奥歯の歯茎が痛いときの対処法3つ!考えられる原因と治療法も知っておこう

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奥歯の歯茎が急に痛んだ経験はありませんか?奥歯の下の歯茎が痛む原因は、いくつか考えられます。
また、奥歯に痛みがあるために、肩こりや耳の痛みに発展することもあります。この記事では、すぐにできる応急処置や、痛みの原因、歯医者さんでの治療法などを紹介します。

◆目次
1.奥歯の歯茎の痛みを軽減させる3つの対策法
2.奥歯の歯茎が痛い原因
3.歯医者さんで行う治療法
4.奥歯の痛みが原因で全身に感じる症状
5.まとめ

1.奥歯の歯茎の痛みを軽減させる3つの対策法

痛みの原因が虫歯や歯周病であれば、応急処置で痛みを軽減することができます。

1-1.歯茎を冷やす

歯痛の原因が虫歯であれば、その発生源となっている部分を冷やすことで、痛みを改善できます。
冷たい水を口に含んだり、保冷材を虫歯周辺に当てたりして、患部を冷やしましょう。
冷やしすぎは循環障害を起こしやすいため、水で絞ったタオル位で冷やすのが良いでしょう。

ただし、歯周病や知覚過敏が原因で痛む場合には、冷やすと逆効果になることがあります。

1-2.歯茎をやらわい歯ブラシで磨く

歯周病が原因で痛みがある場合には、柔らかめの歯ブラシで口内を清掃しましょう。

歯周病の原因は歯垢(プラーク)です。
歯垢を除去することで、痛みが軽減できます。

1-3.痛み止めの薬を飲む

痛みをすぐに鎮めたい場合、鎮痛剤である「ロキソニン」の服用をおすすめします。
歯茎が炎症を起こしている場合は、歯医者さんで抗生物質を処方してもらいましょう。

虫歯や歯周病、歯肉炎など、幅広い原因に対して痛みの軽減が見込めます。
しかし、痛み止めの服用で痛みをごまかし続けることは、よくありません。
歯医者さんを受診し、痛みの原因を治療してもらうことが大切です。

奥歯の歯茎が痛くて痛み止めを飲む女性の写真

2.奥歯の歯茎が痛い原因

奥歯の歯茎が腫れて痛む場合、歯磨きするときに頻繁に出血するようなら、まずは歯周病を疑ってみてください。

特に、奥歯は噛む力が大きいので、歯周病の進行も速くなります。
歯周病の根本原因は歯垢ですが、食いしばりや歯ぎしり、ストレスでも悪化します。
歯茎の腫れは、疲れているときや、身体の抵抗力が弱っているときに、出やすい症状です。

2-1.歯周病が原因による痛み

歯周病の原因は歯垢ですが、歯垢は放置しておくと歯石になります。
歯垢や歯石は歯周病菌の住処となるため、増えすぎた細菌が歯周病を引き起こします。
しかし、歯石は自分では取る事ができません。
そのままにしておくと、歯茎の内側に歯石が溜まってしまい、歯周病が進行した結果、最終的には歯を支える骨を溶かしてしまいます。

歯垢や歯石以外に歯周病を悪化させる要因は、以下のものが知られています。

・歯に合っていないブリッジ、入れ歯
・不規則な食生活
・喫煙
・食いしばりや歯ぎしり
・ストレス
・糖尿病やホルモン異常といった全身疾患

休日にストレス解消を行い、歯磨きの徹底、デンタルフロスや糸ようじを使用する習慣を作ることで、歯周病を予防することができます。

2-2.歯周病以外の原因による痛み

奥歯の歯茎が痛くなるのは、歯茎が腫れて炎症を起こしているためです。
歯茎が腫れてしまうのは、歯周病以外の原因も考えられます。

親知らずが原因の場合

親知らずが生えてくると、噛み合わせるときに反対側の歯肉に当たってしまい、歯で歯茎を噛んでしまうことがあります。
そのため、歯肉が傷つき、痛みが出ます。

年齢的に若い方(20代)なら、このケースが多いようです。

歯の根の先に膿が溜まっている場合

歯の根の先に膿が溜まる病気「歯根嚢胞(しこんのうほう)」は、症状が全くないまま進行してしまうことが多くあります。
そのため、痛みに気付く頃には、かなり膿の袋が大きくなっている恐れがあります。
痛みは、やがて顎全体に広がっていきます。

歯根嚢胞のせいで顎が痛み出す女性の写真

銀歯の下で虫歯が進行している場合

奥歯の被せ物に銀歯を使用した治療をおこなった人が、該当する痛みです。
銀歯の下に広がっている虫歯は見えないので、気がつかないうちに虫歯が進行してしまうケースも少なくありません。

