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気になるしゃくれを治す!自分で行う改善策と歯医者の治療法

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顎のしゃくれは美容整形しないと治らない。遺伝だから治らない。そのように考える方が多いかもしれません。しかし、しゃくれは、原因や状態によっては、自分で改善することができる場合や、歯科治療で矯正を受けることで治せる可能性があります。

しゃくれは、噛み合わせや滑舌にも影響を与えます。改善できれば、日常生活にもより良い変化を生むことができるのです。この記事では、しゃくれを治す方法について詳しくお伝えしていきますので、ぜひ最後まで読んでみてください。

1. しゃくれを改善する方法

1-1 生活習慣を見直す

顎のしゃくれは、生活習慣を変えることで改善できる場合があります。それは、骨や歯並びには特に問題がなく、筋肉が固まっていることが原因で顎がしゃくれている場合です。実際にどのようなことを生活の中で注意すれば、顎のしゃくれを改善できるでのしょうか。下記で紹介していきます。

片方の奥歯だけで噛む習慣をやめる

ついつい私たちは、片側でものを噛みますが、そうすると、顎の筋肉も偏ります。両側で噛むように心がけましょう。

うつぶせや横向きで寝るのをやめる

この習慣も顎の骨に歪みを生じさせます。できるだけ、仰向けに寝ると顎への負担が無くなります。

歯を食いしばらない

歯を食いしばって力を入れると、筋肉が固まります。気づくと歯を食いしばっているという方は、お口を閉じた状態の時に、意識して歯を強く噛み合わせないように気をつけましょう。

歯ぎしりしない

歯ぎしりも顎を不自然に動かすため、顎の筋肉に影響します。就寝中は、意識して治すことは難しく、寝ている間の歯ぎしりを防ぐために、「マウスピース」を歯科医院で作成してもらう方法があります。

1-2 本格的な治療は歯科医院でおこなう

筋肉が固くなっていること以外が原因の場合は、歯科医院での歯列の矯正治療や、外科的矯正手術が必要になります。自分の顎の状態を一度、歯科医院で診てもらうことで、対策法を導き出すことができるはずです。また、美容整形外科で手術をするという選択肢もあります。

2.歯科医院でしゃくれを治す方法

2-1 歯列矯正

下の歯が上の歯より前に出ていて、噛み合わせが悪くなっているためにしゃくれが生じているような状態を「受け口」と呼んでいます。このケースの場合、歯科医院で行う歯列矯正により治すことができます。

この場合、顎の骨を動かすことはできません。歯にワイヤーを付けて、歯を動かすことによって正常な噛み合わせに戻すのです。これにより、“顎が出ている”という印象を改善することができます。

顎を手術するといった大がかりなものはしたくないという方におすすめです。なお、歯列矯正は「自由診療」となります。年数は、個人差がありますが、「1~3年程度」かかります。

2-2 「顎変形症」による外科的手術

しゃくれの原因が顎の骨にあり、歯を動かすだけでは治せないような場合は外科的手術が必要になります。このような状態を「顎変形症(がくへんけいしょう)」といいます。

顎変形症とは、上顎、下顎のどちらかまたは両方に骨格的な位置のずれや形態の異常が見られ、顔の形や噛み合わせに異常がある状態のことです。しゃくれ、受け口、出っ歯などのうち、骨に原因があり手術が必要な場合はこの顎変形症に含まれます。

2-3 下顎の骨を切る外科的手術

下顎が出ているタイプの顎変形症を治すには、下顎の骨を切って動かす手術が行われます。歯並びに問題がある方は、まず術前に歯並びの矯正を行なった後、この下顎の骨を切る手術を行います。期間は、「1~3年」かかります。

手術は口の中で行うので、顔に傷が残るという心配をする必要はありません。全身麻酔をして口の中を切開し、顎の骨を切って数ミリ~1センチ強移動させます。入院期間は病院によって異なりますが、「2週間前後」かかり、普通の食事ができるようになるには「1ヵ月程」かかります。この手術は、保険が適用されます。

3.しゃくれの原因と「受け口」との違い

3-1 しゃくれとはどのような状態か?

しゃくれを自分で治す方法や、歯科での治療方法を見てきましたが、そもそも、しゃくれとはどのような状態のことでしょうか。しゃくれとは、輪郭の形状を指して使われることが多いです。ただ、見た目の特徴から、下顎が出ていて顎が長い場合を、全般的にしゃくれと呼ばれることがあります。厳密にしゃくれとは、顎の骨の形態が原因となっている状態のことをいいます。

しゃくれ・イメージ画像

3-2 遺伝だけが要因ではない

しゃくれになるのはなぜでしょうか。骨が原因のしゃくれの場合、遺伝の関与も考えられます。親がしゃくれている場合、子供も将来的にしゃくれてしまう遺伝的要因を持っていると考えられます。しかし生まれつき、しゃくれている赤ちゃんというのは見たことがないと思います。それは遺伝的要因だけでなく、後天的な要因により、例えば子供の頃の癖や習慣など、さまざまな要因が重なることによって、しゃくれた状態になっていくのです。

下顎の骨は、主に思春期前後に成長のピークを迎えます。それより前に適切な対処を行った場合、たとえ親がしゃくれていても子供がしゃくれてしまうことを防げる可能性は高いといえます。

下顎の成長後、大人になってからも、「1-1」で挙げたように、生活習慣が原因で筋肉が歪み、顎の関節が不自然な形で固まってしゃくれてしまう場合もあります。さらに、骨の原因以外にも、永久歯が生えそろう際に、歯並びが悪くなったために、下の歯が上の歯より前に出てしまい、しゃくれているという印象を与えることもあります。

3-3 しゃくれと受け口の違い

しゃくれと受け口は、同じように考えられがちですし、似ていますが、厳密には異なります。しゃくれは、顎の骨の状態ですが、受け口は噛み合わせが正常な状態と反対になっている、つまり、下の歯が上の歯より前に出ている状態のことを言います。

歯科用語では、受け口は「反対咬合(はんたいごうごう)」と呼ばれています。受け口は、歯が原因で生じていれば、歯列矯正で治すことが可能です。しゃくれと受け口は、人に与える印象も違いますし、治療方法も異なってきます。

しかし、受け口が原因で、しゃくれのような印象を与えることもあります。ご自分やお子さんがどちらが原因でしゃくれになっているか、歯科医院で専門医に診てもらい、対処方法を相談されることをおすすめします。

4.まとめ

歯科医院で行う歯列矯正によって、治すことも可能です。本格的に治療を望まれるかたは、外科的手術を受けるという選択肢もあるのです。

しゃくれを治すことは、見た目、滑舌、噛み合わせなどに良い影響が生まれますし、コンプレックスを抱いていた方は、自分に自信を持つことができるはずです。信頼できる医院を探して、ぜひ一度相談してみてください。それこそが、毎日を前向きに過ごすための大切な一歩だと思います。