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安心治療のためのインプラント“費用”全知識

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失った歯の機能を取り戻すためのインプラント治療は、我々にとって身近な治療法として定着しつつあります。しかし、その治療に掛かる費用について、はっきりとイメージがわく人は少ないのではないでしょうか。

『インプラントに掛かる費用の相場は一体いくらなのか?』『格安インプラントを受けるのは危険なのか?』この記事では、インプラントの費用に関する悩みをスッキリさせてくれる内容が満載です。

また、『インプラントの費用は地域によっても違う!』といった、さまざまな側面からも費用についての見解を示しています。読み終わったあとに、安心してインプラント治療に臨んでもらえる内容となっていますので、ぜひ参考にしてみてください。

◆目次

1.インプラント治療に掛かる費用の実態を詳しく知っておこう!

2.インプラント治療に掛かる費用の内訳

3.インプラント治療に掛かる費用の負担を少しでも和らげる方法

4.安心の『インプラント10年保証』を利用しよう!

5.インプラント治療に最適な歯医者さんの選び方

6.まとめ

1.インプラント治療に掛かる費用の実態を詳しく知っておこう!

1-1 インプラントは重い外傷や先天性の病気以外は保険が適用されない

歯医者さんで初めてインプラントをすすめられて、『高額』な料金にびっくりされる方は多いかと思います。ただ、インプラント治療は保険が適用されないのが通常で、医療機関が独自で費用を決める「自由診療」での支払いなのです。

インプラントは失った歯の代わりとして、人工の歯根や歯冠などを使って自然に近い歯の状態で機能させる、質の高い治療法です。そのために保険の適用はできないとされているわけです。

ただ、2012年4月より、国が定めている病気や外傷などで広範囲に顎の骨を喪失してしまった場合に限って、『インプラント義歯治療』として保険適用が認められるようになりました。インプラント義歯治療とは、顎の骨にインプラントを埋め込んで土台を作り、その上に義歯を装着させる治療法です。

ではここで、インプラント治療に保険が適用される場合(インプラント義歯治療)と、されない場合の条件を表で詳しく紹介しますので、ご覧ください。

自由診療となる場合(保険外治療) 保険診療となる場合(入れ歯やブリッジによる治療では回復が見込めないことが条件)

・虫歯や歯周病、外傷での歯の喪失

・歯周病や加齢によって、顎の骨が痩せてきてしまったことによる歯の喪失

・腫瘍や顎骨髄炎(がくこつずいえん)による病気

・事故の外傷による広範囲にわたる顎の骨の喪失

生まれつきの病気で、顎の骨が1/3以上連続して欠損してしまっている状態

・顎の骨が形成不全の状態

 

上記の表で示した通り、インプラントに保険が適用される条件は、「入れ歯」や「ブリッジ」による治療で回復が見込めないことに加え、事故や生まれつきの病気などでやむを得ない場合に限ります。つまり、ほとんどの場合、インプラントで保険が適用されることはないといえます。

1-2 “歯1本あたり”埋め込むのにかかる費用はおよそ『3040万円』

保険適用外のインプラント治療に支払う費用の平均は、“歯1本あたり”およそ『30~40万円』だといわれています。この費用の相場は、都市部と地方で違いが生まれてきますが、あくまできちんとした治療を受けることが前提でこの値段がはじき出されています。

ではなぜ、これほどの料金が掛かってしまうのか?いまからその理由を詳しく説明していきます。

※費用の金額については、Webサイトの情報からランダムに抽出した金額を参考にしています

1-3『30万円~』の費用は妥当なのか?ブリッジ治療と比べて考えてみる

インプラントとよく比較される歯の修復方法として、「ブリッジ」と呼ばれる治療法があります。ブリッジとは失った歯の両隣の歯を削り3本分の人工の歯を被せることで、抜け落ちた歯を文字通り“橋渡し”させて行う治療法です。両隣の歯は橋げたの役割を果たす必要があることから、健康で丈夫な歯でなければなりません。費用は保険適用で『2~3万円』ほどかかります。

ブリッジは周囲の歯を削るだけでなく、場合によっては神経を抜く作業も行います。削って橋げたにした歯に負担がかかり、虫歯や歯周病になる可能性もあります。それに対してインプラントは、健康な歯も削らずに失った歯の部分だけの修復で済むという大きなメリットがあります。

また、ブリッジは使用する詰め物や審美性などを重視すると保険が適用されなくなり、金額は10倍の『20~30万円』ほどの費用がかかります。これを踏まえて考えれば、保険適用外のインプラントの平均金額が『30万円~』であっても、妥当な金額であるといえるのではないでしょうか。

