歯を白く!自宅でできる方法から歯医者さんのホワイトニングまで紹介

黄ばんだ歯を白くしたい、明るく白い歯になりたいと誰もが憧れますよね。話すときも歯を見せないように気にしている方もいるのではないでしょうか?また「歯を白くしたい!」と思い、必要以上に磨いていませんか?その行動が歯の黄ばみの原因かもしれません。

歯は主体となる象牙質を覆うようにエナメル質があり、磨き過ぎはエナメル質を削ることにつながります。エナメル質が無くなってしまうと、もともと黄みを帯びている象牙質がむき出しになり逆効果となります。

歯を白くする方法はいくつかあります。

この記事では、歯を白くする方法や注意点を紹介しています。自信を持って笑うことが出来るように、ぜひ参考にしてください。それぞれ費用面や所要時間などを考えて、自分に合ったやり方を試してみましょう。

変化をなかなか感じられない場合は、歯が黄ばむ原因に合っていない対策をしているのかもしれません。歯医者さんに相談してみましょう。

この記事の目次

 1.自宅で歯を白くする方法

1-1 まずはお家で!ホワイトニング専用歯磨き粉で白くする

歯を白くしたいけど歯医者さんでホワイトニングをするほど費用はかけられない、そんな方におすすめなのが、専用の歯磨き粉を使って白くするやり方です。

◆歯磨き粉と一緒にフッ素も使おう

歯磨き粉は「ポリリン酸ナトリウム」や「ハイドロキシアパタイト」などホワイトニング用の成分が入っているものを選びましょう。600~3000円前後の商品が多いようです(※)。

また、歯をコーティング出来るフッ素の成分が入った洗口剤やジェル状の歯みがき剤を、ホワイトニング用歯磨き粉の後に使うとより有用です。

ホワイトニング用歯磨き粉は、成分に研磨剤が含まれていることが多く、磨き過ぎは歯の表面のエナメル質を傷つける可能性があります。使用頻度はメーカーの説明書きに沿うようにし、力加減は強すぎないようにしましょう。

※金額は2019年1月時点歯の教科書編集部調べ(以下同様)

◆ホワイトニング用の歯磨き粉とフッ素を併用する効率的なやり方

  1. ①ホワイトニング歯磨き粉で歯を磨く
    ②しっかり数回うがいをする
    ③フッ素の成分が入った洗口剤やジェル状の歯みがき剤を使う
    ④軽く1回うがいする

◆ホワイトニング歯磨き粉のメリット、デメリット

メリット デメリット
・低コストでできる
・虫歯予防にもなる
・効果に個人差がある
・継続する必要がある

1-2 歯の消しゴムで汚れを落とそう

歯の表面についてしまったタバコのヤニや、コーヒーのステインなどを落とすための「歯の消しゴム」というものがあります。500円程度の商品もあるので、歯の部分的な汚れが気になる方は気楽に試してみることができます。

◆歯の消しゴムの使用方法

  1. ①歯と消しゴムの水気を取る
    ②白くしたい歯を優しく擦る
    ③使用後は水でうがいをする
    ④消しゴムが汚れた場合、メーカーの説明に沿って1mm程度カットする・交換するなど対応をする

◆歯の消しゴムを使用するときの注意点

歯茎には当たらないようにしましょう。また、たくさん擦れば白くなるというわけではないので注意しましょう。擦り過ぎは、歯を白くするどころかエナメル質が削れ、黄ばみが強まる可能性があります。

◆歯の消しゴムのメリット、デメリット

メリット デメリット
・自宅で気兼ねなく行える
・持ち運びが可能
・磨きすぎは歯を傷つけることがある
・効果に個人差がある

1-3 ホワイトニングペンで歯を白く

ホワイトニングペンは薬剤で汚れを浮かし、落としやすくすることが主な目的です。持ち運びができて塗りやすい使い勝手なので、忙しい人でも継続しやすいでしょう。費用としては、1本あたり2000~5000円程度が目安です。メーカーによって薬剤の成分が異なるので、身体への影響について配慮されているか確認して使用しましょう。

◆ホワイトニングペンの使用方法

①ホワイトニングペンで歯に薬剤を塗る
②塗った後に、もう一度上塗りをする
③1~2分経ったら歯ブラシで汚れを落とす

メーカーによって手順や所要時間は異なります。塗るのは1度のみで、30分待ってから水で洗う手順の商品もあります。

◆ホワイトニングペンのメリット、デメリット

メリット デメリット
・持ち運びが可能
・気兼ねなく試すことができる
・効果に個人差がある
・ホワイトニング後の後戻り対策向けの商品が多い

2.しっかり歯を白くしたいなら歯医者さんへ

2-1 PMTCでもとの白さを取り戻そう

◆PMTC(professional mechanical tooth cleaning)とは

専門家の歯医者さんによる歯のクリーニングのことで、表面に着色してしまった汚れを落としてツルツルピカピカにできます。毎日の食事で歯に色が付いてしまうので、クリーニングだけで白くなったと感じる方も多いです。歯石や歯垢の処置もするので、虫歯予防にもなります。

