子供のころからむし歯が多くて悩んだ方も多いのではないでしょうか。自分が苦労したからこそ、子供に自分と同じ思いをさせたくない・・・!と思っている方も多いはず。
親御さんとしては子供に“むし歯になりやすい体質”を遺伝させたくないですよね。
日本大学・歯学部・小児歯科学講座・白川哲夫教授監修のもと、むし歯になりやすい体質は親から子に遺伝するのかをまとめました。
むし歯になりやすい体質は遺伝するのか気になる方、ぜひ参考にしてください。
親から子供に“むし歯になりやすい体質”は遺伝する?

現在、むし歯に直接結びつくような遺伝子は発見されていません。
ですが、“むし歯になりやすい体質”は親から子に遺伝することがあります。具体的には、唾液の量や性質が遺伝をしている場合です。
むし歯になりやすい体質は“唾液の量・質”で決まる

唾液の量や性質には個体差があり、それらが遺伝の影響を受けることがあります。
唾液の量は多い方がむし歯になりにくいので、唾液の量が少ないお父さんお母さんだと子供も唾液の量が少なく、むし歯になる危険性が高まる可能性があります。
ただ、むし歯になりやすいかどうかは唾液の粘稠度や成分も関係するので、量が多ければむし歯になりづらいということではありません。
お口のケアを熱心にしなくてもむし歯になりにくい人とは

むし歯菌に対して免疫機能が高い唾液や、細菌が作った酸を中和する能力が高い唾液だと、むし歯はできにくいと思います。その性質に遺伝が関係する可能性があります。
そういう方々は、歯磨きなどのケアを熱心におこなわなくてもむし歯になりにくいと思いますが、口の中には常在菌がいるため、お口のケアを怠ると口臭につながります。また歯周病とむし歯の原因菌は別なので、むし歯にならなくても歯周病になることは十分ありえます。
まとめ
子供が歯に痛みを感じたり穴が空いたりしているような場合、平均5回~10回は通院することになります。
家でのケアはもちろん、定期的に歯科医院でチェックを受けて子供のお口をむし歯から守ってあげましょう。
※詳しくはこちらでチェック「【教授に聞く】32本の永久歯は過去?28本より少ない歯の子供たち」
日本大学 歯学部 小児歯科学講座 教授
【略歴】
1986年~1989年:北海道大学歯学部附属病院 助手
1989年~2002年:北海道大学歯学部附属病院 講師
2002年~2003年:北海道大学歯学部附属病院 高次口腔医療センター 助教授
2003年~2006年:北海道大学病院 高次口腔医療センター 助教授
2006年~2023年:日本大学歯学部 小児歯科学講座 教授

執筆者:
歯の教科書では、読者の方々のお口・歯に関する“お悩みサポートコラム”を掲載しています。症状や原因、治療内容などに関する医学的コンテンツは、歯科医師ら医療専門家に確認をとっています。
