いつもより大きい口内炎ができると、「これってただの口内炎なの?」と不安になるものです。ただでさえ痛んだりしみたりと不快な口内炎。早く解決したいと思う人も多いでしょう。この記事では、大きな口内炎にはどんな原因があるのか、その対処法もあわせて正体に迫っていきます。
これまで「口内炎なんて放っておけばいい」と思っていた人は、考えを改めて口内炎治療について真面目に考えてみましょう。軽視していると、怖い病気が潜んでいる可能性もあるので注意です。
この記事の目次
大きい口内炎の正体とは?
アフタ性口内炎が巨大化している
一般的な口内炎のアフタ性口内炎は、だいたい5〜6mm以下です。それ以上大きく、6mmを超えるものなら「潰瘍」と呼ばれます。潰瘍と聞くと一気に不安感が増しますよね。アフタ性口内炎はよくある口内炎で、複数の口内炎が繋がって大きな口内炎のようになる場合もあります。
病院では、よくあるアフタ性口内炎の治療と同じく、塗り薬などで対処していきます。
口腔がんの可能性も
口の中にできるガンを総称して口腔がんといいます。口腔がんの初期症状のひとつとして口内炎が挙げられますが、それが長引き悪化していくのが特徴です。そのため、2週間以上治らない口内炎があれば、ガンを疑って病院へ出向くのがおすすめです。
口腔がんの特徴は、日々悪化していく点にあり、いつかは治る口内炎のように改善することはありません。大きくなって改善が見られなければ、口腔がんかもしれませんので、早めに歯科口腔外科などの専門医に診てもらうようにしましょう。
大きい口内炎ができる原因とは?
大きい口内炎はどのようなことが原因で発症するのでしょうか?原因を詳しく見ていきましょう。
免疫が低下している
まず考えられるのが、免疫の低下です。最近風邪をひいたりしていないか、体調不良がないか、疲労やストレスが溜まっていないかなど、免疫低下の原因がないか思い返してみましょう。もちろん病院で薬をもらったりするのもいいですが、免疫が下がるような生活習慣が身についてしまっている場合、結局またすぐに再発してしまいかねません。
免疫が高まるよう、睡眠習慣や食事などの基本的にな生活習慣から見直すことを心がけて生活してください。
ビタミン不足
栄養バランスの偏りはもちろんですが、そのなかでも特にビタミン不足は口内炎に深く影響します。ビタミンは十分摂取しているという人も、ビタミン不足は食事からの摂取が少ない、喫煙をする、紫外線を浴びる、砂糖を摂取しすぎるなどの行為を日常的に行っていれば、ビタミン消費量が多くなり、ビタミン不足が生じているかもしれません。
口内が不衛生
歯磨きやうがいをちゃんとしているからといって、口の中が清潔とは限りません。例えば、ストレスがたまると口の中が乾燥しやすくなります。そして、乾燥した口内は細菌の繁殖を招きます。その結果、口の中は不衛生になり、口内炎などが発生しやすくなるのです。
また、喫煙も乾燥を引き起こす原因となりますので、タバコを吸う人はとくに口内炎トラブルに注意しましょう。
口内が傷ついている
普段使っている歯磨き粉や洗口液が口の中を傷つけていることもあります。口内炎は傷から発展してしまうこともあるので、なるべく口の中を刺激しないデンタルケア製品を使うことも大切です。もし、あなたの歯磨き粉や洗口液に「ラウリル硫酸ナトリウム」などが含まれていると、それが粘膜を刺激しているかもしれません。
きれいにしているつもりが、逆に悪化の要因になっているという本末転倒になっている可能性もあるので、使っている製品を改めて見直してみてください。
内臓疾患がある
内臓疾患のために内臓機能が低下し、それが原因で異常な大きさの口内炎に発展している可能性もあります。他の病気で免疫力が落ちたことから口内炎につながっているのです。憂うつな口内炎をいち早く改善させるためにも、早めに病院を受診して、他の疾患があればそちらと同時に治療を進めていきましょう。
口内炎を早く治す方法とは?
できるだけ早めに病院へ
やはり早いのは病院で処置を受けることです。口内炎の完治までの目安は2週間程度ですが、それ以上経っても治らない場合は、他の疾患の可能性も疑って、必ずお医者さんで診てもらうようにしましょう。「口内炎くらいで…」と、病院へ行かないでいると、それがガンなどの別の病気を見逃すことになるかもしれません。
セルフケアを行う
すぐには病院に行けないという場合、以下のようなセルフケアを試してみるのもよいでしょう。
・丁寧に歯磨き・うがいをし、口腔内を清潔に保つ
・疲れをためないように、しっかりと体を休める
・ビタミンを積極的に摂取する
・タバコや甘いものを控える
・刺激が少ないデンタルケア製品を使う
まとめ
大きな口内炎は痛みも強かったり、不快感があったりととにかく憂うつなものです。口内炎で病院なんて…と、我慢をせずに、早めの受診を心がけましょう。小さなものでも、広範囲にできたり、大量にできたりする場合は不安なものです。この場合も、病院で相談してみるのが安心です。
胃腸が弱っているなどの別の不調に気づくきっかけにもなるので、口内炎を体調のバロメーターと捉えて、放っておかずにきちんと調べてもらうようにしましょう。
出身校:大阪大学
血液型:O型
誕生日:1956-11-09
出身地:大阪府
趣味・特技:料理
1983年大阪大学歯学部 卒業
1983年大阪大学歯科口腔外科第一講座 入局
1985年大阪逓信病院(現 NTT西日本大阪病院)歯科 勤務
1988年遠藤歯科クリニック 開業
現在に至る

執筆者:
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