矯正

5つの方法別で分けた前歯の矯正費用と部分矯正の利点と欠点

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矯正治療は審美目的なので、たとえ前歯の部分的な矯正であっても、基本的には保険外の治療となります。しかし、さまざまな矯正方法があり費用も異なるので、それを知っておくことで、費用に見合った自分にベストな矯正方法を判断することが可能となります。

まずは、前歯の主な5つの矯正方法と費用を知っておきましょう。そして、子供の前歯矯正や、前歯の部分矯正のメリットとデメリット、さまざまな治療例を紹介していきます。

1.前歯を矯正するための5つの方法と費用

前歯の歯並びが気になるけど、矯正となると大掛かりな治療となり、費用もかさむと考えがちです。しかし、気になるところだけを直す部分矯正であれば、歯並び全体を整える全体矯正よりも費用を大幅に抑えることができます。

1-1 ブラケットを使った部分矯正 

方法

全体矯正でも一般的な治療法であるブラケット矯正。動かしたい歯にブラケットという器具を固定し、ワイヤーで矯正する治療法ですが、前歯の部分的な矯正も、このブラケット矯正が一つの治療方法となっています。前歯の部分矯正の場合、治療期間はおよそ半年から1年くらいになります。

費用

およそ15万円~40万円程度

1-2 歯の内側にブラケットを使う矯正 

方法

ブラケット矯正には、歯の内側にブラケットを装着するリンガル矯正という方法もあります。前歯の部分矯正でも内側に装着して、器具が目立たないようにすることも可能。ただし、ブラケットの部分矯正と比べて、費用が高くなります。

費用

およそ40万円~60万円程度

1-3 マウスピースによる矯正 

方法

大きく歯を移動させる必要のない、軽度な前歯の部分矯正では、マウスピースを使った治療法もあります。動かしたい歯に装置を常に装着するブラケット矯正とは違い、自分で取り外しが可能で、目立たず矯正することができます。

費用

およそ30万円~40万円

1-4  被せ物がある場合のハイブリッド矯正 

方法

被せ物がある前歯を矯正するのが、セラミック治療と併用したハイブリッド矯正です。被せ物にセラミックを使い、矯正治療で歯根を移動させることで、歯や歯茎へのダメージを少なくすることができます。

費用

およそ15万円~40万円程度

その他、セラミック治療で1本あたり10万円程度かかります。

1-5 インプラントによる矯正 

方法

矯正用のインプラントを埋め込み、それを矯正するための支柱とする方法がインプラント矯正です。矯正力が強く、前歯が大きく突出していたり、大きく歯を動かす必要のある場合に効果的です。

費用

およそ18万円~45万円程度

2.子供の矯正の方法と費用

歯や顎が成長する乳歯期の矯正では、主に顎を広げる床矯正と、マウスピース矯正があります。乳歯期のため、前歯のみではなく、将来的な歯並び全体を考慮した治療が主体となります。

2-1 床矯正 

方法

金具を顎の内側に装着して、顎を広げる矯正が床矯正です。歯を支える歯槽骨を適切に成長させる矯正なので、前歯の矯正はもちろん、歯並び全体を整えることができます。ブラケット矯正と違い、取り外しも可能です。

費用

およそ30万円程度

2-2 マウスピース矯正 

方法

欧米の子供の歯列矯正で、もっとも一般的となっているのがマウスピース矯正です。既成のマウスピースを使用するので、比較的安価で矯正でき、着脱が簡単なので、子供の矯正にも目立たず、装着の負担が少ないものとなっています。

費用

およそ25万円程度

3.前歯の部分矯正のメリットとデメリット

気になる前歯を集中的に直す部分矯正。費用が比較的安価で、治療期間も短いというメリットがある一方で、全体的な噛み合わせには向かないというデメリットもあります。

3-1 前歯の部分矯正のメリット

気になるところだけ集中治療可能

歯並びを直したいけど、一番気になるのは前歯だけという方には、部分矯正がおすすめです。奥歯の噛み合わせが悪くないのであれば、大掛かりな全体矯正は必要ありません。

比較的短期間で治療できる

奥歯の矯正の場合には、歯槽骨が厚いために、歯を移動させるにも時間がかかります。一方、前歯の部分矯正であれば、奥歯を含めた全体矯正と比べると、短い矯正期間で治療することが可能です。

費用を抑えることができる

全体的な歯列矯正では、ブラケット矯正の場合、およそ80万円~100万円程度の費用を考慮しなければなりません。しかし、前歯の部分矯正であれば、そのおよそ半額程度で治療が可能です。審美的に気になるところを、安価で集中治療するにの最適です。

3-2 前歯の部分矯正のデメリット

隙間が残る場合がある

全体矯正と違い、前歯の部分矯正では、前後の凹凸は直せても、それぞれの隙間が残ってしまう場合があります。その場合には、隙間を塞ぐための新たな治療が必要となります。

全体的な噛み合わせは直せない

前歯だけの部分的な矯正なので、当然、噛み合わせや歯列全体の矯正ではありません。従って、全体的な噛み合わせを直したいという場合には向いていません。まずは、取り急ぎ、人目が気になる前歯を直し、その上で全体的な噛み合わせを整えたいという方に向いています。

4.前歯の矯正治療例

出っ歯、すきっ歯、乱ぐい歯など、前歯の部分矯正である程度対応できる治療例について知っておきましょう。

4-1 出っ歯(上顎前突)

上顎の前歯にブラケットなどの矯正装置を付けることで、出っ歯(上顎前突:じょうがくぜんとつ)を治療できます。治療期間は、ケースバイケースですが、全体矯正よりも短期間で治療でき、およそ1年弱程度です。

4-2 乱ぐい歯(叢生)

乱ぐい歯とは、歯が重なりあっている状態で、叢生(そうせい)と言われています。前歯の叢生は部分矯正でも対応することが可能です。突出した八重歯も、一つの叢生なので、部分矯正で治療できます。

4-3 すきっ歯(空隙歯列)

すきっ歯は、歯間が空いた状態で、専門用語では空隙歯列(くうげきしれつ)と言います。前歯が空いた状態は見た目も悪いので、その部分を集中的に直したいという方は、前歯の部分矯正が最適です。

4-4 受け口(反対咬合)

下の歯が上の歯よりも前に出ているのが反対咬合(はんたいこうごう)です。前歯のみが反対咬合になっている場合には、前歯の部分矯正で直すことができます。反対咬合の場合、前歯の問題が多く、前歯の部分矯正を施すことで、全体的な噛み合わせの改善にもつながります。

5.まとめ

歯並びで一番気になるのは、やはり見た目。特に、前歯の歯並びはもっとも気になるところです。全体的な噛み合わせも、もちろん大切ですが、やはり、まずは見た目から改善したいというのが強いニーズでしょう。反対咬合のように前歯の矯正だけで、全体的な噛み合わせが良くなるケースもあります。

将来的には、見た目も噛み合わせも健全にすべきなので、安価な部分矯正が今選ぶべき手段として適切かどうかも、歯医者さんとじっくり相談してみましょう。

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