毎日の歯磨きを有意義にする歯ブラシの消毒

毎日の歯磨きを有意義にする歯ブラシの消毒

歯磨きを終えたあとの歯ブラシを、あなたはどうしていますか? せっかくきちんと歯磨きしたのですから、使い終えた歯ブラシもきれいに消毒しておきたいと思うはずです。ほとんどの人は、使用後の歯ブラシを水でゆすぐぐらいはしていると思います。しかし、雑菌にまみれた歯ブラシを清潔に保つには、それだけでは不十分です。使用後の歯ブラシには「1億個以上」の細菌が付着しているといわれています。

ここでは、歯ブラシの正しい消毒のやり方と、間違ったやり方をお教えします。毎日の歯磨きを気持ち良く行えるように、あなたもぜひ実践してみてください。

この記事の目次

1.歯ブラシの基本的な消毒の仕方

1-1 水洗いと乾燥

使い終わった歯ブラシは雑菌まみれです。ブラシに付着した食べカスはきちんと取り除いて、洗い流す。ここまではほとんどの人が行っていることだと思います。しかし、歯ブラシは濡れたまま放置しておくと、細菌が増殖してしまいます。水で洗い終わったあとはタオルなどでよく水気を取り、乾燥させておくのが正しい消毒の仕方です。気になる方はマウスウォッシュ等につけてから乾燥させるとより有用です。

1-2 熱湯消毒はダメ!

歯ブラシをゆすぐのに、熱湯で洗い流すことはやめてください。熱いお湯で洗う方が菌が殺菌されてきれいになるのでは? と考える人は多いと思いますが、歯ブラシは熱湯に弱い素材でできています。熱いお湯で洗い続けると、歯ブラシの寿命を短くしてしまいます。長く使うためにも、水洗いを心掛けるようにしましょう。

2.紫外線を使って消毒する方法

歯ブラシを消毒するために、最近では紫外線を使った「歯ブラシ除菌器」も販売されています。歯ブラシを水洗いしたあと、専用の入れ物にセットして紫外線除菌を行う商品です。旅行や職場でも使える携帯用の除菌器も販売されています。

その中で人気なのが「アドバンスシリーズ」の歯ブラシ除菌器です。紫外線による除菌と乾燥を繰り返し行ってくれる優れもので、高い除菌力を誇ります。歯ブラシだけでなく、ワンタフトブラシや舌ブラシといった特殊なブラシも除菌できるようになっています。また、電動歯ブラシにも対応しています。

3.歯ブラシの交換は定期的に行う

歯ブラシは水洗いをして乾燥させるのが第一ですが、それさえ守れば永遠に使えるというわけではもちろんありません。歯ブラシを使用していくうちにどんどん細菌が付着していき、毛先の広がった歯ブラシになってしまいます。その状態の歯ブラシでは、きちんとプラークを除去できないばかりか、歯茎を傷めてしまうことにもつながります。歯ブラシは「1ヶ月に1回」定期的に交換するようにしましょう。

4.歯ブラシを消毒する理由

せっかくきちんとした歯磨きを心掛けても、毎日使い続けている歯ブラシが雑菌まみれでは、口の中を清潔にできません。歯を健康に保つためには、やはり歯を磨くための“道具”にも気を使ってあげなければならないのです。

使用後の歯ブラシには「1億個以上」の細菌が付着しています。そのことを知っていれば、歯ブラシを消毒しないわけにはいかなくなるはずです。

5.まとめ

歯ブラシを消毒するには「水洗い」と「乾燥」が不可欠です。このやり方が歯ブラシを清潔に保つ基本なのです。現在は「歯ブラシ除菌器」という便利なものが売られていますが、まずは自分で歯ブラシをきれいに洗浄し、よく水気を取っておくことから始めてみてください。

忙しい毎日で、このことを繰り返すのは意外と面倒な作業かもしれません。しかし、いつもの歯磨きを気持ちよく行うためには欠かせない作業なのです。いつも清潔な歯ブラシで歯を磨けば、一日の始まりがとても有意義に過ごせるはずです。さあ、あなたも今日から実践してみましょう!

プロフィール&経歴

目指したきっかけ:医療には関心あったが、やはり一番は両親の教育が大きかったのではないかと思う。
やりがい:大学のときは他の職種とは違う特殊性に惹かれていたのですが、実際歯科医になってからはお礼を言われる部分です。

松本歯科大学卒業後、同病院勤務。
琉球大学医学部付属病院歯科口腔外科にて
顎顔面領域悪性腫瘍治療に従事。
その後都内複数歯科医院勤務後、
麻布シティデンタルクリニックを開院。
現在に至る。

執筆者:歯の教科書 編集部

執筆者:歯の教科書 編集部

歯の教科書では、読者の方々のお口・歯に関する“お悩みサポートコラム”を掲載しています。症状や原因、治療内容などに関する医学的コンテンツは、歯科医師ら医療専門家に確認をとっています。

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