歯周病

これを読めば、歯周病の治し方がわかる!

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自分が歯周病ではないのかと感じたら、どう対処しますか? 歯周病は初期状態の場合、正しく歯磨きをすれば改善することができます。

では、正しい歯磨きの仕方とはどんなやり方でしょうか。ここでは、歯周病の改善のための「セルフケア」から、歯医者さんでの治療もしっかりと紹介していきます。

また、もし歯周病が悪化してしまった場合、どんな方法で治療するのか。これを読めば、その方法がわかります!

1.初期の歯周病を治す「セルフケア」

歯周病は「サイレントキラー」と呼ばれるぐらい、知らないうちに悪化してしまう恐ろしい病気です。歯茎が赤く腫れていて炎症を起こしている場合は、歯周病の疑いがありますので、早めの段階でしっかりケアしていきましょう。

普段の歯磨きの仕方を変えるだけで症状が改善していきますので、これから紹介する歯周病“セルフケア”をすぐに実践してみましょう。

◆「セルフケア」で大切な3か条

①柔らかめの歯ブラシを使う

②自分に合った歯ブラシの持ち方でしっかり磨く

③歯と歯茎の境目を丁寧に磨く

①の柔らかめの歯ブラシを使う理由は、歯茎が腫れていると出血を起こしやすいためです。柔らかめの歯ブラシは、歯周病の原因となるプラークの除去だけでなく、歯茎のマッサージを行うにも効果的です。

柔らかめの歯ブラシとして“おすすめ”なのが、「タフト24ESS」です。他社の歯ブラシに比べ、毛先が歯や歯肉を傷つけることなく、汚れをしっかり摩擦して取り除く形に作られています。歯茎に炎症が起きているような場合には最適な歯ブラシといえます。

「タフト24ESS」

オーラルケア タフト 24 歯ブラシ

 【出典】http://www.oralcare.co.jp/

②は歯ブラシの持ち方ですが、自分が磨きやすい持ち方でしっかりと磨いていくことが重要です。持ち方としては、歯ブラシのグリップを握り締める「パームグリップ」と、ペンを持つように握る「ペングリップ」の2種類が望ましいといえます。

③の歯と歯茎の境目を丁寧に磨く理由として、プラークを取り除く目的があります。境目を意識して磨くことで、単純に歯面を磨くよりも磨き残しを防いでくれます。その際、境目に触れる歯ブラシの毛先が当たっているのを意識しながら、軽い力で磨いてみてください。1箇所につき20回程度を目安に行ってみてください。

また補足として、歯ブラシに付ける歯磨き粉ですが、「どこのブランドの歯磨き粉を使うと良いか」ということよりも、歯磨き粉の量を「1.5センチ」程度にして適量にすることを心掛けましょう。そして、歯ブラシは水で濡らさず乾いた状態にして、泡立ちは控えめにすると良いでしょう。歯磨き後に口をゆすぐときは1~2回にして、歯磨き粉に含まれた「フッ素」を洗い流さないようにするのがベストです。

◆「歯間ブラシ」や「デンタルフロス」を使う

歯ブラシだけでは磨きにくい箇所は、市販の「歯間ブラシ」や「デンタルフロス」を使って、プラークを除去していきましょう。

・歯間ブラシ

歯と歯の隙間のプラークを落とすのに効果的なのが、歯間ブラシです。その際、歯茎を傷つけないようにゆっくりと歯間部に挿入し、前後に数回動かしてみてください。サイズは無理なく挿入できて動かせるものがベストです。また、使用後はブラシ部分を水洗いをして乾燥させておいてください。

・デンタルフロス

歯と歯の間のプラークを、糸を通すことで取り除いていきます。歯間部に斜めにスライドしながら前後にゆっくりと動かしてみてください。糸を引き抜くときは、一度、歯茎の下の方まで持っていってから抜いてください。

歯茎に炎症がある場合は出血する可能性がありますが、何度か使用していくうちに出血は少なくなってきますので心配いりません。また、デンタルフロスは衛生上、毎回新しいものを使うようにしましょう。

