虫歯や歯周病を予防していくためには、定期的な通院とセルフケアを向上させることが大切です。この記事では予防歯科に対する考えと方策について、志賀正康先生にお話を伺ってきました。
この記事の目次
現在の予防歯科の懸念点と取り組みについて教えてください。
予防歯科は虫歯や歯周病などを防いで、健康な歯を長く保つための取り組みです。でも、高校生になると中学まであった歯科検診がなくなるので、ケアが後回しになりがちなのです。この時期は、ブラッシングの習慣をしっかり身につける大事なタイミングなので、高校生のうちに予防の知識を持つことで、大人になってからの健康にも大きく影響します。
ただ、現状では高校生への予防歯科の取り組みが足りていないのが課題です。学校での検診や予防の啓発活動をもっと強化する必要があります。特に、中学生から高校生の間でケアを継続することが大切ですね。
さらに、この取り組みが保護者の方にもいい影響を与えると考えています。「子どもが通うなら自分も行かないと」という意識が広がれば、家庭全体で歯科疾患の予防や早期発見ができるようになり、地域全体で予防歯科の意識を高めていければと思います。
ご高齢の方の予防の進め方の特徴はありますか?
人間は年を重ねると骨が減るように、口の中にも変化が出てきます。定期的に歯科検診を受けることで、加齢による変化を早めに発見し、適切に対処することができると思います。継続して歯科医院に受診することで、正常か異常かを見極められるため、より健康的な生活につながります。
特にご高齢の方は、歯が抜けてしまうことで「ご飯が食べづらい」「悲しい」といった悩みを抱えることもあるでしょう。そのため、歯をしっかり残して食事が楽しめるようサポートしていければと思っています。
お口の細菌が全身の健康に与える影響について教えてください。
糖尿病や心疾患とお口の健康は関係があるという科学的な根拠が出てきています。特に、お口の中の細菌がこれらの病気に悪影響を与えることが知られています。ただ、細菌をゼロにするのは不可能なので、定期的に歯科医院でチェックして、細菌が悪さをしていないかを確認しながらケアを続けることがいいでしょう。
横浜市青葉区ではあおばGO!という交通サービスがあるようで、通院のハードルも下がるのではないでしょうか?
そうですね。低年齢の子どもを連れて移動する場合、荷物が多くなり動きにくいという声があり、ご高齢の方や足腰の弱い方なども、青葉区交通サービスの「あおばGO!」を利用していただくのがいいと思います。無理なく移動できる「あおばGO!」の利用により、地域の歯科医院への来院が楽になり、お口の健康維持を促進できたらいいかと思います。
歯の教科書編集部 まとめ
この記事では予防歯科の現状や取り組みについて、志賀正康先生にお伺いしました。
予防は虫歯や歯周病を防ぎ、健康な歯を保つために重要です。高校生は歯科検診がなくなり、ケアがおろそかになりがちなので、この時期に習慣や知識を身につけることが大切です。また、高齢者にはお口の変化に対応したケアと定期検診が必要で、食事を楽しむ生活を支えます。お口の細菌が全身の健康にも影響を与えるため、定期的なチェックが欠かせません。家庭や地域全体で予防意識を高め、健康的な生活を目指しましょう。
あおばGO!とは
たまプラーザ駅、あざみ野駅周辺は買い物施設や医療機関が充実していますが、坂道の移動や駐車場の混雑などによる移動課題があります。そこで少しでも移動が楽になるように、あおばGO!を運行しております。(今年で3年目となります!)
1.期間
令和6年9月3日(火)~令和7年2月28日(金)
火~土の9~20時(日・月は運休)
※年末年始(12月29日~1月3日)は運休
2.予約
乗車予定日・時間、乗降するスポットをWEB又は電話で予約
3.運賃
一人1回乗車ごとに、大人400円、小児200円
※エリアまたぎは料金倍
4.割引
スマートフォンの利用者を対象に、連携施設(商業・医療等の店舗)の利用を条件として、運賃が半額になる交通チケット(デジタル)を配布
<LINE公式アカウント登録キャンペーン>
LINE 登録でギフト券GET!キャンペーン
<医療機関連携キャンペーン>
「あおばGO!」を利用して歯医者に行こう!
2011年3月 岩手医科大学歯学部卒業 歯科医師国家資格取得
2012年3月 岩手医科大学 臨床研修 修了
2012年4月~2020年3月 昭和大学小児成育歯科学講座
2020年 医療法人社団OMS 入職
2021年 医療法人社団OMS 理事就任
2021年 日本小児歯科学会 小児歯科専門医 取得
2021年 ポーラスター矯正歯科・小児歯科たまプラーザ院長就任
電話:045-530-5901
執筆者:
歯の教科書では、読者の方々のお口・歯に関する“お悩みサポートコラム”を掲載しています。症状や原因、治療内容などに関する医学的コンテンツは、歯科医師ら医療専門家に確認をとっています。