虫歯

子供の乳歯が虫歯になった時に知っておいて欲しい8つのこと

乳歯の虫歯のアイキャッチ

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子供の乳歯に虫歯ができてしまった。食後の歯磨きは欠かさずやっていて、仕上げの歯磨きもきちんとしている、どうして乳歯に虫歯ができたのか? 気になりますよね。乳歯は永久歯に比べて虫歯になりやすく、早く進行するものです。

今回は乳歯が虫歯になるメカニズムや乳歯が虫歯になりやすい理由の他、虫歯の治療方法や治療の流れ、これから虫歯をつくらないための予防方法、子供の歯に関する疑問についてもこの記事でお答えします。参考にしてみて下さい。

1.乳歯の虫歯が見つかったら歯医者さんに行く

乳歯は生えた瞬間から虫歯になる危険性があります。乳歯は永久歯と比べると歯質が弱く、厚さも2分の1程度しかありません。そのため、虫歯の進行が早く広い範囲に広がります。
乳歯の虫歯を見つけたら早めに治療しましょう。そのままにしていると、歯肉内で成長を続けている永久歯に悪い影響を及ぼすこともあります。そこで乳歯の虫歯の見つけ方やどんな場所にできるかを紹介します。

2.乳歯の虫歯の特徴や虫歯ができやすい場所

乳歯の虫歯の特徴や虫歯ができやすい場所について紹介します。これを参考に虫歯があるか確認してみて下さい。虫歯を見つけても本当に虫歯かどうかの判断がしづらいので、怪しいと思った場合は歯医者さんに行きましょう。

2-1 白い初期虫歯に注意

虫歯は、初期段階では白いものもあります。悪化してくると黒く変色していくのですが、乳歯はやわらかいため、進行も早くなります。一般の人ではなかなか虫歯に気づきにくいものです。定期的に歯医者さんで検診を受け、なるべく早い段階で処置ができるようにしましょう。

2-2 歯の間に乳歯の虫歯はできやすい

乳歯の虫歯は歯の間にできやすいです。特に奥歯の歯の間は気をつけましょう。仕上げの歯磨きなどで異変がないかよく見てあげて下さい。

乳歯の虫歯は進行しても気づくのが遅れ、突然穴が開いてしまうことがあります。歯の間はデンタルフロスを使わないと汚れが残ってしまいます。デンタルフロスをしているときに、引っ掛かりがあるようなら虫歯の可能性があります。その場合は早めに歯医者さんで確認しましょう。

2-3 上顎の前歯の間に乳歯の虫歯はできやすい

上顎の前歯の間は、飲み物が原因で虫歯になることが多いです。哺乳瓶で長くミルクやスポーツドリンクなどを与え続けると、上の前歯にまず糖分に触れるので、虫歯が出来やすいのだと考えられています。

2-4 歯と歯茎の間に乳歯の虫歯はできやすい

子供の歯茎は柔らかく、歯ブラシが強く当たると痛がります。歯磨きの仕上げの時に子供が嫌がり、歯と歯茎の境目をしっかりと磨けない時に初期虫歯が始まってきます。虫歯の色は透明感のない白色で、歯茎に帯状になって見えてきます。注意して見るようにして下さい。

3.症状別、乳歯の虫歯の治療方法

3-1 初期虫歯の治療

乳歯の初期虫歯の色は白くにごっている事が多いです。この段階では歯を削る治療はせずに、フッ素を塗って歯を強くすることによって歯にカルシウムを取り込み、初期虫歯の状態から回復させる事が出来る可能性もあります。

虫歯の原因となる食事の習慣や歯磨きのやり方を変え、定期的にフッ素を塗り続けると元の歯に戻ってきます。虫歯が進行していた場合は、虫歯をとってからプラスチックで詰める治療をします。

3-2 神経まで広がった虫歯の治療

乳歯の虫歯は進行が早いので神経まで広がることがあります。乳歯の虫歯が神経まで広がると神経をとったり、切断したりする必要が出てきます。乳歯にとって神経は永久歯との生えかわりにとても大切なものです。

しかし、神経まで虫歯菌が入ってしまったら、根の先に膿をため永久歯を変色させたり、歯並びを悪くしたりするので根の治療をします。また、神経がない乳歯は永久歯との交換の際うまく抜けないことがあります。永久歯の邪魔をするようであれば抜歯することになります。

3-3 子供が治療を嫌がる場合

子供が歯医者さんの治療を嫌がったり、治療に対する恐怖心が強くどうしても治療できない場合は、定期的に濃度の濃いフッ素を塗って虫歯の進行を抑えます。

虫歯はそのまま再石灰化し、治療をせずに済む場合もあれば、柔らかかった虫歯が硬くなり、虫歯を取っても痛くなくなることもあります。ただ、虫歯の進行があまりにも広範囲に広がってしまった場合はどうしても治療が必要なため、全身麻酔を使って治療を行うこともあります。

