと、トリートメントで歯をコーティングする

「PMTC」の主な流れ トリートメント

「PMTC」は原則、保険外で行われることになります。虫歯や歯周病の予防、審美目的の場合ですと、自由診療(保険外)となってしまうのです。

保険外での「PMTC」の費用はクリーニング内容によっても違い、「5000~30000円程」と医院によってさまざまです。また、クリーニング中に痛みを感じるということもないので、安心して受けることができます。

2-3 “強力ジェット噴射”で汚れを落とす

食事のときに付着する歯の表面の着色汚れは「ジェットクリーニング」で落としていきます。ジェットクリーニングは、水とパウダーをジェット噴射の勢いで歯の表面に吹きかけていきます。これにより、歯の表面に付着した着色汚れを落とすことができるのです。

強力ジェット噴射で汚れを落とす

歯の表面の着色汚れの中には、コーヒーや紅茶、赤ワインなどを飲むと付着する「ステイン」と呼ばれるものがあります。このステインも、ジェットクリーニングの力で落とすことが可能です。また、歯にこびり付いたタバコのヤニの除去にも効果的です。

ジェットクリーニングは、歯のクリーニングのオプションで行われるため、保険が適用されないことになっています。

2-4 フッ素を塗る

お口の中では、食事のときに出た酸によって、歯のエナメル質や象牙質からカルシウムやリンが溶け出す「脱灰(だっかい)」という現象が起きます。これにより虫歯が発生するのですが、唾液の中の成分であるミネラルにより修復されます。これを「再石灰化(さいせっかいか)といいます。

クリーニングの仕上げにフッ素を塗ることは、歯の「再石灰化(さいせっかいか)」を促進させ、歯質の強化にもつながっていくのです。すなわち、虫歯予防に対する効果的です。

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3.クリーニングを行う回数

歯のクリーニングは、「保険内」と「保険外」でクリーニングの進め方が違ってきます。回数もまたそれぞれ異なりますので、その中身を詳しくこの章で紹介していきます。

3-1 「保険内」のクリーニング

歯のクリーニングの回数は、歯周病を治す目的で行う場合、歯石がどのくらい付着しているかによって違ってきます。保険内で行う場合、歯石除去は段階的に行っていきます。歯石が歯周ポケット(歯と歯茎の境目)に入り込んでしまった場合、1回で取り除くことは、患者さんの負担を考えても避けるのが自然です。

治療回数の平均を出すと4回ぐらいになりますが、患者さんのお口の中の状態によって変わってきますので、実際に歯医者さんで診断してもらってからでないと判断できないのです。

3-2 「保険外」のクリーニング

また予防や審美目的でクリーニングを行う場合、医院によって時間と料金が異なってきます。回数についても、患者さんの要望に合わせてクリーニング内容も変わってきますので、それに応じて回数にも差が生まれます。1回で済ませることもできますし、段階を経てクリーニングを行う場合も可能です。

歯のクリーニングを受けるタイミングとしては、「半年に1回」か「1年に1回」のペースで定期的に受けることが、歯の健康を維持していく秘訣であると考えられます。

4.自宅で行う歯のクリーニング

4-1 歯ブラシで上手に“セルフクリーニング”

この章では、自宅で行う“セルフクリーニング”についてもお伝えしていきます。歯医者さんでのクリーニングに加え、自宅ではできる限りの対策を施して歯の健康を持続させていきましょう。そのための方法として、まずは歯ブラシを上手に使い、歯垢が溜まりやすい場所を意識して磨いてあげるのが重要です。

歯垢が溜まりやすい場所は、以下のイラストの黄色く塗られた部分です。この黄色い部分を注意して磨くことは、磨き残しを防ぐことにつながります。歯と歯茎の境目の部分は、歯ブラシを「45度」に当てて、細かな動きを加えながら歯垢を落としていきましょう。

◆歯垢が溜まりやすい場所

歯垢が溜まりやすい場所

歯ブラシを使った歯垢除去のやり方について詳しくは『歯垢除去を自分で行う方法と歯医者さんでの効果的な取り方』を参考にしてください

4-2 デンタルフロスと歯間ブラシを使う

「デンタルフロス」と「歯間ブラシ」はそれぞれ、歯ブラシで丁寧に歯垢を落としたあと“仕上げ”として使用してください。歯ブラシの毛先では、歯と歯の隙間を十分に掃除することが難しいといえます。その点、デンタルフロスと歯間ブラシは、歯の隙間に残された歯垢の除去に特化したデンタルグッズです。2つとも、歯の隙間にゆっくりと挿入しながら、前後に動かして歯垢を取り除いていきます。

デンタルフロスと歯間ブラシは、歯ブラシと併用することで歯垢除去率がアップされます。その歯垢除去効果と、2つのデンタルグッズの詳しい使い方については、以下の2記事を参考にしてください。

『80歳まで自分の歯を残すためのデンタルフロス簡単実践法』

『95%の歯垢除去効果を発揮!歯間ブラシの使い方の手順5つ』

4-3 「タフトブラシ」を使ったクリーニング

タフトブラシは、毛先が三角にカットされた「ポイントブラシ」とも呼ばれるデンタルグッズの一つです。「歯並びの悪い場所」や「奥歯のさらに奥の場所」、「背の低い親知らず」や「矯正装置を施した場所」など、“磨きにくいポイント”を重点的に磨くのが効果的です。

デンタルフロスや歯間ブラシで歯の隙間を掃除し、磨きにくい場所をタフトブラシで掃除すれば、自宅での“セルフクリーニング”の効果がより高まります。

5.まとめ

歯医者さんで行われるクリーニングは、歯周病治療の一環として歯石除去を行い、歯磨きで落としきれなかった歯垢の除去と歯石の再付着、虫歯や歯周病の予防にも効果的です。また、着色汚れやタバコのヤニの除去にも対応でき、私たちの口内環境を維持するためには、「半年に1回」か「1年に1回」のペースで定期的に受けることが望ましいといえます。

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