唇がヒリヒリする…口唇炎を引き起こす7つの原因とは?口唇ヘルペスとの違いも

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唇に湿疹・炎症ができてヒリヒリする場合、「口唇炎」を起こしている場合があります。口唇炎とは、さまざまな原因から発症する口周りの炎症のことを言い、紫外線や化粧品、アトピー、乾燥、金属アレルギーなどが原因で発症することがあります。口内炎と同じように「自然治癒を待つ」という選択肢もありますが、症状によっては医療機関を受診したほうが良い場合もあります。

こちらの記事では、「唇がヒリヒリする」場合に考えられる原因と治療についてまとめているので、参考にしてみてください。

この記事の目次

唇がヒリヒリするのはなぜ?

1.接触性口唇炎

唇がヒリヒリする場合、いくつかの原因が考えられます。症状としては「発赤」「腫れ」「湿疹」「水疱」などの症状がありますが、原因物質が唇に接触することで生じる症状を、「接触性口唇炎」と言います。原因物質は人によって異なり、多岐にわたっています。

1-1.歯みがき粉や洗顔

歯磨き粉や洗顔料に含まれる刺激物質によって、唇が炎症を起こすことがあります。原因物質の毒性が高いほど、口唇炎の症状も強くなる傾向があります。

1-2.紫外線

紫外線を浴びることで唇に炎症を起こすことがあります。光線口唇炎、日光口唇炎とも呼びます。主に下唇に、ひび割れや水ぶくれを生じるのが特徴で、ヒリヒリとした痛みがあることがあります。紫外線の浴びすぎはもちろん、ストレスや不規則な食生活、睡眠不足も症状を悪化させる原因となります。

1-3.化粧品

口紅やリップなどの化粧品も人によってはアレルギーの原因となり、口唇炎を起こすことがあります。

症状は本人の体質に左右され、原因物質そのものの毒性と症状の強さは比例しないと考えられています。

1-4.金属アレルギー

唇に触れる金属製のコップや、歯科の金属製の技工物など、金属アレルギーがある場合、唇に金属が触れることで荒れることがあります。

1-5.乾燥

唇はその表面を脂分で覆われていることで、水分の蒸発を防いでいます。冬場などの乾燥している時に、無意識のうちに唇を舐めてしまうことで、脂分が取り除かれ、唇がより乾燥しやすくなります。唇を舐めることで生じる口唇炎は、大人よりも特に子供に起こりやすいと考えられています。

1-6.アトピー性口唇炎

アトピー性皮膚炎同様、原因不明の口唇炎です。

アトピー性皮膚炎の素因を持つ人が発症し、唇がカサカサに乾燥するだけでなく、「亀裂」「ヒリヒリした痛み」「かゆみ」などが生じます。

1-7.食物アレルギー

食物が原因となり、口唇炎を生じるケースもあります。「口腔アレルギー症候群」といい、食物アレルギーの一種です。口腔アレルギーは、花粉症の人が原因となる果物や野菜を生で食べた場合に発症することがあります。以下に主な原因となる食べものをまとめています。

花粉 原因となる果物・野菜
ヒノキ スギ トマト
シラカンバ りんご、もも、なし、すもも、あんず、さくらんぼ、いちご、くるみ、セロリ、にんじん、じゃがいも、キウイ、オレンジ、メロン、ライチ
ハンノキ りんご、もも、なし、すもも、あんず、さくらんぼ、いちご、メロン、スイカ、キュウリ、大豆、キウイ、オレンジ、ゴボウ、ヤマイモ、マンゴー、アボガド、ニンジン、セロリ、じゃがいも、トマト
ヨモギ ブタクサ スイカ、メロン、ズッキーニ、キュウリ、バナナ、ニンジン、セロリ、レタス、

2. 剥離性口唇炎

唇が乾燥して皮がむけたり、ひび割れや赤み、かさぶたなどの症状が繰り返す場合は、「剥離性口唇炎(剥脱性口唇炎)」が考えられます。

剥脱性口唇炎を診断するにあたり、まずは接触性口唇炎の可能性を除外することが必要になります。そのため、パッチテストを行い、何らかの原因物質によってかぶれが生じているわけではないことを確認します。

剥離性口唇炎の原因として、精神的ストレスが続くことや、「体内の慢性炎症」が考えられます。体内の慢性炎症はある種の食べ物・サプリメントが引き起こすもので、この炎症を減らすことができれば、薬に代わり、剥離性口唇炎の症状を和らげると考えられています。

ほかの治療法としては、ワセリンなどの保湿剤を使い、症状によってステロイドや非ステロイドなどの外用薬の使用や、炎症を抑えて唇の粘膜を保護する働きのあるビタミンB2やB6を補うなど、栄養バランスの面からも改善を試みていきます。また、精神的なストレスによって唇をなめる、唇をむしるなどの行為につながっている場合は、ストレスを軽減する生活を考えることも大切です。

3.口唇ヘルペス

口唇炎ではなく、「単純ヘルペスウイルス1型」によるウイルス感染症―口唇ヘルペスの場合もあります。口唇ヘルペスになると、口の周りがヒリヒリして、その後に赤く腫れ、水ぶくれが生じます。初感染したときは発熱などの全身症状をきたすこともありますが、成人の再発例なら「口の周りに水ぶくれができる症状」だけで終わるのが普通です。

唇がヒリヒリするときの治療について

口唇炎の多くは自然治癒するので、保湿剤などを塗って経過観察しても構いません。

ただ、「かきむしるほどのかゆみ」「耐えられないほどの痛み」が生じたとき、2~3週間が経過しても改善の兆候がないときは、必ず医療機関を受診してください。皮膚科・歯科口腔外科などで診察を受けることができます。

1 口唇炎の治療法

接触性口唇炎の場合、原因物質を早めに特定することが症状を悪化させないためにも大切です。どういった行動をした時に唇がヒリヒリするのか、自分の生活を振り返り考えてみましょう。

医療機関を受診した場合、一般的には外用薬による治療がおこなわれます。「かゆみ」または「ヒリヒリした痛み」が強い場合は「抗ヒスタミン薬」で炎症を抑えるなど、対症療法が基本です。慢性的に炎症を起こしている症例では、「ステロイド剤(副腎皮質ホルモン剤)」による消炎をおこなうこともあります。

2.口唇ヘルペスの治療法

口唇ヘルペスはウイルス感染症なので、「抗ウイルス薬」による治療をおこないます。「アシクロビル」「ビダラビン」といった抗ウイルス薬により、単純ヘルペスウイルスの増殖を抑えることが可能です。

口唇ヘルペスはウイルス感染症なので、ステロイドなど「免疫を弱めて炎症を鎮める薬」は逆効果になります。たとえば、「口唇炎だと自己判断して市販のステロイド剤を塗る」などの行動をとると症状を悪化させる恐れがあります。この意味で、口唇炎と口唇ヘルペスを確実に見分けることは重要になります。

まとめ

唇がヒリヒリする場合、主に「口唇炎」と「口唇ヘルペス」が疑われます。それぞれに治療法が異なるので、まずは「口唇炎なのか、口唇ヘルペスなのか」をきちんと判別しましょう。また、2~3週間を経過しても症状がひかない場合、必ず皮膚科・歯科口腔外科を受診するようにしてください。

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執筆者:歯の教科書 編集部

執筆者:歯の教科書 編集部

歯の教科書では、読者の方々のお口・歯に関するお悩み解決をサポートするべく、各お悩みに関する症状・原因・治療内容などのお役立ち情報を掲載。お悩み解決コラムの全記事を歯科医師が監修しています。

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