ひどい虫歯の対応方法とは?痛みの少ない治療法と放置することの危険性

ひどい虫歯の対応方法とは?痛みの少ない治療法と放置することの危険性

ひどい虫歯があると、治療の痛みや治療回数、費用はどのくらいだろうと、不安で歯医者さんへ行きたくない方も多いでしょう。でも、痛みが少ない治療法を取り入れている歯医者さんもありますし、状態によってはひどい虫歯でも抜かずに歯を残せるかもしれません。

放置しているうち、唾液で菌が移ってほかの健康な歯まで虫歯になる可能性があるため、早めに歯医者さんを受診しましょう。この記事では、ひどい虫歯の対処法と痛みが少ない治療方法を紹介します。

この記事の目次

1.ひどい虫歯の治療費と通院回数

歯のエナメル質だけでなく、象牙質まで溶けてしまっている虫歯は、神経から虫歯菌が侵食して膿(うみ)が出ている可能性があります。この状態まで進行してしまうと、痛みがひどくて我慢できない状態です。さらに侵食してしまうと、神経が死んでしまい、痛みも感じなくなってしまいます。そのまま放置すると、虫歯菌が全身にまわってしまう可能性があるので早めに歯医者さんへ行って診てもらいましょう。

◆ひどい虫歯の治療費

ひどい虫歯の状態

虫歯の状態で金額は大きく変わりますが、上記のようにほとんど虫歯になっている歯の場合、保険外治療で10~50万円程度のことが多いでしょう。理由としては、見た目の美しさも重視してセラミックなどの詰め物を入れることが多いからです。

保険適用内の治療であれば、金額は1~5万円程度で済みます。

◆ひどい虫歯の通院回数

通院回数に関しては、3~5回程度です。

※通院回数や費用に関しては、webサイトの情報からランダムに抽出した数字になります。

2.ひどい虫歯は抜かなければいけないのか

2-1根管治療で抜かない場合も

根管治療とは、汚染されてしまった象牙質や神経を取り除き、根管を掃除して消毒する治療法です。もう抜かないとだめだね・・。と言われてしまった方でも、根管治療で歯を残す事が出来るかもしれません。汚染度合いによって歯を抜かなくても良いのか、抜かなければならないのかは歯科医師の最終判断になります。

2-2抜歯が必要な場合とは

あまりにも重度だと抜歯をしなくてはいけません。抜かなければいけない虫歯とは、周りの歯に影響が予想される歯です。歯茎の中まで虫歯菌が感染してしまうと、骨にまで細菌が感染してしまいます。 また、根の先に溜まった膿が大きくなってしまった歯は周りの骨を溶かしてしまう可能性があるので、歯科医師の判断にはなりますが、抜歯が必要となるのです。

◆抜歯後の治療法

抜いた後の治療法としてはインプラント、ブリッジ、部分入れ歯の3つがあります。

インプラント

人工の歯根を埋め込んで治療する方法です。

ブリッジ

左右の歯を利用して橋のようにつなげる方法です。

部分入れ歯

残っている歯に針金をかけて取り外しが出来る歯のことです。

◆抜歯後の注意点

抜歯後に注意する点は痛みです。歯を抜いてから1時間後を目安に痛み止めを飲んでおき、冷やしましょう。血が出るのでうがいをしたくなるかも知れませんが我慢して、食事は柔らかい物を食べるようにしましょう。

3.ひどい虫歯でも痛みの少ない治療方法

3-1レーザー治療

レーザー光線を照射することによる治療方法です。歯を削る音がないので、削る音が苦手な方も不快感なく治療を受けられるでしょう。麻酔は少量で済みます。

3-2笑気麻酔

笑気麻酔とは酸素に笑気(亜鉛化窒素)という気体を混ぜて鼻から吸い込む麻酔法です。ガスを鼻から吸入すると身体も心もリラックスして恐怖心がなくなり気分が高揚します。麻酔注射だけでは精神的な緊張の痛みが残ってしまう場合も、和らげてくれる治療法です。

3-3静脈内沈静法

鎮静剤を点滴から静脈に流し込んで意識を落ち着かせる方法です。不安や恐怖心を鎮めてリラックスした気分になるので、治療で気分が悪くなる方や高血圧症の方にも向いています。場合によってはうとうとと眠ることもあります。

3-4全身麻酔

静脈から点滴で麻酔薬を投与して眠った状態で治療をします。1回に多くの内容を治療できる可能性があり、目を覚ましたときには終わっているというメリットがあります。導入している医院が少ないのと、費用が高いことがデメリットです。

4.ひどい虫歯を見せたくない方へ

プライバシーを大切に考え完全個室の医院があります。いまでは個室待合室と一般待合室を配置し、入り口さえも別にしてくれている医院もあります。

5.治療後は定期健診を大事に

虫歯になる前に予防をしましょう。定期健診を行うことで新たな虫歯が出来ていないか、噛み合わせや歯周病のチェックが出来ます。定期健診の間隔としては、3カ月を目安とし費用は2000~3000円程度で済みます。

6.まとめ

ひどい虫歯でも歯を残すことが出来るかもしれません。痛みの少ない治療を行う医院さんも増えてきています。ひどい虫歯を診てもらうのが恥ずかしく感じる方もいるかも知れませんが、先生方は気にしません。ひどい虫歯は放置せず、歯医者さんを受診しましょう。

経歴

1975年 東京歯科大学 卒業
1975年~1977年 新宿ビル歯科 勤務
1978年 早川歯科医院 開業
現在に至る

執筆者:歯の教科書 編集部

執筆者:歯の教科書 編集部

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