歯の異変

歯が欠けたときの応急処置と痛みの有無による歯医者での対策

kakeru

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食事をしていて、少し硬いものを噛んだら、歯が欠けてしまったという時、何かに顔をぶつけたら、歯が欠けてしまったという時、まず何をしたら良いのでしょうか。このような出来事は、突然やってきます。

しかも、前歯が欠けてしまうと、見た目が悪く、焦りますよね。人間の顔は歯で大きく印象が変わりますから、少し欠けただけでも、人に与える印象は違ってきます。永久歯は二度と、生え変わることがありませんから、大切な歯を取り戻すことができるだろうかと心配になります。

でも、ご安心ください。急に歯が欠けた時の、対処方法を知っておけば、大切な歯を守ることができます。急に歯が欠けた時に、どのように最善の対処ができるかをご紹介していきます。

1.歯が欠けた時の応急処置

1-1 自分でできる処置

歯が欠けた時に行える応急処置として、まず、自分でできる対処方法を下記で紹介します。

 歯科医院にすぐに行く

できるだけ、すぐに歯科医院を受診してください。欠けた歯の状態が良ければ、そのまま接着させることができる場合もあります。また、何かの衝撃により歯が欠けたのですから、歯自体の状態や、歯の根っこや神経がどのような影響を受けたかを正確に診てもらう必要があります。そして、適切な治療を受けましょう。

自分で触らない

欠けた部分が気になると思いますが、歯が欠けた部分を触ると、神経がむき出しの状態になっていれば、菌が入ったりして、炎症を起こすこともあります。また、衝撃を受けた時に歯が欠けただけでなく、ぐらぐらしていれば、歯が脱臼していたり、歯の根っこが折れている可能性もあります。それを自分で触ると、治せるものも治せなくなり、歯を失うことにもなりかねません。歯科医院に行くまでは、そっとしておきましょう。

痛みがあれば鎮痛剤を服用する

歯が欠けた時、痛みがある場合は、鎮痛剤を服用しましょう。歯が欠ける事態は、突然生じますし、歯科医院が診察していない時間帯の場合もあります。このような場合、歯が欠けて神経が露呈していると痛みが出るので、お手持ちの鎮痛剤を服用してください。

1-2 放置する危険性

歯が欠けた部分が小さく、見た目もそんなに気にならない。痛みもないから、放置しても良い、と考える方もいるかもしれません。しかし、欠けたままの状態に放置するのは危険です。その欠けた歯は、もろくなっていることがあるので、さらに大きく欠けてしまったり、虫歯ができたりします。

また、欠けた部分が鋭利な状態になっているため、舌やお口の中の粘膜を傷付ける場合もあります。歯が欠けたら、放置せずに早めに、歯科医院を受診しましょう。

1-3 痛みがある場合の歯科医院での治療

ここでは、歯が欠けた場合の歯科医院での治療の仕方を紹介していきます。まず、痛みが生じている場合の処置について説明していきます。

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歯が欠けて神経が露出した場合

歯の表面はエナメル質、象牙質に順に覆われていますが、象牙質の部分まで欠けてしまって神経が露出すると痛みが生じます。このような場合、まずは神経を取り、神経の入っていた部分に薬を入れて、処置をした後、歯の土台を作って歯の全体を被せる、という治療を行います。

歯が衝撃で脱臼している場合

両脇の歯と接着剤で固定させて、数日様子を見ます。脱臼した歯の状態がよく、脱臼後の経過時間も短い場合は神経が死ぬこともありますが、歯自体は残せることも多いです。

歯の根元から部分的に割れて欠けた場合

このような場合、割れた部分を抜歯することもあります。残っている部分で歯を支えることができれば、その歯を使用し、被せる方法をとるか、前後の歯を利用して、連結して被せることもあります。割れた部分が大きければ、その歯自体を抜歯することになるかもしれません。

1-4 痛みがない場合の歯科医院での処置

歯の欠けた部分が小さく、歯の表面のエナメル質や象牙質のみが欠けた場合、見た目的にもさほど影響がないようであれば、角を丸くして、お口の中を傷付けないようにするという方法を取る事もあります。

また、欠けた面積が少し大きくても、全体を被せるほどではない場合、歯の色に合わせた歯科用レジン(プラスチック)の詰め物をして修復します。

その他、すでに神経を治療した歯の場合、痛みが出ないことがあります。このようなケースでは、欠けた部分の大きさに合わせて全体を被せるか、部分的にレジンを詰めるという方法を用います。

2.歯が欠ける原因

歯が欠ける主な原因は3つあります。この章では、その3つの原因について説明していきます。

 2-1 事故による外傷

歯が欠ける原因として多いのは、事故による外傷です。大人であれば、バイク事故や、転倒などにより、顔をけがをした時に歯も欠けてしまったということがあります。

また、お子さんであれば、遊んでいる時や体育の時間に転んだり、物が当たったりということがよくあります。

2-2 虫歯

原因の1つに虫歯が考えられます。大きな虫歯になって、歯がもろくなって欠けてしまうのです。表面だけみると小さい穴でも、中で虫歯が広がっている可能性もあります。それに気づかずに過ごしていると、突然歯が欠けてしまった、ということになるのです。

2-3 歯ぎしり

歯ぎしりをすると、歯に大きな力が加わり、負担がかかります。そのため、次第に歯にひびが入り始めると、歯の一部分が欠け、場合によっては、根元から歯が割れてしまう可能性もあります。

3.歯が欠けた時の治療費

3-1 保険診療の場合

基本的に歯が欠けた場合、保険診療ですべてをまかなうことができます。歯が欠けた部分を詰めたり、神経の処置をしたり、歯の土台を作り、被せるところまですべてです。

小さい虫歯の場合には、「コンポジットレジン充填」という、白いプラスチックで詰めることが可能です。こちらはすべての歯が保険内で治療が受けられます。

大きな虫歯の場合には、「硬質レジンジャケット冠」という、白い強化プラスチックでの治療が可能です。ただしこちらは保険適用が前から5番目の歯(第二小臼歯)までになります。6本目(大臼歯)以降は、保険内治療では俗にいう銀歯での治療になります。

6本目以降も白い歯にしたい!というときには、自費治療ですが、セラミックなどを使って白い歯にすることができます。

3-2 自費診療の場合

歯が欠けた時、治療費はどのくらいかかるのでしょうか。欠けた歯の部分が大きく、全体を被せる際、何を被せるかによって保険診療か、自費診療かが変わってきます。

特に、前歯を治療する際、自分の天然の歯の色や質感を取り戻したいという方は、セラミックやメタルボンドなどの材質の歯を被せるという方法がありますが、この場合は自費診療となります。

金額としては、歯科医院により設定が異なりますが、1本の歯で「5~10万円前後」となります。強度や変色しにくいなどの点で、保険診療で使うものより、高品質なものを期待できます。

4.まとめ

急に歯が欠けた時、最善の対処方法は何かをお伝えしてきました。一番大切なのは、自己判断せずに、すぐに歯科医院を受診することです。適切な処置を早く行えば、元通りの状態にすぐに戻せる場合もありますし、また、歯の状態を見極め、治療を施した後、綺麗にかぶせることも可能です。

歯が欠けてから時間が経てば経つほど、治療は困難になってきます。歯が欠けるという事態に陥らないようにするため、日頃から気を付けると共に、万が一、歯が欠けた場合は、ぜひここで挙げたことを実行してみてください。