お悩み解決コラム矯正

出っ歯を矯正したい!種類別・矯正方法のまとめ【歯の矯正読本】

出っ歯_矯正

97view

「出っ歯」が影響するのは、見た目の問題だけではありません。出っ歯の部分は上下の歯がぴったりと噛みあわないので、口をきちんと閉じるのが難しくなります。結果、前歯周辺が乾燥し、ドライマウスを招くケースもあります。

こちらの記事では、見た目だけでなく機能的な問題を起こすこともある「出っ歯」の矯正方法をまとめることにしました。「出っ歯がコンプレックスになっている人」はもちろん、「出っ歯に起因する噛み合わせの問題に悩んでいる人」も、ぜひ参考にしてください。

1.「出っ歯」を矯正するには、どんな方法がある?

まず、「出っ歯」の正式名称は、「上顎前突(じょうがくぜんとつ)」または「下顎遠心咬合(かがくえんしんこうごう)」ですが、ほとんどの人にとって耳慣れない言葉だと思いますので、記事内では「出っ歯」という俗称で統一します。

「出っ歯」を解消するためには、歯列矯正が必要です。ただ、近年は歯列矯正にもさまざまな手法が出てきました。そこで、まずは「出っ歯を矯正するために用いられる主な方法」を紹介したいと思います。

1-1 ワイヤー矯正

ワイヤー矯正というのは、もっとも一般的な矯正方法です。歯にブラケットという器具を取り付け、ブラケットにワイヤーを通して歯を引っぱります。

ワイヤー矯正のメリット
・歯を動かす力が強く、重度の出っ歯にも対応できる
・普及率の高い手法なので、多くの歯科医院で実施可能
・矯正の中では、費用が安い部類
・見た目だけでなく、噛み合わせ自体を改善できる

ワイヤー矯正のデメリット
・歯の表面にブラケットをつけるので目立つ
・ブラケットに食べ物が挟まりやすく、虫歯リスクが高い
・装置が口腔内粘膜を傷つけることがある
・矯正に際して、抜歯を必要とすることも多い

1-2 舌側矯正

舌側矯正は、歯の裏側にブラケットを装着し、ワイヤーで引っぱる矯正法です。別名で裏側矯正と呼ぶこともあります。ブラケットを装着する場所は異なるものの、歯を動かす原理はワイヤー矯正と同じです。

舌側矯正のメリット
・裏側にブラケットをつけるので、外見的にはわからない
・歯の裏側は虫歯になりにくいので、表側矯正より虫歯リスクが低い
・裏側は口腔粘膜に密着しないので、口腔内を傷つけるリスクが低い
・見た目だけでなく、噛み合わせ自体を改善できる

舌側矯正のデメリット
・表側矯正に比べて、費用が高い
・表側矯正に比べて、矯正期間が長くなる
・技術的に難易度が高く、実施できる医療機関が限られる
・ブラケットが舌にぶつかるので、違和感が大きい
・矯正に際して、抜歯を必要とすることも多い

1-3 マウスピース矯正

マウスピース矯正は、着脱可能なマウスピースを用いて矯正する手法です。マウスピースは透明なので、装着していても外見的には目立ちません。

マウスピース矯正のメリット
・透明の器具を使うので、外見的に目立たない
・着脱可能なので、食事・歯磨きに悪影響が及ばない
・歯を動かす力が弱いので、痛み・違和感が少ない
・矯正に際して、抜歯することはない
・見た目だけでなく、噛み合わせ自体を改善できる

マウスピース矯正のデメリット
・歯を動かす力が弱いので、重度の出っ歯は矯正できない
・着脱可能なので、装着を続けるのに本人の意志が求められる
・抜歯することはないが、一部の歯を削る場合がある

1-4 部分矯正(ワイヤー)

部分矯正は、前歯だけを矯正して、出っ歯を改善する方法です。ワイヤー矯正と同じ方法ですが、ブラケットを装着するのは前歯だけです。ただ、前歯だけを動かすので、全体の噛み合わせを機能的に整えることはできません。

