歯茎から血が出るのは歯周病?8つの原因と出血を止める4つの対処法

歯磨き中に違和感を覚える女性
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歯を磨いていたら歯茎から血が出た、ということはありませんか?歯茎が腫れている、歯茎から血が出るなどの症状は、歯周病の可能性があります。

歯茎から血が出る場合の多くは歯周病が原因であると言われています。出血が一時的であれば、歯周病の初期状態である歯肉炎の可能性が高いと考えられます。

歯周病は、初期症状であれば毎日の歯磨きをしっかりおこなうだけでも改善できます。悪化してしまうと、歯が抜けてしまうだけでなく、肺炎やがん、脳卒中などの怖い病気につながると考えられています。

この記事では、歯茎から血が出る原因とすぐに出来る対処法について紹介しています。ぜひ参考にしてください。

この記事の目次

1.歯茎から血が出る8つの原因

1-1 歯茎からの出血は歯周病が原因かも

歯茎から血が出る原因の多くは歯周病です。
厚生労働省「平成26年患者調査の概況」によると、歯肉炎および歯周疾患の患者数は331万5000人ともいわれます。

なぜ血が出るの?

歯磨きを怠ると、汚れが歯と歯茎の間に溜まり、細菌が歯茎に侵入してこないように、白血球が集まります。
白血球が集まり歯茎が赤く腫れると、歯ブラシで擦ったときに血が出やすくなります。

歯周病の3つの段階

歯周病には、歯肉炎(初期)、歯周炎(中期)、歯槽膿漏(後期)という3つの段階があります。

初期歯周病である歯肉炎であれば、毎日の歯磨きで多くの場合は改善することができると言われています。
しかし、歯肉炎が悪化し歯周炎となり、歯槽膿漏になってしまうと、最終的には歯が抜けてしまう可能性もあります。

また、歯周病を放置し続けると、歯肉の傷から血管にばい菌が入り、血液が心臓や脳に回ると、心筋梗塞や脳卒中の危険性が出てきます。

自分の状態をセルフチェックするには「もしかして歯周病?悪化を防ぐチェック方法」を参考にしてください。

歯周病のステージイラスト

1-2 歯周病以外で血が出る7つの原因

①ホルモンバランスの変化

更年期障害や妊娠など、ホルモンバランスに変化が起こると歯茎から血が出やすくなります。
女性ホルモンは体の働きと深い関係があり、ホルモンバランスの変化で歯茎への血流が増加することがあります。

女性ホルモンが増えている時期に、歯周病の症状が出る傾向があるので、毎日の歯磨きは怠らないようにしましょう。

②歯茎を傷付ける磨き方

歯を磨く力が強すぎて、歯茎から血が出ているのかもしれません。
口内は敏感なので、歯茎が腫れていなくても、硬い歯ブラシや強すぎる力でのブラッシングは出血を引き起こします。

③薬の副作用

抗凝固剤や降圧剤などは、出血の原因となる場合があります。

降圧剤は歯茎を厚くするので、歯周ポケットが深くなることにより、汚れが取りにくくなります。
そうなると、歯茎が腫れて、出血を起こす原因になります。

また、抗凝固剤は、血の流れを良くする薬なので、出血が止まりにくくなります。

④ドライマウス

ドライマウスとは、唾液量が減少して、口内が乾燥してしまう状態のことをいいます。

唾液の分泌量が減少すると、汚れが十分に洗い流されず食べカスなどが残り、歯茎が腫れて出血を起こすきっかけになります。

ドライマウスの原因には、薬の副作用、生活習慣、ストレスなどが挙げられます。
ドライマウスを改善するには、飲んでいる薬を見直したり、よく噛んで食事したりすると良いでしょう。

⑤タバコ

タバコは毛細血管を収縮させるので、血流が悪くなり、内側の歯茎が腫れやすくなります。
歯茎が腫れている状態は、出血しやすいです。
禁煙によって改善されるでしょう。

⑥歯ぎしりや噛み合わせ

歯ぎしりがひどい、または噛み合わせが悪いと、歯が揺れて歯茎が炎症を起こします。
炎症を抑えるには、噛み合わせ治療やマウスピースなどが有効です。

⑦病気

歯茎から出血しやすくなる原因として、糖尿病や白血病などの兆候の可能性もあります。
ほとんどの場合は、歯周病が原因での出血ですが、心配であるならば、病院で検査をしましょう。