インプラント治療に対するそれぞれの価値観の相違はあると思います。ただ、我々が食生活を営む上で大切な歯の治療です。失った歯の機能を取り戻すために行うインプラント治療は、より自然に元々あったような歯の状態で機能させることが可能です。それゆえ、ある程度の高額な費用はどうしても必要となってくるのです。

1-4 地域によっても違う!都心部の平均費用は『39万円』

インプラントに掛かる費用は、地域によってもその平均金額が異なってきます。東京都心部では、インプラント治療に掛かる費用の平均が『39万円』といわれています。これは単に都心部のテナント料が高いことが原因で、治療費にこの分を上乗せしていることから平均費用が高いのだと思われます。

つまり、都心だからといって特別な治療法がなされているというわけではありません。ただ地方に比べ、インプラント治療に精通した医院を選択できるというメリットがあるのは事実です。それでは地域別にみた治療費の平均金額を表で確認してみましょう。

地域 平均費用
北海道地方 32万円
東北地方 34万円
北陸・甲信越地方 33万円
関東地方 37万円
中部・近畿地方 37万円
中国・四国・九州地方 35万円

 

上記の表を見ても、東京都心の平均費用『39万円』を含む関東地方や、中部・近畿地方といった主要都市の平均はやはり高めとなっています。このように地域によって費用の差が生じてきますが、どの地域の平均も『30万円台』であることは同じであるため、インプラントの治療費の平均が『30万円~』ということが裏づけられた結果となりました。

※費用の金額については、Webサイトの情報からランダムに抽出した金額を参考にしています

1-5 “歯1本10万円”は不可能!格安インプラントに潜む欠点

最近、インプラントの治療費を格安で提供する、といった医院が増えてきています。しかも、歯1本が『10万円』という破格の安さだけをウリにし、十分な医療を提供しない歯医者さんもあるようです。

結論からいいますと、最適なインプラント治療を受ける場合、治療の前に行う検査や使用する素材、治療後のメンテナンスなどを含めると、歯1本あたり『10万円』という金額は現実的に難しい額といえます。なぜなら、人工の歯のもとになる素材だけで『10万円』の費用が掛かってしまうからです。

医院側も、ビジネスとして医療技術を患者さんに提供するわけですから、どれだけのコストが掛かり、どのくらいのスキルが必要なのかといったことを頭に入れながら治療費を割り出します。したがって、あまりに安い治療費を謳っている医院に対しては、何か欠点があるのではと疑ってみることが必要です。

治療費が安いことはたしかに魅力的ですが、単に安いからといって安易に治療を受けるのは良い選択とはいえません。医院に対する事前の調査とその医師への信頼度、治療内容を詳しくおしえてくれる歯医者さんを選ぶことが最良の選択です。

ではこれから、格安インプラントに潜む欠点の主な例を紹介していきます。

◆治療に使う素材が不良品

インプラント治療を行う際の素材が不良品で、顎の骨から数ヶ月で抜け落ちてしまったというようなものも残念ながら存在します。こうした不良品は耐久性に乏しく、治療に適したものでないにも関わらず使われているようです。格安をウリにしたインプラント治療には、こうした不良品の素材が使われる可能性も否定できないのです。

治療の際に使われる素材は、日本並び世界各国に普及した実績のある製品が望ましいといえます。また、『この製品がどこで生産されたものか?』『流通経路はどこか?』といった記録を管理する「トレーサビリティ」がきちんとしている医院は安心できるでしょう。

◆設備がきちんと整っていない

治療費を格安に提供している場合、院内にきちんとした設備が整っていない可能性があります。インプラントを埋め込む際、チリや埃などが浮遊している部屋での手術は避けなければなりません。こうした浮遊物をインプラントと一緒に埋め込んでしまうことで、治療がうまくいかずに顎の骨とインプラントが結合しないという危険さえ生まれてくるのです。

設備投資を抑え、こうした手術室が完備されていない医院の場合には、インプラント治療を行う部屋がきちんときれいに清掃され、他の患者さんと同じ空間で治療を行わないかなど、しっかりと把握しておかなければならないのです。

また、コンピューターで断層撮影を行うためのCTを完備していない医院もあります。CTでの撮影を行うために、わざわざ別の施設へ行かざるを得ない可能性もでてくるわけです。

◆治療期間が短縮され、スキルが乏しく経験も浅い医師が担当している

格安の治療費を掲げても、治療期間を短くしてスピード重視で治療を進めれば、治療回数が増えるので医院側にとって得られる治療費は増えるわけです。しかし、こうした医療現場での『薄利多売』の精神は、患者さんにとって最適な医療技術を受けられる補償は低いと考えるべきでしょう。

