【歯科医師監修】歯周病予防のためのケア方法を解説

    【歯科医師監修】歯周病予防のためのケア方法を解説

    歯周病は、最悪の場合には歯が抜け落ちてしまうこともあるおそろしい病気です。歯周病になっても初期のうちには自覚症状がほとんどないので、気づいたときには進行しているケースが多いのも問題です。また、歯周病が重症化してしまうと、治療を受けたとしても完全には治しきることは難しくなることが多いです。

    歯周病にならないためには、予防が大切です。すぐにでも実践できる、自宅や歯医者さんで行う歯周病予防の方法をまとめたので、ぜひ参考にしてみてください。

    この記事の目次

    自宅でできる歯周病予防

    まずは、自宅ですぐに実践できる歯周病予防法をご紹介します。

    毎日の歯磨きをていねいに行う

    歯周病を防ぐためには、歯周病菌のかたまりであるプラーク(歯垢)を取り除くのが基本です。毎日の歯みがきを丁寧に行い、プラークがたまらないように気をつけましょう。

    歯みがきは毎食後に行うのが理想ですが、仕事などの都合で難しい人もいるでしょう。そのような場合でも最低でも1日に1回はしっかりと時間をかけて歯をみがいてください。寝ている間に菌が繁殖するので、就寝前の歯みがきは特に大切です。丁寧に時間をかけて行いましょう。

    歯間ブラシやデンタルフロスを活用

    歯の表面だけでなく、歯と歯茎の境目や歯と歯の間など歯ブラシの毛先が届きにくいところの汚れもしっかりと取り除くことが大切です。歯間ブラシやデンタルフロスなどを使って、プラークを残さないようにしましょう。

    ブラッシングのポイント

    歯周病予防に大切なのは、正しいブラッシングです。歯茎にブラシを45度の角度で当てて、やさしく丁寧にブラッシングするようにしましょう。

    また、炎症を抑える作用や殺菌作用のある成分が入っている歯みがき粉が市販されていますが、必ずしもこのような歯みがき粉を使う必要はありません。歯みがき粉は補助的に使用する程度のものだと認識しておきましょう。

    食生活の改善

    歯周病予防には食事の仕方を見直す必要があります。食事をする際には、食べ物をよく噛みましょう。しっかりとかむと唾液が分泌されます。唾液には口の中の汚れを洗い流す働きがあるので、歯周病菌がつくのを防ぐことができるのです。また、唾液には歯周病菌の活動をおさえる働きもあるので食べ物はよくかむ習慣をつけておきましょう。

    また、栄養バランスのとれた食事内容も欠かせません。必要な栄養をしっかり摂取して、免疫力を高めておきましょう。歯垢ができやすい甘いものの食べ過ぎにも注意してください。

    生活習慣の改善

    日々の生活習慣を見直すことも、歯周病予防には大切です。

    タバコを吸わない

    タバコに含まれるニコチンや一酸化炭素は歯茎の血行を悪くするので、喫煙をすると歯周病菌へ抵抗する力が弱まります。歯周病の進行も早くなりますし、タールがヤニとして歯につくと歯垢がつきやすくなるので歯周病予防のためにも禁煙したほうがいいでしょう。

    ストレス管理

    ストレスが歯周病を引き起こすこともわかっています。日ごろから趣味を楽しんだり、適度な運動をしたりしてストレスをためこまないようにしましょう。入浴でゆっくりと体の疲れをとって血行をよくするのもおすすめです。規則正しい生活を心がけ、睡眠時間も十分にとれるようにしておきましょう。

    口呼吸をやめる

    口呼吸をしている人は意識して鼻呼吸をするようにしてください。口で呼吸をしていると口の中が乾燥して歯周病菌が繁殖しやすくなります。

    歯科医院でできる歯周病予防

    つぎに、歯科医院でできる歯周病予防法をご紹介します。

    歯のクリーニング

    歯と歯茎の間の歯石は自分ではきれいに取り除くことができません。定期的に歯医者さんに行き、歯のクリーニングを受けるなどケアをしてもらいましょう。どんなに毎日の歯みがきをしっかりと丁寧にしたとしても、どうしてもみがき残してしまうものだと考えておいたほうがいいでしょう。

    プラークがたまって歯石になってしまうと、歯ブラシでは落とせません。歯医者さんの専用器具で除去してもらうしかないのです。自分の歯磨きだけを過信せずに、最低でも1年に1度は歯医者さんに行って口の中をきれいにしてもらうことをおすすめします。

    歯周ポケット検査

    歯科医院では、歯周ポケットの深さを専用の器具を使って調べることができます。

    歯周ポケットの深さが1~2mmであれば健康な歯茎であると考えられますが、3~4mmになり出血があると初期の歯周病となります。さらに深く5~6mmになり出血があると中期の歯周病といわれ、歯茎の腫れが自覚できるほどになります。歯周ポケットの深さが6mm以上になり出血があると重度の歯周病ですから、歯茎から膿(うみ)がでたり歯がグラついたりするようになってきます。

    歯周ポケットが深くなっていないか、こまめにチェックしてもらうといいでしょう。

    まとめ

    歯周病予防の基本は、プラーク(歯垢)の除去です。歯周病菌の温床となるプラーク(歯垢)や歯石はしっかりと取り除いておきましょう。毎日の歯みがきは時間をかけて、ていねいに磨くようにしましょう。特に、歯と歯の間や歯と歯肉の境目など、見落としがちな場所を忘れないでください。

    ただし、自己流のケアや力の入れすぎなどは厳禁。自分ではきちんと歯をみがいているつもりでもみがき残しはほぼあるものと考え、歯医者さんで正しい歯磨きの方法を教わりましょう。また、あわせて歯のクリーニングを受けることもおすすめします。

    鄭 尚賢顧問監修

    1999年 渋谷教育学園幕張高等学校 卒業
    2005年 東京歯科大学 卒業
    2005年 ドルフィン歯科(千葉県佐倉市) 勤務
    スウェーデンデンタルセンター(東京都千代田区) 勤務
    2007年 駿河台下デンタルオフィス 開業(東京都千代田区)
    2008年 アイボリー歯科クリニック 開業(東京都八王子市)
    2010年 医療法人社団パーフェクトスマイル 設立
    2014年 三鷹駅前デンタルオフィス 開業(東京都三鷹市)
    2016年 荻窪駅前デンタルオフィス 開業(東京都杉並区)
    2018年 吉祥寺デンタルオフィス 開業(東京都武蔵野市)

    執筆者:歯の教科書 編集部

    執筆者:歯の教科書 編集部

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