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さまざまなセラミックの歯の値段+使用箇所で違う値段の知識

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歯の被せ物や詰め物として、質感が良く審美性が高いのがセラミック素材です。しかし、一言でセラミックといっても、素材にはさまざまな種類があり、使用箇所によっても、値段が異なってきます。

基本的には、セラミックの歯は保険の適用外となりますが、素材と使用箇所によっては保険が適用されるセラミックもあります。お値段の目安を知るとともに、歯をセラミックにするメリットなどをご紹介しましょう。

※自由診療(保険適用外)に関しては医院によって金額が異なります。詳細は医院に直接お問い合わせください。

1.種類が豊富なセラミックの歯の値段

セラミックの歯にもさまざまな種類があります。ハイブリッド・セラミック、メタルボンド・セラミック、オールセラミック、ジルコニア・セラミック、e-maxといったものが挙げられます。

また、ハイブリッド・セラミックは使用する箇所によっては保険の適用も可能です。ここでは、クラウン(被せ物)に関して、素材によるお値段の目安をご紹介しましょう。

1-1 ハイブリッドセラミック 

ハイブリッドセラミックとは、セラミックとレジン(合成樹脂)を混合した素材で、セラミックの美しさと、レジンの柔らかさを併せ持った素材です。自然の歯の色に近い一方、レジンを含むため、強度に劣り、変色することもあります。

値段 小臼歯9000円程度、大臼歯6万円程度

ハイブリッドセラミック
出典:http://www.hayakawa-dental.com/

平成26年4月より、小臼歯(4番目と5番目の歯)のクラウンにおいては、コンピュータ支援設計・製造ユニットとなるCAD/CAM装置を使用して成形したハイブリッド・セラミック素材が保険適用となっています。ただし、インレー(詰め物)では適用されません。

1-2 メタルボンドセラミック 

セラミックで外側を覆い、内側に金属を使ったものが、メタルボンド・セラミックと呼ばれる素材です。内側が金属のため、強度や耐久性が高いものですが、色合いや透明感など、審美性がやや劣ります。また、金属の溶出によって歯茎の境目が黒くなる場合もあります。

値段 8万円程度

1-3 オールセラミック 

レジンや金属を用いず、文字通りすべてがセラミックでできているものがオールセラミックです。レジンを含まないので変色せず、金属を用いないので金属アレルギーの心配もなく、歯茎の境目が黒く変色することもありません。

値段 10万円程度

また、オールセラミックには、下記のような種類があります。

■e-max

世界最先端のセラミック素材と言われているのが、e-maxです。主成分となるのはニケイ酸リチウム。セラミックは強度がある一方で、割れてしまうこともありますが、e-maxは適度な柔軟性を備え、他の歯を痛めることも少なく、体への親和性も高い素材です。

値段 10万円程度

e-max
提供:早川歯科医院

ジルコニアセラミック 

人工ダイヤモンドであるジルコニアを内側に、外側をセラミックで覆う素材となります。耐久性が高く、金属アレルギーや歯茎の境目が変色する心配もありません。

値段 13万円程度

ジルコニア
出典:http://www.hayakawa-dental.com/

2.使用箇所によっても値段が違う

歯の治療素材として優れたセラミックは、さまざまな箇所で使用可能です。インレー(詰め物)としても、被せ物(クラウン)としても使用でき、こうした使用箇所によって、値段も変わってきます。

2-1 インレー(詰め物)

インレーに、セラミック素材を使うことで、自然な歯に近く、審美性の高い仕上がりが可能です。セラミックベースのインレーとしては、主にハイブリッドセラミック、e-max、オールセラミックがあります。各素材の特徴は、第1章を御覧ください。

  • ハイブリッドセラミック・インレー 3万円程度
  • オールセラミック・インレー 4万円程度

2-2 クラウン(被せ物)

クラウンとは、歯の全体を覆う形で代用となる素材を成型および接合するものです。お値段に関しては、インレーと比較して、前歯も奥歯もおよそ2倍程度の費用となります。素材による費用の目安は、第1章でお伝えしたとおりです。

また、前歯に関しては、セラミックを付け爪のように貼り付けるラミネートベニアという治療法もあります。歯を削る量を少なく抑えて、見た目を整えることが可能で、およそ8万円程度となります。

前述したとおり、CAD/CAM装置を使用した小臼歯のハイブリッドセラミック・クラウンであれば、保険が適用され、格安に治療できることを知っておきましょう。(対応できる医院は限られていますので、行く前に問い合わせてみましょう。)

3.セラミックの6つのメリット

セラミックの歯を検討されている方は、やはり審美性が高い素材であることが、大きな検討理由となっているはずです。それも含めて、改めてセラミックのメリットについて、ご紹介しましょう。

3-1  審美性が高い

セラミックの最も大きなメリットは、やはり見た目が自然な歯に近いことです。質感や透明感など、歯の素材として秀逸です。ただし、レジンを混合したハイブリッド・セラミックは変色する可能性があります。

3-2 虫歯になりにくい

多くの虫歯は、歯の隙間部分からできやすいものです。特に、銀歯の被せ物は銀歯が劣化することによって、ベースとなる歯との間に隙間が生じ、そこから新たな虫歯ができやすくなります。その点、陶器であるセラミックは、既存の歯と密着しやすく親和性が高いため、虫歯になりにくいのです。

3-3 歯茎が変色しない

保険が適用される前歯の硬質レジン前装冠では、内部の金属が溶出して、歯茎の境目を黒く変色させる可能性があります。金属を使わないオールセラミックなどであれば、このような変色はありません。

3-4 汚れがつきにくい

銀歯と比較すると、セラミックは汚れがつきにくい素材です。銀歯には、表面に小さな傷がつきやすく、その中に除去しにくい汚れがたまります。一方、セラミックは傷がつきにくいよう、あらかじめ表面がコーティングされています。

3-5 精度が高い

銀歯は基本的に手作業の成型です。従って、歯科技工士の技術によっては、歯と金属の間に隙間が生じてしまう可能性があります。昨今のセラミックの歯は、立体画像を機械で成形するので、ぴったりと隙間なく合わせることができます。

3-6 寿命が長い

審美的にも寿命が短い金属やレジンと比較すると、セラミックが優れた素材であることが実感できます。陶器なので、素材としては変色や劣化が少なく、とても寿命が長い素材と言えます。

4.セラミックのデメリット

歯の治療素材として、非常に優れているセラミックですが、それでもデメリットはあります。一つはお値段が高い点。もう一つは損傷する場合がある点です。

4-1 費用が高い

小臼歯のハイブリッドセラミック・クラウン以外、セラミックは保険の適用外となり、自由診療となるため治療費が高額になります。しかし、その後の劣化が少なく寿命が長く、審美性が長く保たれ、二次的な虫歯のリスクなども少なくなることを考えると、費用が高い分メリットが大きいと言えます。

4-2 割れる場合もある

陶器なので、汚れにくく劣化しにくい一方、自然な歯と比べて硬度が高いため、噛み合う歯に負担がかかったり、セラミック自体が割れてしまう場合もあります。

5.まとめ

レジンや金銀パラジウム合金といった、保険適用素材は、その後の変色や金属の溶出および、新たな虫歯のリスクなどが伴います。一方、セラミックは費用がかかりますが、美しさを保ち、自然の歯との接合性が高く、非常に耐久性も高いものと言えます。費用に余裕があるなら、医師と相談しながら、さまざまなセラミック素材を吟味し、よりベストな治療ができるはずです。

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