虫歯

虫歯の自然治癒を可能にする仕組みと自然治癒を促す方法3つ

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あなたは自然治癒で自分の虫歯を治すことができるのを知っていますか? 最近ではテレビ番組で特集されるほど「自然治癒」で虫歯を治す方法が広まってきています。歯科業界も進化し、レーザーでの無痛治療が可能になったりと歯医者に苦手意識をもつ方々が減っている中、どうしても治療器具にトラウマがあったり、通いたくてもお仕事でなかなか行くことのできない方もいらっしゃると思います。

この記事では、虫歯を治す自然治癒のメカニズムを紹介し、さらに、自然治癒を促すための3つの方法もお伝えしていきます。ぜひ最後まで読んでみてください。

1.虫歯が治せる自然治癒のメカニズム

1-1 自然治癒で虫歯は治る

全ての虫歯を自然治癒で治すのは不可能ですが、初期の虫歯であれば治すことは可能です。自然治癒を起こすには、お口の中で「再石灰化(さいせっかいか)」を促進させなければいけません。この再石灰化は1911年に発見され、現在ではこの仕組みを利用し、なるべく歯を残すための治療を歯医者さんは行ってくれます。

1-2 再石灰化で歯が守られる

再石灰化とは歯を「脱灰(だっかい)」から守る、唾液による自然治癒のメカニズムのことをいいます。簡単に言えば歯の再生機能です。脱灰とは、酸により歯のカルシウム分が溶出する現象です。つまり、脱灰により歯のエナメル質の部分が溶け出して、虫歯菌に蝕まれてしまう可能性があるのです。

しかし、脱灰の状態がずっと続いているのではなく、私たちの口の中から出る唾液が再石灰化(自然治癒)を促し、脱灰を中和させる働きをしてくれるのです。また、脱灰により溶けてしまったエナメル質を元に戻すのではなく、歯の密度を高め虫歯に強いエナメル質に変化させる効果があります。

2.自然治癒が可能な虫歯レベルは「CO」

自然治癒が可能なのは、“穴”が空く前の虫歯になりかけの状態(CO)の場合のみです。虫歯が進行し、エナメル質や象牙質まで達してしまったような状態では、自然治癒させることはできません。虫歯の疑いがある人は、早めの対策を行うことで、歯医者さんでの治療を回避することができます。

では、自然治癒が可能なレベル「CO」とは一体どんな状態の虫歯なのか、詳しく説明していきます。また、それ以降の虫歯レベルについても合わせて紹介していきます。

◆自然治癒が可能な虫歯レベル(CO)

「CO」の“C”とは、歯医者さんの専門用語として使用されている『カリエス』の頭文字のことです。「CO」はその中でも、虫歯になりかけている痛みを感じていない状態のことです。歯の表面が白くなって、溝の部分が黒くなり始めているように見えます。ただ、わずかな変質が見られる程度なので、虫歯になりかけていることに気づかず、放置してしまうケースが多いのが「CO」なのです。

虫歯C0

◆自然治癒ができない虫歯レベル「C1」~「C4」

エナメル質まで達した虫歯(C1)

虫歯C1

象牙質まで達した虫歯(C2)

虫歯C2

 歯髄まで達した虫歯(C3)

虫歯レベルC3

歯冠部まで溶けてしまった虫歯(C4)

虫歯レベルC4

虫歯の進行度と治療法について詳しくは『進行度や状況に応じた虫歯治療と痛みを抑えた治し方』を参考にしてください

3.自然治癒を促進させるための方法3つ

3-1 デンタルフロスを使ってプラーク除去

虫歯菌の原因は歯に付着しているプラークです。虫歯予防として何よりも大切なのが歯磨きです。歯磨きのみではプラーク除去は難しいので、デンタルフロスを使って効率良く毎日の歯磨きを徹底していきましょう。さらに、フッ素が配合されているフロスを使えば、虫歯菌を弱め、予防効果も期待できます。

おすすめのフロスは、歯科用のナイロン糸が使われているものです。歯間部に溜まりやすい歯垢を優しくきれいに除去できます。

3-2 キシリトールガムを噛む

ガムを噛むことで唾液が出ます。唾液には虫歯治癒を促す効果があり、キシリトールには虫歯菌の活動を弱める働きがあると言われています。そして、プラークが付着しにくくなる効果、剥がれやすくする効果があり、自然治癒を促進してくれます。

キシリトールの濃度が高ければ高いほど効果は高まりますが、キシリトール以外の甘味料が入っているガムには注意しましょう。糖質が含まれていることで虫歯菌を増やしてしまう可能性がありますので、キシリトール100%のものがおすすめです。

 

3-3 糖質を抑え、健康的な食生活を送る

自然治癒は歯磨きのみならず、食生活も重要なポイントとなっています。ダラダラと食べ続ける時間が増えてしまうと、摂取した糖質により、永遠と脱灰が繰り返されます。脱灰が行われている歯は唾液のミネラルによって修復されます。唾液のミネラルは主にカルシウム、ビタミンB、ビタミンCから作られています。これらを食事に取り入れて丈夫な歯をつくりましょう。

4.身体の健康は歯の健康にもつながる

身体の健康は歯の健康にもつながります。スポーツをしたり、ダイエットのために運動することで歯は健康に保たれるのです。また、歯が強く健康なことで運動時に体のバランスが取りやすくなることも証明されており、それを補うために「スポーツマウスピース」を使うアスリートも多数います。

4-1 歯と全身疾患の関係

虫歯治療をお願いしているのに、全身疾患を歯医者さんに聞かれたことはありませんか? これは、口腔と全身疾患が密接な関係にあるからです。糖尿病や骨粗鬆症(こつそしょうしょう)、喫煙、ストレスといった要因も口腔疾患や歯周病になりうる可能性があるからです。

また、貧血や、鬱病(うつびょう)などの自律神経系の障害、放射線治療の影響で口腔乾燥を招き、口腔疾患のリスクになることも多いとされています。歯磨きを徹底するだけでなく、体の老廃物の排除と心の健康維持もしなくてはならないのです。

4-2 身体を動かすことは歯にとってもプラス

虫歯によるカルシウム不足と体の老廃物の増加は腎臓と関係していることから、身体にも悪影響を及ぼしてしまいます。しかし、毎日、適度な運動を心掛ければ体調面を改善させることができ、歯の健康維持にもプラスの効果をもたらしてくれます。

例えば、ボクシングなどは純粋に競技としてだけでなく、ダイエットにも用いられるほど健康維持に最適な運動を行えるのです。“強いパンチ”を生み出すために必要なボクシングの動きは、溶けた老廃物を腸管へと送り、排泄物として排出させてくれる作用があるといわれています。

しかも、これによって体の調子が整えられるだけでなく、体内毒素が排除されることで歯の健康を保ち、虫歯の自然治癒も期待できるのです。

毎日の運動習慣は、身体の健康を守るだけでなく、歯の健康のためにも大切な手段であるといえるのです。

5.まとめ

自然治癒が可能な歯は、虫歯になりかけの「C0」の状態のみです。さらに、自然治癒を促すためには、健康な身体と精神を保つことが大事になってきます。規則正しい生活と毎日の歯磨き、デンタルグッズも取り入れて、歯の健康をしっかりと維持していきましょう。

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