しっかりとしたカウンセリングを受け、審美性にも優れたインプラント治療を望むなら、格安をウリにして、“スピード勝負”に徹した医院での治療は避けるべきです。

また、インプラント治療のスキルが乏しく経験も浅いために、治療費を安く設定している医院もあります。事前に医院のホームページや口コミなども参考にしながら、情報をできるだけ集めてみることが大切です。

◆治療後の保証制度とメンテナンスに問題がある

治療後にインプラントが抜け落ちたりした場合など、しっかりとした保証がなされるかどうかも治療を受ける際の判断基準となります。しかし、こうした保証制度を設けておきながら、保証の加入に関しては無料で、治療後すぐに不備が発覚した場合の負担金を経年ごとに増やしていくやり方が存在します。格安で提供している医院がよく行う手法の一つといえます。

また、治療費は格安にしておきながら、治療後のメンテナンスに高額な費用を設定している医院もあります。治療を受ける前に、必ず治療後のメンテナンスについても詳しく聞いておく必要があるのです。

2.インプラント治療に掛かる費用の内訳

2-1 費用の内訳についてきちんと知っておく

適正かつ質の高いインプラント治療を受けるためには、治療に掛かる費用の内訳も事前にわかっていることが望ましいといえます。

これから、インプラント治療にかかる費用のおおよその内訳を下記の表で紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

治療内容 費用
治療前の精密検査と診断料 1万5千円~5万円
人工の歯のもとになる素材の費用 10万円~15万円
インプラントを埋め込む手術代 10万円~38万円ほど
治療後のメンテナンス 5千円~1万円

 

※費用の金額については、Webサイトの情報からランダムに抽出した金額を参考にしています

2-2 治療に使われる被せ物の費用についても確認しよう!

紹介したインプラント治療に掛かる費用の内訳は、治療に使われる素材の値段や医師のスキルによっても違いが生まれます。例えば、使用する素材(被せ物)が「ジルコニアセラミッククラウン」である場合、最高で『20万円』の費用が掛かる場合もあります。

「ジルコニアセラミッククラウン」とは、人工のダイヤモンドを使用した被せ物で、変色や割れる可能性も低く、自分の本当の歯のような自然な色とツヤを再現できる、高性能の被せ物といえます。ただ、治療費が高額なため、自分の口内の状態を見極めながら、医師と相談して最適な治療法を決めることがベストな選択だといえます。

では参考までに、インプラント治療に使われる被せ物の特徴と、おおよその費用を表で紹介します。

被せ物の種類 主な特徴 費用
ジルコニアセラミッククラウン 変色や割れる可能性も低く、自然な歯の色とツヤを再現できる 歯1本あたり『9~20万円』
オールセラミッククラウン セラミックのため割れる可能性は高いが、自然な歯の色とツヤを最も再現できる 歯1本あたり『7~17万円』
ハイブリッドセラミッククラウン 年月が経つにつれツヤは劣化してしまうが、オールセラミックよりも柔らかく、費用も一番安く抑えられる 歯1本あたり『4~12万円』
メタルボンド 金属のため強度があるが、色や透明感はオールセラミックよりも劣る 歯1本あたり『5~15万円』
ゴールドクラウン 硬さは本来の歯と同じ硬さで馴染みやすいが、審美性に欠ける 歯1本あたり『4~15万円』
オーバーデンチャー(インプラント義歯) 顎の骨にインプラントを埋め込み、プラスチックでできた取り外し可能な総入れ歯をはめ込むやり方 『20~35万円』(「総入れ歯」と「入れ歯」を固定させる部品を含めた費用)

 

※費用の金額については、Webサイトの情報からランダムに抽出した金額を参考にしています

3.インプラント治療に掛かる費用の負担を少しでも和らげる方法

3-1 医療費控除を申告する

インプラント治療は『医療費控除』の対象となります。医療費控除とは、一年間(1/1~12/31)で生計を共にしている親族の医療費が10万円を超えた場合、税務署に申告することで一定の還付金が受給されたり、住民税を減らすことができるというものです。

医療費控除は納税額から還付されるので、所得税や住民税を納めていることが条件となります。医療費控除の対象額は、『実際に医療機関に支払った医療費の合計』-『保険金などで補填される金額』-『10万円(一年の総所得が200万円未満の場合は“総所得金額×5%”)』によって割り出されます。

自分がもし医療費控除の対象だった場合は、申告することで治療費を安く抑えることができますので、ぜひ活用してみましょう。

3-2 “分割払い”ができる「デンタルローン」を活用する!

