口内炎を病院で治療するメリットとは?治療法や費用も解説

    口内炎を病院で治療するメリットとは?治療法や費用も解説

    口内炎は悪化すると患部に触れるだけで強い痛みを感じ、食事など日常生活も困難になってしまう厄介な症状です。市販の口内炎治療薬を使用するのもおすすめですが、痛みを我慢して自然治癒を待つよりも病院ですぐに治療した方が様々なメリットがあります。

    この記事では 病院で治療するメリットや治療法、治療費なども詳しく解説していきます。

    この記事の目次

    口内炎は何科を受診する?

    口内炎は主に「歯科口腔外科」で治療を受けることができます。歯医者さんによっては歯科口腔外科を設けていないところもあるので受診する前に医院へ確認してみましょう。

     

    口内炎を病院で治療する3つのメリット

    レーザー治療が受けられる

    歯科口腔外科での口内炎治療は主にレーザー機器を使用した治療になります。レーザー治療は痛みが少なく、患部を焼き塞ぐことができるので治療後すぐに痛みが引く患者さんがほとんどです。

    また、レーザーを照射することで組織が活性化し、治癒を促進する効果も期待できます。治療時間も約3分と短いのも特徴です。

    高い安全性がある

    レーザー治療は歯科口腔外科の専門医によって行われます。機器も安全性に重点を置いて設計されており、舌や歯茎などデリケートな場所にできた口内炎の治療も可能です。副作用、後遺症の心配もなく幼児や妊娠中の方も安心して受けることができます。

    専門家によるカウンセリングも充実

    歯科口腔外科では専門家のきめ細やかなカウンセリングを受けることができるのも魅力です。治療だけでなく慢性的に発生する口内炎の原因を突き止め、口内炎が発生しないように口内環境改善のアドバイスや他に思わぬ病気が隠れていないかも調べてくれます。

     

    歯科口腔外科で治療できる口内炎の種類

    歯科口腔外科で治療できる口内炎は、大きく分けて3つの種類があります。

    アフタ性口内炎

    ストレスや疲労、口内環境の悪化、免疫力の低下などが原因で起こる口内炎で、一般的な口内炎はこのアフタ性口内炎に分類されます。5mm前後のアフタ(白い膜の潰瘍)が口内、舌、歯茎などにも発生し、飲食などで接触すると痛みを伴います。

    カタル性口内炎

    熱い飲食物で口内を火傷したり、入れ歯や矯正器具が粘膜に触れる刺激が原因で発生します。アフタ性口内炎のように1か所ではなく広範囲が赤くただれる炎症を起こすのが特徴で悪化すると潰瘍になります。

    ウイルス性・カンジダ性口内炎

    ヘルペスウイルスによって引き起こされる口内炎で大人よりも子供に発生することが多いです。他の口内炎に比べて症状が重く38℃前後の高熱が続いた後、数日後に口内炎が複数発生します。

    またカンジダという真菌(カビ)が原因で発生するカンジダ性口内炎もあります。疲れなどで免疫力が落ちているときに口内の常在菌である真菌が異常増殖します。口内粘膜や舌に白い苔が広がり痛みや出血を伴います。

    ウイルス性・カンジダ性の口内炎は、レーザー治療ではなく、抗ウイルス薬や抗真菌薬でウイルス・真菌の増殖を抑える治療になります。

     

    歯科口腔外科での治療の流れ・費用

    ここでは、歯科口腔外科での治療の流れや費用などを詳しく解説していきます。

    治療の流れ

    レーザー治療は歯科口腔外科での診察後すぐ受けることができます。虫歯治療と同じように診察台に寝て、レーザーの光から目を保護するゴーグルをかけて行います。最初はレーザーの痛みを最小限に抑えるため遠目から口内炎の患部や周辺の組織に30秒ほど数回照射した後、口内炎の患部に1分間ほど集中的に照射して焼き塞ぎます。

    痛みもほとんど無いので麻酔の必要もなく、およそ3分で施術が完了します。

    費用

    レーザー治療の費用は歯科口腔外科によって異なりますが初診料込みでおよそ600円~1,000円前後です。治療もほとんどの場合1回で済むので市販の口内炎用の治療薬を買って自分で対処するよりもコストパフォーマンスが良いと言えます。

     

    まとめ

    口内炎は疲労の蓄積や免疫力の低下などが原因で発症し、場合によっては、食事が困難なほど痛みが強いときもあります。そのような状態の口内炎は、大きな病院に行かなくても歯医者さんに併設されている歯科口腔外科でレーザーを使用した効果的な口内炎治療を受けることができます。

    歯科口腔外科での口内炎治療について気になることがあれば、まずは歯医者さんに問い合わせてみましょう。

    飯田尚良 先生監修
    経歴

    1968年 東京歯科大学 卒業
    1968年 飯田歯科医院 開院
    1971年 University of Southern California School of Dentistry(歯内療法学) 留学
    1973年 University of Southern California School of Dentistry(補綴学・歯周病学) 留学
    1983年~2009年 東京歯科大学 講師
    現在に至る

    執筆者:歯の教科書 編集部

    執筆者:歯の教科書 編集部

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