矯正

“見えない”裏側矯正の費用の知識と目安、各種類の特徴

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皆に気づかれずにキレイな歯並びを手に入れたい…そんな願いを叶えてくれるのが裏側矯正です。裏側矯正(舌側矯正)とは、矯正装置(ブラケット)を歯の表側にではなく、歯の裏側(舌側)に装着してワイヤーで矯正する「見えない矯正」治療です。

見た目が気にならず、他の人に知られることなく矯正治療が行え、美しい歯並びになれると人気の裏側矯正ですが、高度で精密な技術が必要とされ、費用も表側矯正より割高となります。

ここでは、裏側矯正にかかる費用の目安・裏側矯正の各種装置を紹介していきます。表側矯正と比較してどのように違うのか、裏側矯正装置にはどんな種類がありそれぞれどんな特徴があるのか、裏側矯正を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

1.裏側矯正の費用についての知識と目安

キレイな歯並びを手に入れる矯正法は、裏側・表側を含め全部で9つあります。そして、歯並びを矯正する方法の中で表側矯正(ブラケット矯正)に次いでよく知られているのが、裏側矯正(舌側矯正または舌側ブラケット矯正)です。

この章では、裏側矯正の費用についての知識と目安について紹介していきます。矯正治療は美しい歯並びを手に入れるための大切な自己投資です。「費用」「治療期間」「メリット」など矯正治療の基礎や周辺知識を得ることで、具体的にポジティブなイメージがつかみやすくなるでしょう。

1-1 裏側矯正は健康保険が適用されない

一般的な矯正治療、歯並びの矯正には健康保険が適用されません。裏側・表側にかかわらず「自費治療」「自由診療」となります。必然的に費用が高額となりますが、一般的に裏側矯正は表側矯正と比較して費用が高めであるといえます。

なぜなら、裏側では歯面の形態にかなりの個人差があるため、矯正装置(ブラケット)一つひとつを個々の歯にカスタマイズしなければならないからです。

1-2 保険が適用される条件

条件によりますが、矯正治療で健康保険が適用となるケースもあります。「先天的な咬合機能異常(口蓋裂や口唇裂など23疾患)」と「外科的手術が必要と診断された顎変形症(がくへんけいしょう)」の場合です。

保険の適用には、大学病院など設備の整った特定医療機関での外科手術と、顎口腔機能診断施設に指定されている医院での矯正治療が条件となります。指定外の施設にて顎変形症の矯正治療を行う場合は、自費診療となります。

1-3 一般的に表側矯正よりも費用が高い

医療機関や症状によって費用は異なりますが、表側矯正では2年半〜3年程度の治療期間での費用が80万円程度であるのに対し、裏側矯正では3年程度の治療期間で費用はおよそ120万円かかります。

1-4  費用の基本的な内訳

①初診料、②検査・診断料、③装置装着料、④治療費(チェック料)、⑤保定装置料、⑥保定観察料というのが、矯正治療費用の内訳となります。目安としては以下の通りです。

①初診相談料      2,000円〜5,000円位 ※無料の場合もあります。

②検査・診断料   25,000円〜50,000円位

③〜⑥の合計は裏側矯正で100〜150万円位です。

※③~⑥については、医院によって支払い方法が異なります。各段階ごとの支払いであったり、総費用一括での支払い、総費用分割での支払いの場合などがありますので、事前に必ず確認しておきましょう。できれば複数の医院に相談し、ご自身が納得できる矯正法での治療に臨みましょう。

2.裏側矯正のメリット・デメリット

裏側矯正が表側矯正に比べて一般的に費用が高いといわれていますが、裏側矯正の最大のポイントは「見えない矯正」だということです。裏側矯正(舌側矯正)のさまざまなメリット・デメリットを知っておくことで、ご自身に合った治療法かどうか、選択の参考にすることができます。

2-1 メリット

装置が見えない

接客業や営業職など、目立つ矯正装置を付けられない方には最大級のメリット。大切な日のためにブライダル矯正として選ぶこともできます。

虫歯になりにくい

磨きにくい裏側に装着しているのにもかかわらず、意外にも裏側矯正(舌側矯正)は虫歯になりにくいというメリットがあります。歯の裏側で常に装置が唾液で洗浄され、虫歯のリスクが少ないというのがその理由です。もちろん虫歯にならないわけではありませんので、ブラッシングによる清掃を欠かさず行いましょう。

歯の表面に傷がつかない

ブラケットを歯に装着する時、場合によってはエナメル質の光沢が減るというダメージを生じることがあります。裏側矯正であれば、見えない部分のエナメル質なので、表側には影響がでないというメリットがあります。

2-2 デメリット

装置の違和感

裏側矯正装置を付けた当初、口内炎や舌に当たる違和感に悩まされる方が多いようです。最新の裏側矯正治療では3章で紹介するように、違和感をかなりの割合で軽減できる装置が開発されてきています。

発音しづらい

裏側に矯正装置を付けた直後、若干舌足らずな発音傾向となります。アナウンサーなどの職業の方にはデメリットですが、ほとんどの場合1〜2ヶ月で発音の仕方に慣れることができるでしょう。

表側矯正より費用がかかる

一般的に裏側矯正では表側矯正の1.2〜1.4倍の費用がかかります。矯正装置がオーダーメイドであることや、技術料の高さがその理由ですが、なにより「見えない矯正」であるメリットを鑑みて、じっくり検討しましょう。

治療期間が長くなる傾向がある

表側矯正の治療期間が2年半〜3年位であるのに対して、裏側矯正では3年程度となります。

3.裏側矯正の各種類の特徴

裏側矯正の最新情報も含め、矯正歯科にて選択できる主な裏側矯正装置それぞれの特徴を説明します。ご自身にとって最適な裏側矯正を選択する参考にしてみてください。

3-1 Kurz7th(カーツ)

「Kurz7th」は、一番ポピュラーで伝統的な裏側矯正(舌側矯正)装置です。20年ほど前にアメリカの矯正歯科専門医Dr.Kurzが開発、その後改良が重ねられ、現在は第7世代のタイプが使用されています。装置は大きめですが、効果的に歯を動かすことができる構造です。

3-2 STb

「STb(Scuzzo.Takemoto.bracket)」は、従来の裏側矯正装置であるKurz7hと比較して約半分の大きさと厚みを実現しており、舌への違和感が減少しました。外からは見えない裏側矯正(舌側矯正)装置であることに加え、発音しづらい・食べにくいなどの障害が比較的少ないメリットがあります。

3-3 クリッピーL

「クリッピーL」は従来の裏側矯正装置に比べ、ブラケットが舌や頬の内側と接触する際に痛み抑えることができます。ブラケット自体にアーチワイヤーを留める構造を組み込んでいるので、アーチワイヤーの滑りが良く、従来の裏側矯正装置であるKurz7thよりも弱い力で歯を動かし、痛みを軽減しつつ、治療期間も短縮することができるというメリットがあります。

4.まとめ

裏側矯正の治療期間は約3年です。その間、歯科医院とは長くお付き合いをすることになります。臨床体験が豊富で信頼できる矯正歯科に相談し、治療前に治療計画と治療完了までのトータルな費用をしっかり把握し、ご自身が納得した上で治療を進めてもらいましょう。

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