2.歯医者さんで行う治療

「セルフケア」だけでは不安という方は、歯医者さんでもプラーク除去を行って歯周病の治療に努めてくれますので利用してみましょう。

初期の歯周病の場合、「スケーリング」と「ルートプレーニング」と呼ばれる治療法で改善してくれます。

・スケーリング

「スケーラー」と呼ばれる特殊な器具を使って、歯磨きだけでは取り除けなかったプラークや、歯石も落としていきます。歯茎の下の見えない歯石も、このやり方で除去していきます。

また、歯石除去の際に出血を伴う場合がありますが、これは歯石の付着した部分の歯茎が炎症を起こしているためです。歯石を除去していけば、歯茎の出血もなくなっていきます。スケーリングは歯周病の基本的な治療方法であり、予防にも効果的です。

・ルートプレーニング

ルートプレーニングとは、スケーリングで除去しきれない歯の根っこの部分の歯石を除去する治療法です。プレーニングとは“平らにする”ということを意味していて、歯の根っこの部分を平らにさせることを目的としています。根っこが凹凸だと、細菌感染の原因になるからです。

なお、それぞれの治療費は以下のようになっています。歯医者さんによって違いますが、自費での治療の場合、1時間あたり5000~10000円程で計算された金額となっています。

治療方法 保険診療 自由診療(自費)
スケーリング 800~1000円 3000~10000円
ルートプレーニング 歯1本あたり180円 3000~10000円

 3.悪化してしまった歯周病の治し方

3-1 フラップ手術

歯周病は早めの対策が必要なので、悪化してしまうと治療のやり方も複雑になってきます。歯周病を放置してしまうと、歯の周りの骨が溶けていき「歯周ポケット」が深くなってしまいます。歯周ポケットは深くなると、そこにプラークがたまり、「スケーリング」や「ルートプレーニング」では取り除くことが難しくなってしまいます。そこで行うのが、「フラップ手術」という治療方法です。

「フラップ手術」とは、歯肉を切開して部分的に開いた上でプラークや歯石を取り除くやり方です。では、その治療の流れを図で確認してみましょう。

フラップ手術 治療内容と流れ

3-2 「エムドゲイン療法」で歯周組織を再生

「エムドゲイン療法」とは、歯肉を切開してプラークや歯石を除去したあと、幼若のブタの歯胚から抽出再生した薬を注入して歯周組織の再生を行う治療方法です。この治療は保険外治療となるため、費用は5万円程かかります。

3-3 マウスピースを使った治療法「3DS」

自分の歯形でマウスピースを作り、そこに薬剤を注入して装着する治療法があります。歯の表面と歯周ポケットに薬剤を浸透させることで、高い効力を発揮できます。装着時間は5分程度です。また、歯周病による口臭の改善にも効果的です。

3DS治療の詳しい流れは『歯槽膿漏がもたらす臭いの原因とその対策』を参考にしてください

3-4 最悪のケース「抜歯」

そして、歯周病が末期の状態にあり、このままだと隣の歯まで影響を及ぼしてしまうリスクがある場合、最悪は「抜歯」の可能性もあります。歯医者さんではなるべく歯を残すやり方で治療を行ってくれますが、こうした最悪のケースも頭に入れておかなければいけないのです。

4.歯周病が引き起こす身体への影響

歯周病は早めに治していかないと、身体にも悪い影響を及ぼす可能性があります。歯周病がもたらす病気として、主に次のようなものが挙げられます。

・糖尿病

・狭心症・心筋梗塞

・早産・低体重児の出産

・骨粗しょう症

・誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)

上記の病気の発症はあくまでも可能性ですが、歯周病に関連する病気であることは否定できません。

特に糖尿病は、歯周病の「合併症」と呼ばれるほど、発症のリスクが高いといわれています。歯周病にかかると糖尿病になりやすく、また、その逆も当てはまります。糖尿病で高血糖になり、毛細血管が弱くなることで細菌に感染しやすくなることが原因です。

また、白血球の機能低下や、唾液の分泌量の減少で口の中が乾きやすくなるため、細菌が増えやすくなるからだといわれています。

5.まとめ

歯周病は初期状態で気づくことで、自宅での「セルフケア」で改善できます。不安な場合は歯医者さんで「スケーリング」をしてもらい、磨き残しの部分をきれいにしてもらうこともできます。歯周病は進行すると治療も難しくなり、身体への悪影響も及ぼします。まずは自分のお口の状態をしっかり確認し、早めの段階で歯周病を治していきましょう。

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