歯医者さんで虫歯・歯周病を防ぐ!はじめての予防歯科ガイド

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「虫歯になってから治療を受け、歯を削る」という方法では、いずれ高い確率で歯を失うことがわかってきています。治療済みの歯は、虫歯の再発を起こす(二次カリエス)場合もよくあります。そうして、治療を繰り返すうちに「削っていない部分」がなくなっていき、最後には抜歯に至る…という事例がとても多いのです。

そのため、最近では「虫歯にならないように予防することが大事」という考え方が広まってきています。「治療より予防を重視する方向」が拡大するにつれ、予防のために受診を促す「予防歯科」を標榜する歯科医院も増えてきました。こちらの記事では「虫歯予防のために通院する予防歯科」について、具体的な情報をお伝えしたいと思います。

1.現在は「歯を保存する予防・治療」が主流に!

虫歯治療のフィールドを見ても、最近は「MI治療(ミニマルインターベンション)」と呼ばれる考え方が広がってきています。MI治療というのは「歯を削る量をなるべく少なくして、健康な歯質をたくさん残す治療」のことです。

そもそも、歯は本当の意味で治癒することはありません。虫歯を削り、代わりに金属・セラミックなどを詰めているだけです。治療というよりは「修理」に近いものがあります。歯の組織自体は再生しないので、当然、削れば削るほど「本物の歯」は失われていくことになります。

さて、「大きく削られ、神経を抜いた歯」で虫歯が再発すると、もう痛みを感じることはありません。神経がない以上、本人が虫歯に気づくのは至難の業です。気づかないまま放置すれば、抜歯に至る確率が高いでしょう。大きく削る治療は、将来的に歯を失うリスクを高めてしまいます。

そこで、最近は「ずっと自分の歯を使い続けられるように」という観点から、「なるべく歯を削らない方針」が着目されるようになってきました。具体的には「予防歯科の重視」と「MI治療」です。

2.予防歯科とは何か?

それでは、本題である「予防歯科」の話題に移りましょう。まだまだ日本では「虫歯予防のために歯医者さんに通う」という考え方が浸透していません。しかし、「80歳で20本の歯が残っているのが当たり前」のスウェーデンでは「歯科医院は予防のために通う場所」と認識されています。歯を守るためには、「そもそも虫歯にならないようケアする」という考え方が重要なのです。

しかし、予防歯科を意識したことがない人は「歯医者さんでの予防ケアって何するの?」と不思議に思うかもしれません。そこで、この章では「予防歯科では何をするのか」という具体的な情報をお届けすることにしましょう。

2-1 フッ素塗布

特にお子さん向けの予防歯科として広くおこなわれているのが「フッ素塗布」です。歯にフッ素を塗ると、エナメル質が溶けにくくなります。エナメル質を構成する「ハイドロキシアパタイト」という物質が、より酸に強い「フルオロアパタイト」に変化するからです。

厳密にはフッ素を塗っているのではなく、「フッ化ナトリウム」「フッ化第一スズ」などの「フッ化物」を塗っているのですが、世間一般では「フッ素塗布」という名称が広く使われています。

2-2 シーラント

「シーラント」は、永久歯が生えてきたばかりのお子さんに対する予防歯科として広く普及しています。奥歯の表面には溝があり、この溝の部分が虫歯になることが多いです。溝の内側に歯垢が溜まりやすいからです。そこで、あらかじめプラスチック樹脂を詰めておき、「虫歯になりやすい箇所を塞いでおく」というのが、シーラントの目的です。

充填剤として用いられるのは、コンポジットレジン、グラスアイオノマーセメント(一般名:グラスポリアルケノエートセメント)などです。コンポジットレジンは軽い虫歯の詰め物として多用される素材であり、グラスアイオノマーセメントはフッ素を放出する性質を有する有機セメントです。

2-3 スケーリング

「スケーリング」は、虫歯ではなく歯周病を予防・治療するための処置です。歯周病は「歯周ポケット(歯と歯茎の隙間)」に歯石が溜まり、その歯石の中で歯周病菌が増殖することで悪化していきます。そこで、「スケーラー」と呼ばれる鉤状の器具を用い、歯周ポケット内部の歯石を掻きとるのがスケーリングです。

歯周病予防のほか、歯周ポケット4mm程度までの軽度歯周病を治療する際におこなわれる処置です。歯周病は「虫歯以上に歯を失うリスクが高い」とされているので、より積極的な予防が必要になります。

2-4 PMTC(プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニング)

「PMTC」は歯科医師・歯科衛生士がおこなう専門的な口腔クリーニングの名称です。「PMTCコントラ」「PMTCカップ」と呼ばれる専用器具を用いて、口腔内を清掃していきます。

シリコンで作られたPMTCカップが回転して、歯の表面・隙間をきれいに磨きます。シリコンカップで磨ききれない部分は、ディテールポイント(コーン型の器具)やブラシを使って清掃していきます。歯の表面がつるつるになり、歯垢が再付着しにくい状態が長続きします。

3.まとめ

虫歯の原因は、虫歯菌が構成するバイオフィルムです。バイオフィルムを除去し、再付着を防ぎ続けることができれば、そうそう虫歯になることはありません。自宅のセルフ・ケアには限界がありますが、予防歯科を受診してプロフェッショナル・ケアを受ければ、高い確率で口腔内の健康を守ることができます。虫歯は治療するよりも、予防するほうが簡単ですから、ぜひ、歯医者さんを受診して「はじめての予防歯科」を試してみてください。

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