銀歯は劣化しやすいため、歯と銀歯の隙間から虫歯になりやすい素材です。
虫歯が神経まで達するほど悪化すると、痛みが増します。

3.歯医者さんで行う治療法

奥歯に痛みが出ると、顎全体にも痛みが広がってしまうことがあります。
これは放散痛(ほうさんつう)といって、痛みの原因がある場所と離れたところに痛みが出るためです。

例えば、上の奥歯に大きな虫歯があるのに、健康な下の奥歯も痛いと感じる場合があります。
放散痛が起こっていると、どこに痛みの原因があるかわかりにくいので、歯医者さんでレントゲンを撮るときは歯全体を撮影します。
レントゲンを撮れば、どこに原因があり、どの奥歯を治療すればいいかがわかります。

3-1.歯周病

歯周病は重症になると、外科的な処置をとったり、歯を抜いたりしなければならなくなります。
歯石が蓄積しないようにするために、できれば一年で3回は、歯医者さんでクリーニングを受けることをおすすめします。
歯石は歯磨きでは取ることができないため、歯医者さんで除去してもらいましょう。

3-2.親知らず

親知らずが原因で痛みが出ているようなら、多くの場合、抜歯することになります。
表面麻酔や部分麻酔をおこない、痛みの少ない方法で抜歯できる歯医者さんが増えています。

親知らずの抜歯準備をする歯医者さんの写真

3-3.銀歯の下の虫歯

銀歯を取り外し、発生している虫歯の治療をおこないます。
虫歯の進行度によっては、根の治療や抜歯の検討が必要になる場合もあります。

新しい詰め物や被せ物をすれば治療が完了するなら、歯医者さんと相談して被せる素材を選びましょう。
歯の型どりをしたのち、装着して治療は終了します。

3-4.歯医者さんで指導してもらえるトラブル予防方法

歯医者さんでは、歯ブラシやデンタルフロスの正しい使い方、正しい歯磨きの仕方を教えてもらうことができます。
正しいケア方法が身につけば、虫歯や歯周病が発生しにくい口内環境を作ることが可能です。

また、歯医者さんで定期健診をすることもおすすめします。
特に、歯周病は症状がないまま進行するので、自分ではなかなか気づくことができません。
虫歯も、初期段階であれば、ほとんど痛みを感じることなく治療をすることができます。
口内リスクの早期発見するためにも、歯医者さんに通う習慣をつけましょう。

4.奥歯の痛みが原因で全身に感じる症状

奥歯が痛むのと同時に、身体にも痛みが生じる場合もあります。
歯と身体は関係ないと思われがちですが、神経でつながっているため、互いに影響し合います。

4-1.急に肩が凝るようになった

奥歯が痛むと、できるだけ痛みが起きないように、噛み合わせや噛み方を変えることがあります。
痛みを感じる側で噛まないようにしたり、しっかりと噛めなかったりすると、噛み合わせが変化しやすくなります。
奥歯の痛みのせいで噛み合わせが崩れると、肩こりにつながります。

顎や首、肩は筋肉でつながっています。
噛み合わせの変化が、不自然な筋肉の緊張として残るようになるためです。

4-2.耳が痛い

軽い虫歯や、歯肉炎による歯茎の腫れで耳が痛むようなことはあまりありませんが、抜歯が必要な程の虫歯があると、耳にも痛みが出てきます。

深刻な虫歯を放置すると、歯根の先端に膿瘍(膿が溜まること)を形成する恐れがあります。
奥歯の根に急速に膿が溜まることで、炎症が周囲に広がり、最終的に耳に痛みを感じると考えられています。

歯根嚢胞が原因で耳が痛くなる女性の写真

4-3.風邪っぽい

風邪は全身に症状が出るウィルス疾患で、発症すると免疫力が低下します。
身体が弱ると血流が悪くなるため、虫歯でもないのに歯痛を引き起こすことがあります。
奥歯の痛みがひどくても、風邪が治れば、歯痛も自然に治ることがほとんどです。
風邪が原因で奥歯が痛む場合の多くは、上顎の奥歯に痛みを感じるようです。

しかし、風邪が治っても奥歯の痛みがそのまま残る場合には、やはり虫歯やその他の原因を考える必要があります。
歯医者さんを受診し、適切な治療を受けてください。

5.まとめ

前歯とは異なり、奥歯は痛みの原因を見つけるのが難しい部分です。
痛みが続く場合は、必ず歯医者さんを受診するようにしてください。
痛みの原因を自己判断せず、歯医者さんに診断してもらうことで、適切な治療を受けることが大切です。

QAサイトで奥歯の痛みについて質問している方がいます。歯科医師からの回答も参考にしてください。
『奥歯の痛み』に関して、歯医者さんの回答を見る

執筆者:歯の教科書 編集部

執筆者:歯の教科書 編集部

歯の教科書では、読者の方々のお口・歯に関するお悩み解決をサポートするべく、各お悩みに関する症状・原因・治療内容などのお役立ち情報を掲載。お悩み解決コラムの全記事を歯科医師が監修しています。

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