2.歯茎からの出血を止める4つの方法

2-1 研磨剤が含まれていない歯磨き粉を使用する

研磨剤が含まれていない歯磨き粉は、歯茎が腫れている、歯茎から血が出るなどの症状の人におすすめです。

ジェル状の歯磨き粉は、口内に浸透しやすく、研磨剤が含まれていないため、歯を傷つける心配がありません。

もちろん、虫歯予防にもなります。
塩酸クロルヘキシジンが高い殺菌力で口内を清潔に保ち、フッ素の力で歯をコーティングします。

泡立ちが少ないので、歯磨きもしやすいのが特徴です。
値段は1000円程度のものがあります。

歯を磨く笑顔の女性

2-2 バス法で歯を磨く

毎日の歯磨きをバス法というやり方に変えるだけで、歯肉炎が改善されることもあります。

歯ブラシは、歯に対して45度の角度にします。
小刻みに左右に振動させ、歯と歯茎の境目を優しく磨きましょう。

歯の汚れだけでなく、歯と歯茎の間(歯周ポケット)の汚れも掃除できます。
汚れが溜まると、歯茎が炎症を起こしてしまうので、汚れを残さないようにすることが重要です。

  • ■バス法のポイント
    ・歯ブラシは歯に対して45度の角度で歯と歯茎の境目に当てる(裏表ともに)
    ・振動させて歯を磨くイメージ(2~3ミリ)
    ・前歯の裏側は歯ブラシの“かかと”で磨く

2-3 歯ブラシは硬さ「ふつう」、気持ち良い力加減で

歯茎から血が出る場合は、炎症を起こしている可能性が高いので、歯ブラシの硬さと力加減を気をつけましょう。
なるべく刺激しないためには、毛先の硬さは「ふつう」の歯ブラシがおすすめです。

歯茎のマッサージをするつもりで、気持ち良いと感じる程度の力加減で磨きます。

硬い歯ブラシでゴシゴシと磨くと、痛みが伴い、出血もひどくなります。
軟らかい歯ブラシで磨くと、力を入れ過ぎてしまう傾向があります。

箒で掃き掃除をするとき床へ押しつけずに穂先を使うのと同じで、歯ブラシも毛先を使って磨くのが効率的です。
2~3週間程度続ければ変化を実感できるようになるでしょう。

2-4 デンタルフロスで落としにくい汚れを取り除く

歯と歯の間は汚れが溜まりやすく、歯ブラシだけでは落としづらいので、デンタルフロスを使うのがおすすめです。
無理に歯茎に入れると、出血することがあるので注意しましょう。

デンタルフロスの使い方に関しては「初めて使う方は必ず見て下さい、デンタルフロスの正しい使い方」を参考にしてください。

3.歯医者さんでの歯周病治療

3-1 軽度の場合

保険内でのクリーニング

歯周病を治療するには、口内を清潔に保つ事が必要です。
歯医者さんでクリーニングをすることによって、歯に付着した歯石を除去する事が出来ます。

保険内のクリーニングであれば、平均3~4回程度通うことが多いです。
費用目安は3000円程度になります。

自由診療のPMTC

クリーニングで、自由診療のPMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning)という施術があります。
歯科衛生士が、特別な機器を使って歯のクリーニングをおこないます。

歯を綺麗にするだけでなく、虫歯や歯周病、口臭予防も期待できます。

歯医者さんによっては、粒子が細かいパウダーを吹き付けて、こびりついてしまったバイオフィルム(ばい菌のかたまり)を落としていきます。
粒子の大きい研磨剤よりも歯を傷つけにくいと言われています。

自由診療なので歯医者さんによって費用に違いがあり、目安は5000~20000円程度になります。

クリーニングの費用に関して詳しくは「歯とお口の健康を守る歯石除去の費用、実は意外と安かった!」を参考にしてください。

歯科衛生士の歯周病治療を受ける女性患者

3-2 歯周病が中度~重度の場合

SRP(スケーリング・ルートプレーニング)

スケーリングが歯の表面に対する歯石取りであることに対し、SRPでは、歯の歯根面、つまり歯茎に覆われた歯周ポケット内部の歯石を取り除くクリーニング方法です。

スケーリングやSRPはともに保険診療でおこなうことができる施術ですが、SRPは中度歯周病の方が対象になります。

歯根に歯石が付着していると、その上から歯垢が付着することで歯周ポケットの深さが改善しません。
そのため専用の器具で歯根についた歯石を取り除く必要があります。

検査を含め数回に分けて処置していくため、通院回数は6回程度のことが多いです。
費用は、歯の位置にもよりますが、3割負担の場合1本200円程度になります。

歯周外科治療(フラップ手術)

歯周病の外科治療(フラップ手術)とは、歯茎の入り口から取ることができないほど奥の方に付着した歯石を、麻酔をして歯茎を開き、取り除く方法です。

手術時間は約1時間半程度になり、術後には感染予防のための抗生物質や、痛みを抑えるための痛み止めが処方されます。

4.まとめ

一時的に血が出たのであれば、初期状態の歯肉炎の可能性が高いので、毎日の歯ブラシを丁寧におこない、改善を目指しましょう。

しかし、頻繁に出血が起きる、歯がぐらぐらするなどの場合は、症状が悪化していることが考えられます。
できるだけ早めに歯医者さんを受診することをおすすめします。

歯茎からの出血に関して、歯医者さんの回答も参考にしてみてください。

『歯茎から血の回答を見る』

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執筆者:歯の教科書 編集部

執筆者:歯の教科書 編集部

歯の教科書では、読者の方々のお口・歯に関するお悩み解決をサポートするべく、各お悩みに関する症状・原因・治療内容などのお役立ち情報を掲載。お悩み解決コラムの全記事を歯科医師が監修しています。

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