4.虫歯は治るものではなく削るもの

よく病気が治癒するといいます。治癒とは、体が元どおりに治るという事です。しかし、虫歯の場合、決して元どおりに治ることはありません。

歯医者さんは虫歯になった部分をきれいに除去して、人工物を詰めたり、被せたりして治療を行っています。当然、治療した歯は、元の健康な歯に比べれば弱いのです。

お子さんの歯を虫歯にしてしまった原因を、かかりつけの歯医者さんと共に考え、お子さんのお口をとりまく生活環境を改善していかないと、せっかく治療した歯もまた虫歯になってしまう可能性があります。

「虫歯を治した歯は、もう虫歯にかからない」と、決して安心してはいけません。もう一度、虫歯にしてしまった歯は元通りには戻らない、ということを肝に銘じてください。

5.虫歯が多い場合は定期健診に行く

虫歯が多い場合は歯医者さんの定期健診に行きましょう。乳歯で虫歯が多発している子は治療しないでいると、生え変わった永久歯も結局は虫歯になってしまいます。

なぜなら、虫歯になる原因は歯や歯磨きの仕方だけに問題があるのではなく、その子の唾液の性質も大きく関係しています。虫歯の乳歯が抜けて生え変わったとしても、唾液の性質や口腔内の環境が同じであれば、それを改善しない限り永久歯もまた同じように虫歯になります。

唾液の検査をすると、虫歯になりやすい環境かどうかが一目で分かります。甘いものが好きなのかどうか、ということまで分かります。

虫歯の原因は人によって違うので、虫歯ができてしまう場合は歯医者さんに行くことをオススメします。唾液検査の数値を見ながら、お口の中を虫歯にならない環境にしていきましょう。

6.乳歯の虫歯の原因

乳歯の虫歯の原因

乳歯の虫歯は主に糖分や汚れが原因になります。牛乳や粉ミルクや母乳、炭酸飲料、その他の甘い飲み物に糖分は含まれます。この糖分に乳歯が長時間さらされると、口内にある細菌が飲み物や食べ物に含まれる糖分を利用し、歯を攻撃する酸を作り出します。

何度も攻撃を受けることにより虫歯はできます。歯の表面は体の中で一番硬いエナメル質でおおわれていますが、乳歯はもともと永久歯よりもエナメル質が薄く、厚さは永久歯も2分の1程度しかありません。

そのため、虫歯になって歯が溶け始めると、比較的早く虫歯が神経まで進んでしまいます。普段、お口の中では食事の度に歯が溶ける(脱灰)と溶けた歯を戻す(再石灰化)を繰り返しています。

虫歯がエナメル質内であれば再石灰化で治る可能性があります。しかし、その下の柔らかい象牙質まで入ると虫歯は一気に広がってしまいます。

痛みがあっても気付きにくいため、虫歯が進行してしまう

子供はまだ痛みの感覚が発達していないため、痛みがあっても気付きにくいので虫歯が大きく進行してしまうことが多いのです。虫歯の痛みで感じるよりも、虫歯で穴が開いて、そこに食べカスが詰まって歯茎が腫れて痛い場合が多いのです。

痛みは出たり、引いたりしますので、子供が痛いと言っても、次の日には治ってしまい、見過ごされてしまうことがあります。なので、仕上げの歯磨きをする際などに、お子様さんの歯をよく観察して下さい。

7.自宅で行う虫歯の予防方法

7-1 歯磨き

子供の食事は回数が多いので、まめにお掃除をしてあげる事が大切です。特に、虫歯になりやすい噛む面の溝、歯と歯茎の間を注意してあげてください。

特に寝る前には、しっかり仕上げの歯磨きを行ってください。寝ている間は唾液の分泌が少ないため、口の中に細菌が増えやすい状態になります。

7-2 デンタルフロスを使いましょう

奥歯や上の前歯の間は虫歯になりやすい場所です。ここはデンタルフロスでなければ、なかなか汚れをとることができません。寝る前に一度デンタルフロスを通してあげてください。

8.歯医者で行う予防方法

8-1 フッ素を塗る

歯医者さんでは普段歯磨きやデンタルフロスでは落としきれない汚れや、歯石をきれいにクリーニングします。きれいになった状態で普段のフッ素より高濃度のものを歯に取り込ませ、エナメル質の表面を強くします。乳歯のフッ素塗布は3ヶ月おきに行うと効果的です。

8-2 シーラント

シーラントとは、奥歯の噛む面の溝の部分にプラスチックを埋め込んでその溝からできる虫歯を予防する方法です。保険治療で行えることが多いです。シーラントをすることによって乳歯の溝からの虫歯を予防できます。

シーラント

8-3 唾液検査

唾液検査をすることによって何を改善すれば虫歯にならないか、あらかじめ知ることができます。唾液検査では虫歯菌の量、唾液量、プラーク量、食事回数などを調べ、虫歯のなりやすさを測定し、個人個人に対する予防プログラムを作り、乳歯の虫歯を防いでいきます。

9.まとめ

乳歯の虫歯は進行が早く広がりやすいので、できてからでは遅くなってしまうことが多いです。虫歯を発見したら歯医者さんに行き、虫歯の原因を調べ治療をしましょう。子供の時から虫歯になりにくい口内環境を作ることが、大人になってからも健康な歯を保つために大切なことです。

10.歯科医師の見解をみてみる

乳歯の虫歯について、実際に歯科医師にもインタビューして見解を掲載しております。医師の意見も是非参考にしてみてください。

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