平均費用が『30万円~』のインプラント治療は、やはり気軽に一括で払える金額ではありません。そんなときに活用して欲しいのが「デンタルローン」というシステムです。

デンタルローンとは、歯科治療に掛かる費用を患者さんに代わって信販会社が立て替えを行い、患者さんは信販会社に対して、治療費に手数料をプラスした金額を分割で支払っていくというものです。

信販会社によって異なりますが、最大で『84回払い』が可能で、利用額の上限は最大で『500万円』となっています。申し込み方法ですが、デンタルローンを取り扱っている信販会社に直接申し込むか、デンタルローンを取り扱っている歯医者さんからでも申し込みができる場合がありますので、事前に確認してから申し込みを行いましょう。

4.安心の『インプラント10年保証』を利用しよう!

『インプラント10年保証』とは、株式会社ガイドデントによって“第三者の保証機関”として認められた歯医者さんのみで受けられる制度のことです。治療後に何か不具合が発覚した場合、治療が終了した日から10年間は定められた金額内で再治療の保証を行ってくれます。

保証の限度額については、インプラントの本体が『20万円』、人工の歯に対して『10万円』まで無償で再治療が行えます。限度額を超えた場合に関しては、自己負担になる可能性があります。

『10年保証』を行ってくれる歯医者さんは全国にあり、対象の歯医者さんで保証登録申請書にサインすれば、治療後に「10年保証書」というものを発行してくれます。10年保証を使えば、患者さんにとって予知できなかった事故やトラブルによってインプラントが破損した場合も、保証してくれるのです。

5.インプラント治療に最適な歯医者さんの選び方

5-1 「専門医」のいる歯医者さんを選ぶ

インプラントは自分の大切な歯を取り戻すための治療であり、高額な費用を支払うのですから、安心して任せられる歯医者さんを選ぶのは当たり前です。インプラント治療に最適な歯医者さんを選ぶには、「専門医」の資格を持っている歯医者さんかどうか、というのも大きなポイントとなります。

専門医という資格ですが、これは『日本口腔インプラント学会』が、インプラントにおける治療の知識や経験を有すると認めた歯科医師に与えるもので、認定資格を満たし、試験に合格したものだけが専門医としての認定書が交付されます。

専門医の資格は、インプラント治療を行う上での最適な治療法を見つけ、適切な判断ができる医師であるということを証明したものです。専門医の資格は有効期限が5年と決められていて、更新するためには、同学会での研究や治療内容の発表、研修への参加などが必須となっています。

専門医の資格を有する医師がいる歯医者さんかどうかは、医院のパンフレットやホームページなどを参考にして調べるのがいでしょう。専門医というのはあくまで歯医者さん選びの一つの目安ではありますが、インプラント治療に高い関心を持ち、向上心を磨いてきた医師だからこそ持てる資格であるので、判断基準の一つとして考えてみてください。

5-2 一般の歯科医院と大学病院で受ける治療の違い

インプラントは「一般の歯科医院」と「大学病院」とでは治療に違いがあるのか、また、どちらで受けた方が良いのか、という疑問にこれからお答えします。

一般の歯科医院の場合は、自分の都合に合わせて予約が取れたり、仕事帰りに通えるなどのメリットがあります。インプラントの治療後に定期的にメンテナンスに通う場合は“近所の歯医者さん”の方が通院しやすいといえます。

ただ、病気や事故によって顎の骨を1/3以上失った場合に行う『インプラント義歯治療』は、入院するためのベッドが20床以上あって、一定の治療経験を有する医師がいることが条件であることから、大学病院での治療が望ましいといえます。

大学病院の場合は施設の大きさや設備の充実さが大きな魅力であると思いますが、それに伴って、一般の歯科医院よりも医師のスキルが高いかというと、そういうわけではありません。どちらで治療を受けるかは、医師への信頼度はもちろん、安心して順調に治療が進めていけるところを選ぶべきだと思います。

また、治療に掛かる費用でいうと、一般の歯科医院と大学病院で金額の差はなく、『30~40万円』という相場は変わらないのが現状です。

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6.まとめ

インプラントの費用の相場は『30万円~』ということがわかりました。費用のおおよその内訳も紹介し、さらに中身を深く掘り下げていくと、地域による金額の違いや保証制度、医療費控除やデンタルローンを利用した安心できる治療の受け方が見えてきます。格安料金に惑わされず、自分にとって最適なインプラント治療のかたちを見つけることが大切です。

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