部分矯正(ワイヤー)のメリット
・歯を動かす力が強いので、前歯の並びがデコボコでも矯正可能
・部分矯正の場合、費用が大幅に安くなる

部分矯正(ワイヤー)のデメリット
・ブラケットに食べ物が挟まりやすく、虫歯リスクが高い
・見た目は改善するが、噛み合わせが良くなるわけではない
・矯正に際して、抜歯を必要とすることも多い

1-5 部分矯正(矯正用インプラント)

重度の不正咬合がある場合、矯正用インプラントを用いることもあります。これは、小さなインプラントを埋め込んで、「インプラントを支点としてワイヤーで歯を引っぱる」という方法です。ほぼ完全に固定されたインプラントを利用し、歯を強く引っぱるのが特徴。歯を動かす力を強めることができます。

部分矯正(矯正用インプラント)のメリット
・歯を動かす力が非常に強く、重度の出っ歯を効率的に矯正できる
・短期間で大きく歯を動かせる場合がある
・抜歯をせずに歯を大きく動かせるケースもある

部分矯正(矯正用インプラント)のデメリット
・インプラントの埋めこみで、外科的治療を要する
・ワイヤー矯正と併用するので、費用が高くなる
・見た目は改善するが、噛み合わせが良くなるわけではない

1-6 セラミック矯正

セラミック矯正は、厳密には「矯正」ではありません。出っ歯になっている歯を大きく削り、セラミック製のかぶせ物をする手法です。出っ歯になっている部分を削り、代わりに「まっすぐ伸びた白いかぶせ物」を装着することになります。

セラミック矯正のメリット
・セラミック製のかぶせ物に取り換える処置なので、1日で完了する
・人工物を入れる処置なので、歯の形状・色合いを指定できる

セラミック矯正のデメリット
・健康な歯を大きく削るので、歯の寿命が縮まる
・神経を抜く場合も多いので、将来的に歯を失うリスクが高まる
・セラミックのかぶせ物には、10年ほどで寿命が来る
・見た目は改善するが、噛み合わせが良くなるわけではない

2.出っ歯を矯正すると、機能面でもメリットがある!

軽度の出っ歯は「見た目の問題」であり、「本人のコンプレックスになっているかどうか」が治療するかどうかの基準になります。しかし、重度の出っ歯になると、「機能的な問題」が出てくるのをご存じでしょうか?

出っ歯が影響する機能的問題

・虫歯・歯周病リスクが高まる
・口臭が悪化しやすくなる
・発音に悪影響を与える
・顔をぶつけたとき、前歯が折れやすくなる

出っ歯の状態だと、上下の前歯が噛みあいません。そのため、いつも口が少し開いている状態になります。結果、口腔内が乾燥して、ドライマウスのような症状をきたします。唾液には殺菌作用があり、虫歯菌・歯周病菌の増殖を抑える働きをしています。

唾液がすぐに乾燥してしまうと、口腔内で細菌が繁殖しやすくなるのです。細菌が増えやすい口腔環境だと、虫歯・歯周病リスクも増大しますし、口臭も悪化しやすくなります。

そのほか、前歯の裏に舌を当てて発音する「サ行」「タ行」の発音が困難になるなど、発声への悪影響も見逃せません。また、顔をぶつけたときに「前歯を折る」「前歯が口腔粘膜に刺さる」などの大けがを負いやすくなるリスクもあります。

以上から、重度の出っ歯の場合は「機能的な影響」も考慮した上で、矯正するかどうかを検討してみてはいかがでしょうか?

3.まとめ

矯正方法の多様化により、それほど費用をかけずに「出っ歯」を解消する方法も出てきました。重度の不正咬合は「機能的な影響」も無視できませんから、矯正治療を考慮してみても良いと思います。前歯だけの部分矯正であれば、費用・期間とも負担が少ないので、ぜひ、矯正歯科を得意とする歯医者さんに相談してみましょう。

コージ歯科_出っ歯_矯正

ページトップへ