虫歯・口臭を防ぐ、デンタルフロスの利用頻度

虫歯・口臭を防ぐ、デンタルフロスの利用頻度

デンタルフロスは使う習慣がない方には面倒な作業です。
また、どのくらいの頻度でやれば良いか、知る機会は少ないですよね?

この記事では、「正しいデンタルフロスの利用頻度」や「有効な時間帯」をお伝えします。
これを機会に正しいデンタルフロスの頻度を覚えて、虫歯予防をしましょう。

この記事の目次

1. デンタルフロスの頻度

1-1デンタルフロスの利用頻度は1日1回で充分です

デンタルフロスの利用頻度は1日1回で充分です。

なぜなら、虫歯・口臭のリスクを高めるプラーク(歯垢)が2~3日で固まるからです。長時間、放置されたプラーク(歯垢)に食べ物のカスや細菌が集まると歯石になり、除去しづらくなります。

なので、1日1回、デンタルフロスを行って、プラークが歯石になる前に除去しましょう。

1-2多くても1日3回までにしましょう

どんなに多くても、食後の3回までにした方が良いです。やりすぎると、食べ物のカスを落とすだけでなく、あなたの歯そのものを傷つけてしまう可能性が高くなります。

歯の表面を傷つけ、しみるような痛みが発生したらやりすぎです。デンタルフロスを使えば使うほど、歯の健康には良いのだと勘違いされている方がいますが、多くても1日3回までにしましょう。

2. デンタルフロスのタイミング

2-1デンタルフロスの順序

デンタルフロスの順序について

デンタルフロスは歯ブラシの後に使うのが一般的です。ただ、デンタルフロスは歯ブラシの前という専門家もいて、見解が分かれます。理由はそれぞれの理論があります。歯ブラシの前に使うと、フロスを使った後の汚れの再付着防止につながるとも言われますが、歯ブラシの使い方が下手だと、フロス後の歯の間に汚れを詰めてしまう場合もあります。

しかし、デンタルフロスは1日1回しっかりと行えば、歯ブラシの前後はさほど、影響はありません。なぜなら、プラークが固まるまで2~3日掛かるので、1日1回のデンタルフロスで汚れの沈着を防ぐことができるからです。

2-2デンタルフロスの効果を上げる時間帯

デンタルフロスの時間帯について

夜の寝る前に、デンタルフロスを行うことがとくによいと言われています。起きているときは話すことや食事をすることで、頬や舌が動くので、唾が出る機会も多くなり、それがプラーク(歯垢)の付着をある程度抑制することができます。

寝ているときは、唾が出る機会が少ない為、歯垢が付きやすく、細菌も増えやすい環境にあります。これらの理由から、夜は寝る前に歯ブラシとデンタルフロスを用いて丁寧に磨くのが有効です。

3. デンタルフロスの習慣化

デンタルフロスを習慣化しましょう。毎日継続して行うことが、1番楽です。今までデンタルフロスを使っていなかった方は、歯の間に汚れが溜まっているため、デンタルフロスを入れるのに苦労します。1回のフロッシングに15分以上かかってしまうこともあります。

ただ、毎日行ううちに歯の間の汚れが取れ、スムーズにデンタルフロスが入るようになります。面倒だからという理由で数日おきにすると、その分汚れが溜まり、フロスを入れるのが大変になります。毎日欠かさず、デンタルフロスを行い、習慣化しましょう。

4.まとめ

・デンタルフロスは1日1回で充分です。
・多くても1日3回までにしましょう。
・毎日行うことで、プラークが固まるのを防ぎます。
・歯ブラシの後にデンタルフロスを行うのが基本です。
・デンタルフロスは夜の寝る前に行うのが有用です。
・デンタルフロスを習慣化しましょう。

経歴

・2003年3月 日本歯科大学卒業
・日本歯科大学附属病院研修医
・2004年 開業医院勤務
・2008年 「ホワイトニング東京」勤務
・2010年 同医院理事就任
・2014年 麻布十番クレールデンタルクリニック開業 
現在に至る

執筆者:歯の教科書 編集部

執筆者:歯の教科書 編集部

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