ただし、もともとの歯の色より白くしたい場合はホワイトニングを検討しましょう。

2-2 ホワイトニングで白くする方法

ホワイトニングには主に2種類あります。ホームホワイトニングとオフィスホワイトニングです。

◆ホームホワイトニングとは

歯医者さんでマウスピースを作製し、自宅でできるホワイトニングキットを受け取ります。自宅で好きな時間にホワイトニングできるので、昼間は仕事などで通院できない方でも大丈夫です。

自由診療なので歯医者さんによって料金設定に幅があり、何週間続けるかによっても費用は異なります。

目安として1~3万円程度で受けられる場合が多いでしょう。1本当たりの値段ではなく、全体的に白くすることが可能なのでオフィスホワイトニングよりも経済的負担は軽く済みます。

◆オフィスホワイトニングとは

歯医者さんへ2~3回通院し 、専用の機械で光を当てておこなうホワイトニングです。短期間で白さをた実感しやすいため、急な結婚式などにも対応できます。料金に関しては、自由診療であり、白くする本数にもよりますが、2~10万円程度のことが多いでしょう。

◆それぞれのホワイトニングのメリット、デメリット

メリット デメリット
ホームホワイトニング ・自宅で好きな時間にできる
・自分が望む白さまで続けられる
・生活習慣にもよるが白さを比較的長く保てるとされる
・白さを実感できるまで2~4週間程度かかる
オフィスホワイトニング ・集中的におこなった場合などは白くなるのが早い
・治療に手間がかからない
・生活習慣にもよるが6~12カ月は白さが持続するとされる
・費用が高くなりがち(※1)
・後戻りしやすい(※2)

※1:費用は1歯3000円程度、内容により約2~10万円程度が目安となります。
※2:後戻り対策としてホームホワイトニングを並行しておこなうことがあります。

ホワイトニングの効果に関しては「すぐに白くしたい人へ!歯科医院で行うホワイトニングとは」を参照下さい。

2-3 ラミネートベニアで白くする

ラミネートベニアとは、歯の表面を少しだけ削り、そこにネイルチップのような人工の歯を貼り付ける治療法です。変色した歯や、形が不自然な歯の治療に使われることが多く、色が自然な被せものです。

◆ラミネートベニアのメリット、デメリット

メリット デメリット
・歯の形がきれいになる
・白さを保てる
・歯の表面を削る必要がある
・費用が高くなりがち(※1)
・外れてしまうと再度施術代がかかる

※1:費用は8~12万円程度が目安となります。

3.歯を白くしたあとの注意点と持続させるポイント

大事なポイントは着色のある食べ物に気をつけることです。ホワイトニング直後の48時間以内は色が付きやすく、カレーやコーヒーなど着色が強い食べ物は控えることをおすすめします。食べ物以外では、タバコや葉巻などにも注意しましょう。

ホワイトニング後に白さを保つには、毎日のセルフケアがポイントです。基本となるのは歯磨きです。白い歯にしたとしても、毎日の歯磨きをサボってしまうと汚れは蓄積されていきます。

また、いくら食べ物や飲み物に気をつけていても、加齢による変色もあります。

年齢と共に肌や髪に変化が現れるように、歯の色も変化していきます。理由としては、歯のエナメル質が薄くなるから、エナメル質の下にある象牙質の色が濃くなるから、飲食にともなう着色が深層に蓄積するから、などと考えられています。

4.まとめ

歯の白さを目指す方法はいくつもあります。自宅でできる方法は、歯そのものを白くするのではなく、汚れてしまった歯を綺麗にすることが主な目的です。

色の変化を感じられない場合、その方法が合っていないのかもしれません。逆効果になっていないか、このまま続けて良いか、より良い方法はあるかなど、実際に歯医者さんに相談しましょう。

QAサイトも参考にしてください。

『歯を白くする方法』に関して、歯医者さんの回答を見る

自分でおこなって失敗してしまった場合のリスクだけでなく、費用・結果・メンテナンスの面でも歯医者さんでのホワイトニングを推奨しています。

経歴

血液型:B型

誕生日:1978-09-07

出身地:千葉県

趣味・特技:映画鑑賞、読書、勉強(歯科医療関係)

座右の銘:一意専心

好きな食べ物:唐揚げ(唐揚げニスト)、ハンバーガー、ステーキ

2003年 明海大学歯学部 卒業
2005年 すまいる歯科 分院長就任
2008年 あすか歯科クリニック 分院長就任
2012年 東葉デンタルオフィス 開院
現在に至る

執筆者:歯の教科書 編集部

歯の教科書では、読者の方々のお口・歯に関する“お悩みサポートコラム”を掲載しています。症状や原因、治療内容などに関する医学的コンテンツは、歯科医師ら医療専門家に確認をとっています。