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歯茎が痩せるのはどうして!?原因別の対処法まとめ

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「歯茎が痩せる・下がる」「歯が長くなった気がする」といった悩みを持っている方も多いようです。歯茎が痩せる原因はさまざまですが、中には放置すると抜歯に至るケースもあるので、軽視してはいけません。

こちらの記事では「歯茎が痩せる原因」と「一般的な治療法・対処法」を解説しています。口腔内の健康を守るために、ぜひ、参考にしてください。

1.歯茎が痩せる5つの原因をチェック!

歯茎が痩せる理由はいくつも考えられますが、主な原因は5通りに区別できます。どんな原因で歯茎が痩せているのかにより、緊急度も異なります。早めに処置をおこなうべきケースから、とりあえずは経過観察にとどめるべきケースまで、バリエーションが存在するわけです。

1-1 歯周病が原因で歯茎が痩せるケース

歯周病が進行すると、次第に歯茎が痩せてしまいます。歯周病は「歯周ポケット(歯と歯茎の境目)」が拡大することで進行します。歯周ポケットに溜まった歯垢・歯石の中で歯周病菌が増殖し、最終的には歯槽骨(歯を支える骨)を溶かしてしまいます。歯槽骨は、歯・歯茎にとって土台となる骨です。歯槽骨が減ってしまえば、歯茎は骨のある位置まで下がっていきます。

歯槽骨は歯を支える骨ですから、歯槽骨の減少が著しいと歯がグラグラしてきます。おおむね歯周ポケットが7mm以上に拡大し、歯槽骨が2/3ほど失われると、重度歯周病となります。この場合、歯を残すことは困難です。歯周病が原因で歯茎が痩せるケースでは、なるべく早く歯周病治療を開始しなければなりません。

1-2 オーバーブラッシングで歯茎が痩せるケース

過度な歯磨きを続けることで、歯茎が痩せることがあります。強い力でゴシゴシと磨いたり、毛先の硬い歯ブラシを使用したりすると、歯茎が傷ついて痩せてしまうのです。「虫歯を予防しよう」と一生懸命に磨いているのでしょうが、歯茎の縁はやわらかいので、ブラシの摩擦でもダメージを受けてしまいます。

もともと、歯磨きの目的は「歯を磨くこと」「歯と歯茎の隙間を磨くこと」にあります。歯茎自体をゴシゴシ磨く必要はありません。また、歯磨きのときは、軽い力で小刻みにブラッシングしたほうが汚れも落ちやすくなります。歯茎へのダメージを拡大しないためにも、正しいブラッシング方法を身につけましょう。

1-3 噛み合わせの問題で歯茎が痩せるケース

噛み合わせに問題があると、歯を支える歯槽骨に負荷がかかります。特に、一部の歯に力がかかっていたり、歯に横向きの力がかかったりする場合です。

歯は「均等に垂直方向の圧力がかかること」には強いですが、「一部だけに強い圧力がかかること」「横向きの力が加わること」には強くありません。噛み合わせの問題で不自然な圧力を受けていると、その部分の歯槽骨が減少してしまいます。

歯周病と原因は異なりますが、「物理的な力で歯槽骨が溶けること」も大きなリスクになります。当然、歯槽骨の減少が一定レベルを超えれば、抜歯に至るリスクもでてきます。

1-4 外科的処置を受けたあとに歯茎が痩せるケース

歯茎を切開するなどの外科的処置を受けた場合、その後に歯茎が痩せることがあります。切開のダメージが影響しているものと思われますが、こういったケースでは自然治癒することもあります。歯茎が治癒することを「クリーピング」と呼びます。

1-5 加齢によって、自然に歯茎が痩せるケース

年齢を重ねると、歯茎も老化していきます。特段、大きな問題がなくても、老化によって少しずつ歯茎は痩せる傾向にあります。だいたい10年で2mmほど痩せると言われています。歯茎の痩せ方には個人差がありますが、「年を重ねれば多少は歯茎が痩せる」と考えてください。

2.歯茎が痩せると、どんな問題が起きる…?

歯周病・噛み合わせなど、歯槽骨が減少するケースでは「抜歯に至るリスクがある」と説明しました。では、そのほかの原因で歯茎が痩せた場合、どのような問題が生じるのでしょうか?この章では「歯茎が痩せることで生じる問題」を解説することにしました。

2-1 根面カリエス

歯茎が下がってくると、歯の根元部分が露出してしまいます。歯の根元にはエナメル質が存在せず、象牙質がむき出しになっています。エナメル質はもっとも硬い部位です。そのエナメル質がないわけですから、根元は虫歯になりやすい箇所といえます。結果、根元が虫歯になる「根面カリエス」のリスクが増大します。

2-2 知覚過敏

歯茎が痩せて根元が露出すると、冷たいものがしみやすくなります。もともと歯茎に覆われていた部分で、刺激に慣れていません。その上、エナメル質が存在せず、象牙質がむき出しになっています。そのため、冷たいものが触れただけ痛みを感じるわけです。

3.歯茎が痩せたときの治療法は…?

「オーバーブラッシングで歯茎が若干下がってきた」程度であれば、歯茎に負担をかけないブラッシング方法に切り替えて経過観察するのが一般的です。しかし、歯茎の下がり方が著しく、歯の根元が出てきそう…という場合には外科的処置をおこなう選択肢もあります。

3-1 歯肉歯槽粘膜形成手術

歯茎を切開したあと、引っ張るように伸ばして縫合する手術です。下がってしまった部分に歯茎をかぶせて縫い合わせれば、歯の根元が再び歯茎に覆われます。ただ、歯肉歯槽粘膜形成手術(しにくしそうねんまくけいせいしゅじゅつ)の適応となるのは、歯茎の下がり方が5mm以内の場合です。

3-2 遊離歯肉移植手術

口腔内の別の箇所から、歯茎を移植する手術です。一般的には上顎の内側にある歯茎を一部切り取り、歯茎の下がったところに移植します。どちらかというと、見た目を早期回復したい場合に適用する手術です。

4.まとめ

歯茎が痩せてしまうと、元通りにするのは困難です。外科的処置という選択肢もありますが、すべての症例に適用できるわけではありません。やはり、ふだんから定期健診に通って歯周病予防を心がけるとともに、正しいブラッシング方法を身に着けることが大切です。歯だけでなく、歯茎を守ることも口腔ケアのポイントといえます。

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